「むぐぐぐ・・・!」 「まてまて~!」 「待たんかいコラ~!」
懸命に逃げております。そのフンボルトをよくご覧ください。フリッパーを岩山の段にそわせて細道から落っこちないよう気をつけていますが、その口元。頭のなくなったアジをくわえています。
さっさと飲み込めばいいのに、というわけにはいかないのです。彼がくわえているのはアジのシッポ側。
ご覧の皆さんご存じのように、ペンギンは、頭側からでないとサカナ丸呑みしづらいので、いったんくわえ直して向きを変えます。
そのときに、横取りされる危険性が非常に大でして。
そして、そのチャンスをしつこく狙う個体も多いのでして。
それで、南知多ビーチランドではこうしたペンギンチェイスシーンがよく見られるのでした。
なお、一度だけエンペラー様に給仕(給餌というよりも)させていただく機会がありましたが、サカナのサイズが比較的小さかったためか、どんな向きでも「苦しうない」と飲み込んでおられました。