ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「いつでも君の傍にいる」安曇ひかる・著 イラスト・桜井りょう 二見書房シャレード文庫

2009-05-25 03:07:40 | ア行作者未分類
「いつでも君の傍にいる」安曇ひかる・著 イラスト・桜井りょう 二見書房シャレード文庫
 2009年3月20日初版 260ページ 619円+税

 見所は230Pあたりの坐薬プレイのあたりですかね。イラストもあります!

 ストーリーは・・・
 小児科医・望月智は親子ほども歳の離れた小児科部長・西倉と一年以上もの間、歪んだ愛人関係を続けていた。己の心の深い淵を覗き込むことが怖くて、目を逸らす日々。ところが、赴任してきたばかりの救命救急医・富樫朔矢に関係を知られてしまう。智のことを「天女」とからかう変態と思いきや、救命医としてのプライドを失わない清冽さ。その前では、幾重にもしまい込んだはずの素顔も隠しきれず…。そんな時、西倉との密会現場に富樫が現れる。抗う智の心を身体ごと、富樫は誰に構うことなく奪い去るが―。というもの。

 花丸文庫BLACKの「フラチな関係」が予想外に楽しめたので、書店で安曇先生の新刊を見つけたので購入。それがこの「いつでも君の傍にいる」です。

 前作のぶっ飛んだ設定、ギャグテイストとはうってかわった白衣モノです。
 しかも主人公の望月(受け)はゆがんだファーザーコンプレックスのためか、父親ほど年の離れた男と不倫中。と、かなり暗い+重い設定。あまりに前作と違うのでちょっと面食らってしまいました。
 しかし攻めの西倉が出てくると、安曇先生らしさが出てきました。西倉は風変わりな性格で、セリフもギャグっぽいのです。重い設定+ストーリーとそのギャグのギャップが・・・・・・私にはサムかった。
 シリアスなシーンなのにコメディタッチの西倉の性格やセリフがどうも浮いて見えました。無論、西倉のそんなところに望月は惹かれ、救われた部分があるのはわかるのですが、極端に甘い物と辛い物が同じ皿に乗っているような感じで、一冊の本としての統一感を欠いていたように思います。

 この本には「いつでも君の傍にいる」と「いつでも~」の後日譚の「なぜなら君のものだから」の2作が収録されています。「いつでも~」は第14回シャレード新人小説賞の期待賞受賞作品だそうです。
 私は「なぜなら~」の方が楽しめましたね。というのは、熱を出した望月に西倉が坐薬を挿れるという、エロ本にはよくありがち(!?)なお楽しみシーンがあったからです。しかもそのシーンのイラストまでついていますんで、坐薬プレイマニアの方もそうでない方もぜひお楽しみくださいませ
 

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