習い事はどのように決めていらっしゃいますか?
お子様が好きなもの、興味のあるものであることが一番です。
多くのご家庭がそのように決めていらっしゃると思います。
好きそうだ、興味がありそうだ、やりたいと言った、と習い始めても
1年も経たずに辞めてしまうことがあるかもしれません。
もう30年以上前になりますが、
ドイツ語の語学学校に通っている時に
ドイツに赴任するので語学学校に週5日通っていた会社員の方に
「楽器の向き不向きは才能ですか?」
と訊かれたことがありました。
ドイツ語の語学学校は
9割以上が音楽関係の人が習いに来ていました。
フランス語のように趣味で習う人は稀で、
音楽関係以外は
ドイツ語圏に赴任する会社員、その奥様、
ドイツの歴史を専攻している学生さん、
といった方々で、しかも僅かでした。
今はもしかしたらサッカー関係の方も
習いに来ていらっしゃるかもしれません。
さて、前述の質問に
隣の席に座っていたこれまた音楽関係の学生さんと
「んー、才能より性格」
と答えました。
楽器は練習が絶対に必要で、しかも根気が必要です。
傍から見ると、毎日同じことの繰り返しに見えます。
なんで同じことを毎日何時間もするのかと不思議に思われます。
これができるかが向き不向きだと思います。
より納得のいく演奏に近付けるように
本番で想定外のことが起きても即座に対処できるように
それで毎日飽きても練習を続けます。
続けていると不意に新たな発見に出合い
これがまたえらく嬉しかったりします。
というわけで、楽器は性格によると思い、そう答えました。
今読んでいる本に、ちょうどそのようなことが書いてあり、
間違いではなかったなと思っているところです。
正しくは気質というらしいですが、
習い事はそれで決めるようにすると良いそうです。
性格は環境によって変化しますが、
気質は生まれつき備わったもので、一生変わらないそうです。
「素質」「才能」を優先させて
多くの親御さんは習い事を決めてしまうそうですが、
一番大切なのは「気質」なのだそうです。
それがお子様の強み作りに繋がるのだそうです。
多くの生徒さんのレッスンに携わって来て
それは実感します。
「気質」は大きく5つに分かれます。
それによって習い事を決めていくと
お子様の自信にもなるのでは、と思います。
詳しくは
「強み」を生み出す育て方 ダイヤモンド社 船津徹 著