はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

「不惑のスクラム」

2018-10-14 00:30:40 | 気になる:テレビ番組

もともとあんまり恋愛ドラマ系が苦手。特に最近の「淡い恋物語」的な映画やドラマブームに、正直食傷気味でして。
そんな時、おっちゃんたちの濃くて熱いドラマが始まると知り、まずは、1話を見ました。

NHKドラマ「不惑のスクラム」

(ストーリー 以下ネタバレあり↓)
刑務所から出所した男が、偶然出会った仲間との格闘の末に、別れた家族と再会するまでを描く。
彼の背中を押した男たちもまた傷つき、居場所をなくした“週末ラガーマン”だった…。
「ラグビーは後退しながら前に進む。まるで人生みたいじゃないか」
死に場所を探して河川敷を歩いていた丸川良平(47)の背中に、ラグビーボールが当たる。ボールを追ってきた初老の男に、無理やり連れていかれた先で行われていたのは、40歳以上の選手による“不惑ラグビー”。そこには、年代もバラバラな大人たちの、泥まみれの姿があった。
アツ苦しい男たちのおせっかいで、生きる側に腰を落ち着けてしまった丸川は、ラグビーを通じて、仲間と心を通わせる。やがて、丸川と、丸川の抱える秘密をきっかけに、チームメイトたちも己の人生を見つめ直していき――。(NHK HPより)


キャストだけで見ると、大河ドラマか、映画が1本できそうな、そんな感じで、たった7回で終了するのがもったいないほど。

なんてったって、個性豊かなおっちゃんたちをまとめてきたのが、ショーケンですから。
誰も逆らえませんよね。(役を離れてもそんな雰囲気だったりして)


原作ありきの作品なので、どこまでキャスティングがはまっているかわかりませんが、何ですかね。
70年代の青春ドラマを見ているような、仲間との軋轢や、それを乗り越えた情熱。練習の後の飲み会で、何かしら本音をぶつけてはケンカが始まるって、今どきないじゃないですか。それこそ「空気を読んで穏やかに過ごす」風潮ですからね。
そんな中で、40過ぎたおっちゃんたちの置かれた状況が上手く重ね合わされて、いい人間ドラマでした。
実際に、「生き辛い」「息苦しい」世の中、ありそうじゃないですか。

男女の差はあるとはいえ、「不惑」ですから、それぞれが置かれた環境が、自分や周囲との状況と重ねて見てしまう・・・という今日この頃。
ちょうど、家庭でも会社でもいろんな問題が起きる時期。
一番心に刺さったのは、現場が好きなのに、向いていない管理職に回され、一生懸命やっても周囲から冷ややかな目で見られるちょっと頼りない男性・・・でした。

 

主人公は、誤って人の命を奪ってしまった過去を持つラガーマンの高橋克典さん。
こういう、真面目だけれど一生償わなければならない罪を背負うような、陰のある役って初めて見た気がしますが、その中にある、ラグビーへの情熱、冷静に人を見る眼を持つという複雑は役柄は、今まで培ってきた「男気の強さ」があふれていて、ピッタリだった気がします。

 

松尾諭さんや高橋光臣さんたち40代前後の役者さんがまだまだ若手。
若い頃から映像や舞台で見てきた、村田雄浩さん、渡辺いっけいさん、徳井優さん、そして上杉祥三さん・・・体形がすっかり変わった人もいましたが(上杉さん誰だか分らなかったです)、それぞれの持ち味を活かしてましたよね。
特に村田さんは、いい人キャラが多かったせいか、ここではラグビーで挫折し、趣味の範囲でやろうとしている仲間たちが許せない、人一倍情熱的で男気のあるキャプテン役が新鮮でした。

 

そして大御所のショーケン。
マカロニのように華麗なダッシュを見せてくれると思ってましたが、彼もすっかり体形が・・・
でも、個性的な面々のリーダーとして、存在感は抜群。
人を経歴で差別しない心の広さと、ラグビーが好きだという情熱。ただそれだけで彼の周囲に人が集まるという人物像は、萩原健一という役者がいてからこそだったなと。

