セントレア、みたび ～涙のロンリーハイウェイ～

ちょっとサザンっぽいサブタイトルですが・・

先日私は、またまた出張帰りのショウちゃんを迎えにセントレアまで向かった。
ショウちゃんが海外出張の時、基本私は迎えにいくつもりでいるし、ショウちゃんもそれを期待している。しかし、ショウちゃんにいわせると、迎えに来てもらえると思ってて、私がなにかの都合でいけなかったりすると、ひどくがっかりするので、最初から迎えに行くという前提ではなく、帰国した時に電話してみたら「いま、到着ロビーでまってるよ！」っていう流れの方がいいらしい。この方が、もともと名鉄で帰るって覚悟ができてるので、もしお迎えがなくても、落胆は少ないということだ。つまり、それほど、旅疲れの体で、大きな荷物をもって、セントレアから名鉄を乗り継いで帰るのが大変だということだ。そういえば、私も前ショウちゃんと九州旅行行った時、セントレアまでt_ojisan達が車で迎えにきてくれていて、ものすごくうれしかったもんなぁ・・

そういうわけで、私はショウちゃんに、この日セントレアまで迎えに行くという事は連絡していないわけである。
その前提で起こったすれ違いがサブタイトルの「涙の・・・」である。

到着時間は夜の８時過ぎだったけど、くらーい夜の高速を走るのはいやだったので、まだ明るい６時くらいに家をでた。
セントレアへのドライブも３度目ともなると、結構余裕で、「たらたら走ってるんじゃねぇーよっ！！」なんて心の中でいいながら（実際は全くそんな風には感じていない。ちょっといってみたかっただけ・・）、ちょっと遅めの車を抜かしてみたりして、すぐに追い越し車線から走行車線にもどって、妙な達成感を感じたりしつつ、まぁまぁのペースでセントレア到着。今回は駐車場も、一番近いところを選ぶ余裕あり。
到着ロビーにいくと、ショウちゃんの乗ってる便が３０分くらい遅れるって表示がでてたので、前回同様ぶらぶらとウィンドウショッピング。（何も買わなかったが・・）
まだ時間があまったので本屋さんをのぞくと「専務島耕作」の１巻がでてたので購入。到着ロビーで読みながら時間をつぶす。
そうしていると、ショウちゃんからメールが・・
「ただ今帰国」
すかさず
「到着ロビーで待ってます」
と返す。入国手続きや荷物まってるのに３０分くらいかかるっていってたので、ちょっと待ってから出口のとこに行った。
ぞろぞろと人がでてくるところを、「確か生成のジャケット着ていったよなぁ」とか思いながら、まだかまだかと待っているがいっこうに出てこない。おっそいなぁ～と思ってるところで、携帯が鳴った。
「もう電車のっちゃったがぁ！メールじゃなくて電話してこないかんわぁ！」
「はぁ！？？？」
「とにかく、まぁ、車運転して帰ってって」
「はぁ！？？？？？？」

・・・・つまり、ショウちゃんは私が送ったメールに気づかず、誰も迎えに来ていないと思いこみ名鉄に飛び乗ってしまったのである。
こういうすれ違いが起こったのには他にも少し理由がある。
まず、ショウちゃんの携帯の設定で、私の携帯からの着信音は通常着信と変えて「ターミネーター」になっている。その設定にするときになにかを間違えたのか、バイブにならなくなっていた。したがって、私が返信したときバイブが作動せずショウちゃんは気づかなかった。
そしてもうひとつ。飛行機が到着してから、出口に出てくるまで、通常最低３０分はかかるのに、その日はめちゃめちゃスムーズに進み、１０分くらいで出てきてしまったため、私が出口に向かう前にショウちゃんは出てきてしまった。
これらの条件が重なり、今回の悲劇が起こったのだ。

「はぁ！？？？？？？？？」
って何度いってもらちがあかないので、仕方なくのろのろと歩き始め駐車場にむかう。エレベーター前で駐車料金の精算をし、車にのる。エンジンをかけたところで、ショウちゃんから電話。
「金山でおりるで、金山までこれる？」
せっかく迎えにきてくれたのだから、少しは車に乗ってやるか・・という同情からきた提案だと思ったが、でもやっぱ疲れてて、少しでも電車乗ってる時間少なくしたいのかもとか思って、
「いいよ、なんとかいくわ」
とカーナビを金山駅にセットする。
そして、孤独な夜のドライブがはじまった。
それでも、とにかくカーナビに従って走る。
するとまた携帯がなる。ＰＡに止めてかけ直す。
「ごめん、ちょうどいいタイミングで乗り継ぎできるで、やっぱ、そのまま家に帰っていって」
「はぁ？？わかった・・・」
カーナビの「自宅へ帰る」ボタンを押す。あ～あ・・・。

そしてひとりぼっちのドライブは続く。
ラジオの野球中継が終わってしまい、スマップの中居君の番組に変わった。あんまり面白くないダラダラのトークではあったが、それでも少しは気が紛れた。

そこへまたショウちゃんから電話
「今どこ～？Ｔ島駅まで迎えにこれる？」
「わかった・・・」
やっぱ、ショウちゃんの方が地元に先についてましたか・・・

結局私は、高速代、駐車場代をはらって、セントレアまで「専務島耕作１巻」を買いにいったわけです。
なんか脱力・・・

しかし、その日は子供達がショウちゃんの誕生日を祝うため（ショウちゃんは今回海外で誕生日を迎えたのでした）みんなおきて待っていて、ケンなどはクラッカーとか買ってはりきってたから、帰ったとたん「誕生日おめでと～！！」パパ～ン！！となったのです。
子供達、遅くなってごめん！
yukky、t-ojisanも子供達と一緒に待っていてくれたので、みんなで、遅い時間の誕生日会となり、それなりに盛り上がった。
私の「ロンリーハイウェイ」話も当然酒の肴となり、私の中でも良い感じに消化されていったのでした。