雪の中、プールから上がってきたキング。それを見ていたジェンツーは、
スタスタとすぐ近くを通り過ぎました。キングはキングで、知らん顔の羽繕い。
ペンギンは、別種に無関心というか無頓着が原則のようです。でも時々そうでもないことだってありますから、よくわかりません。
サー・ニルス・オーラフ。
英国はスコットランドのエディンバラ動物園にお住まいのニルス卿は、ノルウェー国王から授けられた『サー』の称号をお持ちであり、ノルウェーKing's Guardの名誉連隊長(Colonel-in-Chief)を務めておられます。
公務のないときは、動物園のペンギンプールでおもてなしや見回りをして過ごされます。
2013年からはネーム入りバンドを紫に変更。より高貴なニュアンスを漂わせております。ただし、この写真は換羽入り直前のため、羽の色艶がややお疲れのご様子。
本来はもちろんこのように美しく、まさにキングペンギンの鑑。
エディンバラ動物園ペンギンプール改修工事中、バードランドに仮住まいなさっていたときのお姿でございます。
海遊館のキング集団。真ん中で仲良く向かい合っているのは、私的命名マユゲちゃんとイチバン君。ここ数年ペアを続けている夫婦者キングです。
どちらも決して若くはありません（特にイチバン君）が、とても仲良し。彼らは、私の知る限りでは子供を１羽育て上げました。ちょうど左端に写っている居眠り個体、私的命名ジュニアです。
うまく子離れ親離れをしたので、ジュニアはしっかりと自立していますが、まだ若くて、カノジョはできたことがないようです。今年はどうでしょう。
マリンピア松島の今は亡きナシ君が、通りがかりのフンボルトを威嚇しているところです。
彼らナシ君アオ君は、ボーイズペアでした。この数年前に１羽いた女子キングが死亡して以来、ふたりきりだったからです。
男前ポーズで向かい合い鳴き交わす光景がよく見られました。
う～ん、これはただの遊び仲間でしょうかね。バードランドの男子２羽です。
手前の緑紫バンドをつけている個体は公式名スパイク君で、イギリスでメディアに登場するのが最も多いペンギンということです。
各種生き物番組やＣＭ、ポスターの撮影や研究のお手伝いなど、人工育雛で人に慣れている彼にはお手の物。
でもキング女子には興味がないのか、カノジョいない歴と年齢とが一致します。
前回の正解は：
１： ケープ、２： フンボルト、３： フンボルト でした。
本日はおひな祭りの日なので、「ペンギンひな」で。
問題１：ヒナというより若鳥なこのペンギン様は、何ペンギンでしょう。
うしろに父ちゃんがいるからこわくない！と、お外に初めて出てみました。
問題２：この半分ほわほわヒナちゃんは、何ペンギンでしょう。
ヒナて言われてもな～。たしかにオトナとは違うねんけど。
問題３：わりと老けた顔したこの若鳥様は、何ペンギンでしょう。
正解は次回。
みんなお互いにそっぽ向いて知らん顔。あと３羽もてんでバラバラに過ごしていました。越前松島の旧オウサマペンギン館。
換羽もあとサン君１羽を残すのみ。激戦の婚活シーズンをひかえて、嵐の前の静けさ？
台風の目になるのは、左端のロク君。ボーイズラブの対象になる小柄なイケメン君です。
新ぺんぎん館に移ってからも、ロク君は男子に人気です。右端にいます。
なんだかヨン君と仲よさげにしています。それをじ～っと見ているゴバン君。
唯一の女子ハッちゃんに言い寄ってはフラれ、ロク君争奪戦には敗れ、ゴバン君はツキの悪い王様です。
もっとも、この光景は婚活風景ではなくて、ただの仲良しか、暇つぶしの遊びのようです。
旭山動物園のジェンツー嬢様。いえ、バンドが見えないので性別はわかりませんが、毎度ジェンツーは女子ふうでございます。
プールに突き出た島がスロープになっておりまして、その浅瀬に寝転がっていらっしゃいます。雪が降り積もる寒空の下、見ているこちらが冷えてまいります。
マイナス３度くらいだったので、気温は充分に低いと思うのですが。まだ暑い？のか、ただヘ～キなだけなのか。不敵な笑みを浮かべてハラを冷やすジェンツー嬢様でした。
越前松島の、正真正銘ジェンツー嬢様。ご自分のフリッパーをかぷかぷしてらっしゃいます。
天然海水プールの味付けで、さぞや頃よい塩加減かと。ペンギンの味覚は塩味と酸味だけらしいと、最新の研究結果が出ております。
どのペンギンもこのように自分のフリッパーをクチバシで挟んで噛むようにしていることがあります。かゆいのでしょうか？ クチバシ先端でちゅくちゅくするよりも効果があるのでしょうか？
えっと～、何もないと思いますけど。ペンギンって、ときどき何もない空間を一心に見つめていることがあります。
私たちには見えない何かが見えている！のですね、きっと。細かな抜け羽毛とか？でも、羽毛なら風で動くでしょうに。
越前松島ジェンツーガールズの謎行動でした。