 

若い頃は、さんざんいろんな趣味に興じて遊び倒してきましたがこの年になると、家を出ることも億劫になるほど。
でも、憂さ晴らしがてら、何かに夢中になりたいですよねぇ。


「草野球」や「草サッカー」、そして「草ラグビー」でも、こういう、プライベートの問題と、それを忘れるように熱中できる趣味。

共通の趣味って、社会的な肩書関係なく楽しめるのが、良いんですよね。
そこで培われた人間関係って、長く続いていくもので・・・
会社の人間関係は、会社を離れた時点で終わってしまう事がほとんどなので。

ケンカはともかく、本音をぶつけ合い、お節介なほど面倒見のいい良い仲間たちっているって、憧れますね。
これからまた、何か一つでも「生きがい」「楽しみ」を見つけたいものです・・・

 

追記:あくまで個人的な感想ですが、甘いハッピーエンドは、ちょっと物足りなかったな。
夫婦分かれても、思いはまだ繋がっている。いつか認めてもらえるまで、分かれて新しい生活を前向きに生きていく。。。という方が、主人公には会ってたような。 でも、いつからでもリスタートできる、コツコツと頑張っていれば誰かが認めてくれる…それをこのドラマは改めて教えてくれた、そんな気がします。
みなさんは、どうでしょうか?


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« しばらくさよなら・・・「フ... | トップ | きれいなシルバーになるかな? »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ショーケンと根本真陽ちゃんと安藤玉恵さん (銀色のピエロ)
2018-10-15 04:25:31
こんばんは……いや、おはようございます?

「不惑のスクラム」、最初は何とはなしに観始めたのですが、結局最後まで付き合ってしまいました(^_^;)

最期までヤンチャを貫き通したウタさん人生にはショーケンとダブるものを感じます。

役作りに拘るショーケンだけに、脚本を読んで何か感じるものがあって、オファーを受けたのかも知れませんね。

私もエピローグの件は温く感じました。というか、ちょっと蛇足だったかも。

娘に“丸さん”がお父さんだと受け入れてもらえたことで、主人公の心は救われ、奥さんの心も救われたのだから、あそこで主人公の再生の物語としてはキチンと着地していると思うのです。
なので、家族の再生の物語は、また別のお話なのではないかな?と。

娘役の根本真陽ちゃんは「透明なゆりかご」では凄く重たい役を演じていたので、ここではずっと明るい笑顔で、観ていてホッとしました(^^)

そういえば、安藤玉恵さん、「植物男子ベランダー」「透明なゆりかご」、そして本作と、このところNHKのドラマにずっと連投されてますね(「ベランダー」は数年前のBSドラマの再放送ですが……)
返信する
やんちゃの男たち (はぎお)
2018-10-15 20:34:39
>銀色のピエロさん
こんにちは。早朝からコメントいただき、ありがとうございますm(__)m

>最期までヤンチャを貫き通したウタさん人生にはショーケンとダブるものを感じます。

確かに。企業の偉いさんの割には、やんちゃでしたね。ちょっと強引だけど(^^; ああいう人がトップにいれば「ついていこう」って思えるかも(^^ゞ 実は、萩原さん出演のドラマってあまりじっくり見た事ないのですが(;^ω^)今までの彼の生き方がダブるもの、ありましたね。。。

娘役の根本さんは初めてでしたが、安藤さん、脇だけどいつも存在感が際立ってて、私、結構好きです。

やはり、あのエンディング、なくても良かったかな・・・ちょっと余韻を残すくらいがちょうどいいかなって。

あの豪華キャストで30分全7回ってもったいないと思いましたが、逆にちょうど良かったのかな?ただ、上杉さんとかまだまだいいキャラがいたので、もう少しだけメンバーのサイドストーリーが見たかったかと・・・
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。