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peaの植物図鑑

ツルリンドウ(蔓竜胆)の実

昨日登った宮城県と岩手県と秋田県にまたがる山・栗駒山(岩手
県側では「須川岳」と呼んでいる)の昭和湖から少し登ったあたり
で、「ツルリンドウ(蔓竜胆)」の紅紫色に熟した果実(実)を見
つけた。
登山道の両脇の木々の下などにあり、探しながら歩かなければ見
過ごしてしまうぐらいの小さな花・実である。
胆沢郡金ケ崎町「大林城跡」の
ツルリンドウ(蔓竜胆)の実 2008年10月13日





2008年10月13日(月)、奥州市埋蔵文化財調査センター主催の特別講座
「戦国の城を歩く~戦国武将柏山氏の居城(平成20年度歴史考古学講座
「戦国時代の考古学」)という現場見学会がありましたので、妻と共に
参加しました。
見学場所は、岩手県立県南青少年の家(胆沢郡金ケ崎町大字永沢字下舘
48-1)のすぐ近くにある金ケ崎町指定史跡・大林城跡で、胆沢川と永沢
川に囲まれた段丘と、そこから西に延びる丘陵を利用して構築された中世
の城郭です。

城郭は主要部の柏山館(本丸)、松本館(二の丸)、生城寺館(三の丸)
からなる部分と、これらより一段低い家臣団屋敷を兼ねた中世城下町と考
えられる下館、羽黒堂町、上宿と呼ばれる部分から形成されているとのこと。
東虎口館跡の堀跡を見る見学者一同

生城寺館(三の丸)跡の土塁と堀を見に草原を進む一行

生城寺館跡の土塁上を歩く一行、左側は自然の地形を利用した堀。この崖下に、現在の生
城寺がある。

生城寺館跡の堀がここで途切れていました。太陽が出ているのに
昼なお暗いこの堀のそばで、ツルリンドウ(蔓竜胆)が赤紫色の実
をつけていました。



ツルリンドウ(蔓竜胆)の実リンドウ科 ツルリンドウ属
 Tripterospermum japonicum
山地や丘陵の木陰に生えるつる性の多年草。茎は地面を這ったり、
ほかのものにからんだりして、長さ30~90cmになる。

茎の節から葉が対生し、長さ5~15mmの葉柄があって、葉身は長さ
3~5cmの卵状披針形(長卵形)。先は尖り、3本の脈が目立つ。表
面は深緑色、裏面はふつう紫色を帯びる。

花期は8~10月。葉のつけ根(腋)に長さ2.5~3cmの淡紫色の鐘形
の花を1個ずつつける。先は5裂、花の中心には花柱[雌しべ]があり、
その周辺に5本の雄しべがある。花の背後にガクがある。ガクは5裂
し、裂片は長くて鋭い形。

果実は液果で直径8mmほどの楕円形。秋に紅紫色に熟す。実の時期
には柄が長くなる。果期:10~1月。

和名は、蔓性でリンドウに似た花をつけることによる。江戸時代の
「物品識名」「綱目啓蒙」に名前が登場するので、遅くとも江戸時
代にはこの名がついていたといえる。

分布:北海道、本州、四国、九州、南千島、サハリン、朝鮮、中国

今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。

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