クールな生活

日々の雑感と意見

安保法制で民主党完敗

2015-09-19 17:45:29 | 時事問題 政治
民主党は、リーディング野党であるはずだ。安保法制論議では、ついぞ、リーダーぶりを発揮しなかった。衆議院では、違憲論議、憲法議論に多くの時間を割き、参議院では細かい事例について、防衛大臣をしどろもどろに追い込むことはあっても、パンチがなかった。参議院での幕切れが実に不快であったのは、特別委員会での自民党の採決の仕方のせいではあるが、理事会を延々と1日以上も再開と休会を繰り返して、ついに総括質疑を作る機会を失ったのは戦術的にもミスであった。安全保障の議論では、維新の党が遅くなってから参加してきたが、自民党にあしらわれる始末になったが、野党一丸であれば、雲行きは変わったであろう。多数の力で廃案にさせることなど初めからできっこないことなのだから、それをわきまえた戦術がほしかった。

戦争法案とか徴兵制につながる法案とかで、一部の大衆を煽ったところで、知る人はそうでないと言い切れることなのだから、民主党は、社民党や共産党とまで一緒になって騒ぐことはない。戦いが終わって日が暮れた後になったが、なにか非常に索漠とした気持ちになる。日本の安全保障は少しずつ期待できるようにはなるだろうが、自民党に対抗する力を有して議論できる相手がいないことに対して虚脱感をもつ。

代表岡田の力不足というか、包容力をもった組織力というものが感じられない。衆議院および参議院でも、首相安倍の弱さが見られた場面がいくらもあった。そういう弱さを叩いて行かなければ、日本の首相は強くなれない。強い首相を作っていくために、民主党がパンチのある野党になることが必要である。安保法制について、大衆を理解させていくのは自民党ばかりでない。民主党も、である。そのために可決された法案を読み込み、欠陥を是正することも行うべきであろう。違憲論議は憲法学者の手に委ねることだ。

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