「気高き僕は跪く」暁由宇・著 イラスト・左崎なおみ 雄飛inovels
2005年6月1日初版 254ページ 850円+税
今は亡き雄飛。暁先生ももう作家活動はされていないとか(同人ではどうか知りませんが)。
ストーリーは・・・檜垣圭一はかつて密かに憧れていた高校の先輩・高倉美弦と10年ぶりに再会する。美術館館長となった今も静謐な美を湛えた美弦に請われ、圭一は彼の秘書になるが…。 惹かれる気持ちとは裏腹に、心の内を見せようとしない美弦に対し、圭一は苛立ちを覚える。そして、美弦の傲慢さでプライドを傷つけられた圭一の苛立ちが頂点に達したとき、二人の関係は逆転、怪しく官能的なものへと---!?というもの。
主人公は攻めの圭一。ある日突然、納得のいかない辞令を突きつけられる。
どうやらそれは、かつて父親が事業を傾かせたとき、美弦の家から融資を受け、自分はその肩代わりに無茶な辞令を突きつけられたのだと思います。
しかも、秘書として仕えるのはかつての高校の先輩、美弦。美弦は高校時代から誰々の愛人だとかうわさのあった男で、そんな奴の下で働かなければならないなんて・・・と腹をたてる圭一。
坊ちゃん育ちの美弦の態度も気に食わないし、借金のカタで自分の人生を好きなようにされているという怒りもあり、キレた圭一は、美弦に「秘書の給料のほかに、お前を好きにさせろ!」と迫ります。なぜ迫ったのか、あとから圭一は考えますが------わからないという。
それはさておき、不条理な条件を突きつけられた美弦はなぜか圭一に従い、人前では上司と部下なのにベッドルームでは関係が逆転する下克上です。
その後、美弦の出生の秘密を知り、圭一の美弦への思いは変化していきます。
なぜ、美弦が圭一の言うことを聞いたのかなどもわかってきます。
圭一の父親が担保に差し出したのが古美術品で、美弦の仕事も美術館館長なので、(古)美術品のあれやこれやが話に絡んできて、奥行きのあるBLだなと思う反面、要素が詰め込みすぎで、広く浅く終わってしまったように思います。ストーリーにメリハリがなかったのも残念。
祖母によるヘンテコ性教育で歪んでしまった美弦の性癖とかもうちょっと読んでみたかった気がします。
設定だけ見ると、エロが濃いように思えますが、実際はあまりありませんでした。
2005年6月1日初版 254ページ 850円+税
今は亡き雄飛。暁先生ももう作家活動はされていないとか(同人ではどうか知りませんが)。
ストーリーは・・・檜垣圭一はかつて密かに憧れていた高校の先輩・高倉美弦と10年ぶりに再会する。美術館館長となった今も静謐な美を湛えた美弦に請われ、圭一は彼の秘書になるが…。 惹かれる気持ちとは裏腹に、心の内を見せようとしない美弦に対し、圭一は苛立ちを覚える。そして、美弦の傲慢さでプライドを傷つけられた圭一の苛立ちが頂点に達したとき、二人の関係は逆転、怪しく官能的なものへと---!?というもの。
主人公は攻めの圭一。ある日突然、納得のいかない辞令を突きつけられる。
どうやらそれは、かつて父親が事業を傾かせたとき、美弦の家から融資を受け、自分はその肩代わりに無茶な辞令を突きつけられたのだと思います。
しかも、秘書として仕えるのはかつての高校の先輩、美弦。美弦は高校時代から誰々の愛人だとかうわさのあった男で、そんな奴の下で働かなければならないなんて・・・と腹をたてる圭一。
坊ちゃん育ちの美弦の態度も気に食わないし、借金のカタで自分の人生を好きなようにされているという怒りもあり、キレた圭一は、美弦に「秘書の給料のほかに、お前を好きにさせろ!」と迫ります。なぜ迫ったのか、あとから圭一は考えますが------わからないという。
それはさておき、不条理な条件を突きつけられた美弦はなぜか圭一に従い、人前では上司と部下なのにベッドルームでは関係が逆転する下克上です。
その後、美弦の出生の秘密を知り、圭一の美弦への思いは変化していきます。
なぜ、美弦が圭一の言うことを聞いたのかなどもわかってきます。
圭一の父親が担保に差し出したのが古美術品で、美弦の仕事も美術館館長なので、(古)美術品のあれやこれやが話に絡んできて、奥行きのあるBLだなと思う反面、要素が詰め込みすぎで、広く浅く終わってしまったように思います。ストーリーにメリハリがなかったのも残念。
祖母によるヘンテコ性教育で歪んでしまった美弦の性癖とかもうちょっと読んでみたかった気がします。
設定だけ見ると、エロが濃いように思えますが、実際はあまりありませんでした。