2007秋・東京大学。

【投】
これはもう、ラストシーズンだった重信くんの活躍に尽きるのではないでしょうか
今までもずっと「いい球投げてるなあ」という印象は持っていたものの
急に出てくる制球難や走者を背負った時の投球の不安定さなどが
なかなか克服されず、
非常に残念なピッチャーだなあと思っていたのですが（失礼でスミマセン）
最後のリーグ戦になってようやく難点が改善され、
才能の一部を開花させてくれたように思います
というか、正直言って、最終カードでの初勝利は遅すぎるよね
重信くんだけではなく、楠井くんや三宅くんや西村くんも
春季がウソのような力強い腕の振りをしていて、
非常に安定したピッチングを見せてくれました。
みんな、カッコよかったな～
勝てないにせよ、どの投手もここ数シーズンとは比較にならないくらいの
頼もしさでした
これは…何が原因なんですかね？
haluは野球の技術論なんてまったく持ち合わせていないのでよく分かりませんが、
どの投手も力強く、また一定の安定感のある制球力を付けることができたことは
今後の東大投手陣にとっては大きな財産ではないかと思います。

【攻】
こちらも、春季とは比べ物にならないくらいの攻撃力でした
今思い返してみると、春季では２，３試合に一度は
「ノーヒットノーラン（されるほう）はやめて…」と
必死に願っていたと思うのですが
秋季はそういった不安はまったくと言ってよいほど感じませんでした。
夏の間にしっかりバットを振り込んだ成果なんですかね？
どの打者もバックスイングをめいいっぱい大きくしていて、
そのためバットの振りが非常に力強いものとなっていました。
変化球に対応しきれていない場面もボチボチ見られましたが、
速い球には十分打ち勝つことが出来ていました。
残念なのは、そのスイングがいまひとつ合っていない打者がいたことでしょうか。
やわらかいバッティングが売りの打者は
それを生かすようなスイングをして欲しいなあ…
非常にもったいないと思います

【守】
秋季…というわけではないのですが、
この１年で最も頼りになる野手に成長してくれたのが
セカンドの橋くんではないかと。
昨年のリーグ戦や春季ＯＰ戦では、打球に対する動きは良いものの
ボールの扱いが雑だなあと感じることが結構多かったのですが、
秋季はそのような場面はまったく見られませんでした。
また、秋季にショートで出場することが多かった濱田くんは
捕球、送球とも非常に安定していたので、
二遊間はかなり頼りになるなあという印象を受けました。
…その分、外野がね
どの選手が…というわけではなく、全体的に
守備位置のとり方、フライの追い方ひとつとっても
「ん～？」と感じてしまうことが多かったです

【来季】
昨シーズンの東大は、
打撃に重きを置いたチーム作りを目指していたのだと思うのですが、
打撃戦で打ち勝った試合がひとつも無かったのが何ともね
というか、打つことは十分に出来ていたと思うのですが、
走者を進塁させ、ホームに還すという野球の基本的な攻撃の部分で
もう一息だったかな、というカンジでした。
今までほとんど見ることのできなかった足を使った攻撃も、
ただ闇雲に走っているだけに見えてしまうことが何度かありました。
偉そうなことを言わせていただくならば、
個々の選手のレベルアップは進んでいると思うのですよ。
ただ、そのレベルアップの方法が画一的とでも申しましょうか。
打撃面でそれが顕著だったと思うのですが、
力強いバッティングが出来る打者が増えたことは非常に喜ばしいのですが、
そのバッティングが合わない打者もいるんじゃないの？と思ってしまうわけです。
ホント、偉そうでスイマセン
【攻】の部分でも書きましたが、
柔軟性のあるバッティングに天性の資質を感じさせてくれるある選手は
秋季ではまったく打てませんでした。
彼の大ファンであるhaluは、何度客席で泣きそうになったことか
ただ、このスランプもラストシーズンに向けての準備段階だと信じています。
主将になったことだしね。
一層魅力的な打者になって神宮に戻ってきてくれることを信じています
また、来季に期待している選手は多いのですが、
halu的には岸くんに覚醒して欲しいなあと。
秋季はベンチに入ることもなかったんじゃないかな？
ケガなんですかね？
４年生投手がゴソッと抜けた後、鈴木くんや西村くんだけではさすがに心許ないので、
リーグ戦の経験も豊富な岸くんに復活していただきたいなと。
また、最も気になるのが外野です。
神宮球場の外野が改装されることで両翼が広くなるらしいので、
外野守備のミスが即失点につながってしまうのが恐ろしいではないですか。
肩はある程度は天性のものがあると思うので、
中継の入り方とかを徹底して鍛えていただきたいな、と。
まあ、素人のhaluが偉そうに言うことじゃないのですがね。

六大学の春季の開幕カードは、また発表になっていないものの
おそらく連覇を狙う某大学と対戦することになると思うのですが、
いきなり出鼻を挫いてやるのも面白いんじゃないですかね。
春季の東大はきっと何かやってくれるような気がします。
haluが勝手に思ってるだけかもしれないけど。