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When I Dream

~気侭な戯言日記~

The Normal Heart

2014-11-30 15:00:00 | MOVIE
BARBRA STREISANDのオフィシャルサイトで・・・ノーマルハート・・・に関する事が書かれていたのを見たのっていつだったかなぁ??その時はあまり気にもせず、見出しのタイトルを見ただけで本文は読まなかったから、確認しようと思ったら・・・あれっ??削除??確かに見たと思うんだけど、勘違いかなぁ??それでハタと思い出した・・・The Normal Heart・・・の映画化権だったんだけどなぁ。まっ、それはいいとして、バーブラが映画化権を持っている事を知ったのは某書籍だったんだけど、内容が過激で、映像化する内容について著者と揉めたと書かれていたと思う。今でこそ、劇場公開される映画で男同士がハグしてキスするシーンとか、ベッドで抱き合うシーンとかは容認されてはきてはいるけど、著者はそれ以上の過激な描写を要求していたそうで、バーブラは、映画のスクリーンに●●を映すわけにはいかないっと拒否したとか。その当時は1980年代中期くらいで、映画化に名乗りを上げるスタジオも製作者もいなくて、制作費も集まらずに頓挫した感じだったよう。バーブラは、初監督作品・・・愛のイエントル・・・でも、そんな苦難にぶつかりまくっているそうだから、同じ二の足を踏む事を避けたんだろうと思う。

さて、その・・・The Normal Heart・・・は、8月下旬に授賞式が行われたエミー賞のTV映画部門の作品賞を受賞しているんだけど、TV映画部門の助演女優賞にジュリア・ロバーツがノミネートされ、主演男優賞にマーク・ラファロがノミネート、助演男優賞にはなんと、マット・ボマー、ジム・パーソンズ、ジョー・マンテロ、アルフレッド・モリーナの4人が、5枠にノミネートされていた。←ある意味で快挙かも
TV向け映画として作られたから、過激な性描写はなかったとは言え、AIDSネタで話題を呼んだのは確かだったって事だろうなぁ。もしも映画化されていたら、バーブラはジュリア・ロバーツが演じた車椅子の女性医師を演じる予定になっていたはず。目の前に迫っている命の危機に、果敢に立ち向かう役どころを演じたかったんだろうな。おそらく、ゲイを公言した一人息子の、未来への不安を重ねていたんだろう。

ってわけで、色々な事を念頭に置きながら見始めたんだけど、80年代初頭にGAYの間で流行り始めた奇病=AIDSへの懸念から始まって、身の回りで次々と死んでいく友人知人、何の手立ても援助もしてくれない政府やニューヨーク市に対する怒り、色眼鏡で見られる事の憤り、みたいなモノが満載で、確かにちょっと重苦しい空気があった。きっとTV向けに脚本は大幅に書き換えたりもしているんだろうと思うけど、当時の社会を切り取ったドラマとしては、秀作と言ってもいいのかな・・・。
現代の日本に於いては、福島の原発事故後の社会そのものを重ね合わせる事ができると思う。
問題と中身は全く違えども、同じような苦悩を抱えている人が絶対に大勢いると思うんだよねぇ。その小さな声が掻き消され、要望が突っぱねられ、報道でもほとんど取り上げられず、何事もないような日常に置き換えられているのが今の日本だろうって思ってしまった。

実際、当事者、近親者でなければ解らない事もたくさんあるけど、生活や健康に関して危機を覚える人がいるならば、なんとかしようとする人がいなくちゃねぇ。今の日本にそういうのがあるとは思えないなぁ。
一昔前なら、隣3軒両隣、みたいなモノがあったと思うけど、無いでしょ、そういうのって。

まっそれは置いといて、マーク・ラファロって、てっきりバイオハザードに出ていた人だと思っていたら、違った(爆)すっごい似てるよねぇ(微笑)画像を検索してよく見てみたら、ん~、違うかっ(汗)
怒れる男を熱演していたけど、なかなかいい味を出していたと思う。その相手役のマット・ボマーはどこに惹かれたんだろう??(微笑)あっ、あくまで映画の中だけの事ね。出世作と言っていいんだと思うけど、CATVで何度か見た事がある・・・ホワイトカラー・・・の好青年って感じの冒頭から、AIDSを発祥した後半以降の変貌ぶりにはびっくりだった。←役作りのために体重を18kgも落としたんだそう
ジュリア・ロバーツもなかなかのいい感じではあったかな~。出番はそう多くはなかったけど。
人間模様が想像していたよりもドロドロしてなくて、登場人物を最低限でおさえ、1980年代初頭のAIDS問題を取り上げていた感じかなぁ??そこはTV映画の2時間ドラマって風だったけど、誰に感情移入するかでも感じ方が違ってくるかもしれないなぁ。個人的には、ジュリアの演じた医師目線で、もっと鋭くえぐるような描き方があってもよかったかもって思ったけど、それじゃ2時間強の尺では足りないかぁ。

ある意味ではドキュメントタッチだから、感動とか、いい話だった、みたいな事はなくて、現実を突きつける厳しい内容になっているけど、体制に対して強い意志で立ち向かう事の大切さを教えてくれるかも。
スターチャンネルでのリピート放送は、12月は5日の22:30~、27日の深夜3:30~に予定されているので、興味のある方は見てみて下さいね~。

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