ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

This is it

2009-11-09 18:43:07 | Weblog
観ました「This is it」。


思えば、今までの僕の人生では見事に彼をスルーしてきました。
小学生の時のスリラーが初めての出会いでしたが、
その頃は洋楽といえばエマニエル坊やくらいしかよく知りませんでした。

一番多感だった中学生の時に彼が来日したときは、
僕の琴線は、音楽よりもお笑いにビリビリ触れていて
とんねるずのバブルス君のコントや、
BADが使われたカトちゃんケンちゃんごきげんテレビを見ていた程度でした。

そんな僕が初めて彼のパフォーマンスをまともに観ました。
彼が他界してから初めてまともに観るとは、
今思うととても惜しいことです。


僕は「This is it」を観て劇場でシビれてしまいました。
僕のちっぽけな想像なんか軽々と超えて、感動しました。
彼がものすごくカッコ良かったんです。
曲も、ダンスも、ステージングも、未完成のPVも、ディレクションぶりも、佇まいまでも。

圧巻だったのは彼のディレクションでした。
彼はリハーサル中に、彼にしかイメージできていないものを、
非常に具体的に他者でもわかるように、妥協なく、厳しく指示を与えます。
それは「怒り」ではなく「LOVE」だと彼は言うのですが、
その辺は僕にはよく判別できませんでした。

しかしその指示通りに訂正されたパフォーマンスは
素人の僕が見ても鳥肌が立つほどカッコ良くなってるんです。
しかもそれが歌やダンスだけでなく、楽器の演奏や効果音の使い方、
ステージの演出に至るまで多岐にわたるのです。


まさに多妻です。

違った。
まさに多才です。


この多才が生んだステージが感動しないわけありません。
完成したものが観られなくてとても残念です。

僕はこの「This is it」を観終わった後、
不思議と夢と勇気を与えられたように元気づけられました。
そして自分のオリジナリティをもっと大事にしようと思いました。
そして「That was that」と言っていたのは
明石家さんまのことを歌った歌詞だったと思いだしました。


小林朋広


PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp


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