伊集院静さんが亡くなった。
あまり著書を読んだことはないのですが、トーク番組、インタビューなどで、よくご意見を拝聴してました。
なんというか、一本筋の通った、今時珍しいかもしれない「大人の男」という印象。
初めてお名前を知ったのは、やはり、夏目雅子さんとのご結婚の時。
子どもだったので、どんな方かも知らなかったし、「美女と野獣」という感じで、なんかワイドショーが騒いでたなぁ。という記憶。(今思えば大変失礼な話で)
その後は、みなさんご存知の通りで。
篠ひろ子さんとのご結婚も驚きました。
(いや、こういう下世話な話を書きたいのではなく)
震災の年、話題になった「大人の流儀」という本を読んで、苦労の連続の方からあふれ出る感情、生き方に感銘を受けたものでした。
以下、その時の記事を再掲載します。
***************************
旅の最中、いろいろと本を持って行ってましたが、唯一読破したのがこの本↓
![]() |
大人の流儀 |
伊集院 静 | |
講談社 |
実は、伊集院さんの本を読むのは初めてでしたが、この帯に心を惹かれまして。
「こんな時、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。「本物の大人」になりたいあなたに捧げる、この一冊。」
年齢的には充分大人なんですが、「大人の振る舞い」って考えますよね
例えば
上司に意見をしなければならない時
人を叱らなければならない時
とてつもない悲しみに包まれた時
いろんな「問題提起」をされています。
その解答は実際「人それぞれ」だと思いますが、伊集院さんは、結構「昔かたぎ」な感じ、「硬派」だと思います
ちょっと意地悪に書けば「オヤジ」かな
でも、結構納得・うなずけました。「なよなよ」はぎおも案外「男っぽい」のかもしれない…
いやいや、「常識的」なことを書いてあると思いますが、今の20代くらいの人たちがこれを読んで、どんな感想を持つか聞いてみたいところです
ただ、こんな骨太な伊集院さんも、前妻夏目雅子さんの死はなかなか受け入れられなかったと、当時の思い出を書き綴っています。
あまりに突然のことでしたからね。それに、病気になってからも明るさを見せる夏目さんの姿は、文章で読んでいても痛々しくて…
でも
「どんな悲しみも終わりがある」
時が解決してくれる、と結んでいます。
悲しいことには我慢せず、涙を流す。でも、時が解決してくれる…はぎおもそう信じたいです。
また、折を見て読み返したい、そう思う本でした。
****************************
後年、ご病気の連続で、様々な思いがよぎられたことでしょう。
他の著書も読んで、「大人」ってどういうものか、50過ぎのおばさんですが、改めて考えてみたいと思います。
また一人、骨太の大人がいなくなってしまった。
今年は寂しいことばかり。
ご冥福をお祈りします。
初めて映画を見たのは鬼龍院生涯の、、と彼女が大好きでした、その旦那様、もう凄く大人に感じました。
あとKANさんがお亡くなりになりました。
これは私の中でとても大きく寂しくて失望感がハンパではないです。
彼の歌に背中を押してもらい今日まで生きてこれた感すらあります。
とても寂しくて残念で悲しいです。
コメントありがとうございます。
大人の男性。そういうイメージです。最後まで一本気な方で。そんな方も、様々な葛藤を乗り越え、独特な「流儀」を身につけた。人生の先輩として、尊敬すべき方です。
KANさんも残念でした。
時代を彩った方たちの相次ぐ訃報、残念な限りです。