ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

☆一生勉強☆

2009-11-20 11:31:13 | Weblog
はっぴいえんど、を聴きながら島崎藤村を読み
テレビのない家に暮らす友人と、カムイ伝ごっこをしている間に日は過ぎて、
今年も残すところ後ひと月。
このままでは現代という現代に置いてけぼりにされちまうぜっ!と
突如不安になり、借りてきた本がコチラ↓↓


ゴマブックス/日本一早い平成史 1989~2009

まず、日本一早いってところがいい。
次に、~2009ってところがいい。
失われた我が10年、コレ一冊で取り戻せる。気がする。
そんなタイトルからして魅力的な本ですが、
政治・経済から報道・教育・女性等の現代を生きる上で
避けては通れないトピックを、それぞれのスペシャリストが
わかりやすい文面にまとめた論文集、といった体裁で内容も充実。

で、この幾つかのトピックの中で、いちばん耳が痛かったのが教育。
高度経済成長期はとっくに終わり、社会も競争から共存へとゆるやかな
道を歩み始め、その風潮は教育の場にも流れて産まれたのが、ゆとり教育。
冷静に考えれば、ただでさえ数の減っている子どもを
あまやかしている場合ではないはずである。
そして、もろゆとり世代のワタシが学生生活を終えて思うことは
やっちゃったね!!である。はっきり言って、大失策。
執筆者の和田秀樹氏も書かれてましたが、
この政策で教育における格差が、増幅してしまった感が否めない。
世間がゆとろうが、週休2日になろうが教育ママのいる家庭では
揺らがない学力信奉があり、子どもにせっせと勉強させて
方やそうじゃない家庭の子どもたちは、余程勤勉な子どもでない限り、
適当にやっていれば入学&卒業できる、高校やら大学やらを
もそもそこなして、社会に出ちゃうのである。
そして、周知の通り社会は全然ゆとっちゃないのである。
ずもーん・・書いてるだけで気が重くなる現実。

しかし、物事というもの事実を認めなければ
よくも悪くもなりようがないわけで。
未来!とか夢!とかいう前に、とりあえず今が
どういう位置なのか知る上で、とってもいい一冊。
さて、ルパンの続き観なきゃ☆
おハナでした。

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
ピンズ・ピンバッジ製作のプロフェッショナル集団です。
http://www.pins.co.jp
コメント
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