山地~高山の草地や林のふちなどに生える常緑小低木で、別名「イワハゼ(岩黄櫨)」とも呼ばれている。
高さは10~30cm。若枝や花柄、萼には長い毛がある。葉は互生し、長さ1~3cmの広卵形。
6~7月、わずかに赤みを帯びた白い花が下向きに咲く。花は長さ7~8mmの鐘形で萼が真っ赤な帽子をかぶっているように見えて印象に残る。
果実は直径約8mmで萼が大きくなって果実を包み、真っ赤に熟す。実は甘酸っぱくて、ジャムや果実酒に利用される。
八幡平では、硫黄採掘跡付近や各登山道のふち、秋田県側の泥炭地などに数多く群生しているという。須川岳では、ビジターセンターの裏山で見かけた。
分布:北海道~四国
「アカモノ」という名前の由来は、果実が赤く熟し食べられるので「アカモモ」と言ったのが、なまって「アカモノ」になったと言われている。同じ「シラタマノキ」の仲間の「シラタマノキ」が果実が白いので別名「ソロモノ」と呼ばれているのに対して「アカモノ」と呼ばれるという説もある。
画像は、茶臼岳に登る途中の道の真ん中で見つけた、真っ赤に熟した「アカモノ(赤物)」の果実。萼や花柄には毛が多い。
今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。
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