peaの植物図鑑

一関市のショウジョウバカマ(猩猩袴)

一関市釣山のショウジョウバカマ(猩猩袴)
 2007年4月8日






2007年4/8(日)、一関市釣山の釣山公園の表出入口近くに
ある民家の庭先に植えられたショウジョウバカマ(猩猩袴)
が見ごろを迎えていました。野山に自生しているものと比べ
るとだいぶ早いのではないでしょうか。





一関市厳美町のショウジョウバカマ(猩猩袴)
 2006年5月11日




一関市千厩町の千厩野草の会の「雪割草展」に展示
されていた鉢植えのショウジョウバカマを先に掲載
しましたが、一関市の里山に自生するショウジョウ
バカマは、例年5月のゴールデンウィーク頃にならな
いと見頃にならないようです。
ここに掲載したのは、昨年(2005年)の5月11日に
一関市厳美町の里山で撮ったものです。






ショウジョウバカマ(猩猩袴)
ユリ科 ショウジョウバカマ属
 Heloniopsis orientalis
ショウジョウバカマ(Heloniopsis:ヘロニオプシス)属
の植物は、日本、台湾、朝鮮半島に4種と亜種、変種が分
布する。多年草で葉は螺旋状に根生し、花はやや散形状の
総状花序に数個点頭してつく。

北海道、本州、四国、まれに九州に分布し、山地の少し
湿った所に生える。やや革質で光沢のある葉を放射状に
根生し、花茎は10~30cm、開花後50cmに達する。花茎の
頂端に10花ほどが総状につき、横向きに咲く。花色は紅紫。

変種には、関東地方以西と四国に分布する白花の「シロ
バナショウジョウバカマ(白花猩猩袴:var.flavida)、
九州には「ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩猩袴:ssp.
breviscapa)が多く分布する。花期:3~4月。

このショウジョウバカマ(猩猩袴)の和名の由来につい
て、小学館発行の久保田惇・著「野あるき 花ものがたり」
という本に、次の通り記載されています。

古人が想像した動物の一つに、猩々があります。「猿に似
て体は朱紅色の長毛でおおわれ、顔はヒトに、声は小児の
泣き声に似て、人語を解し酒を好むという」(「日本国語
大辞典」)などと解説される怪獣です。

ショウジョウバカマ(猩々袴)は、春先に咲く美しい紅紫色の
花房をその猩々の頭の毛に、そして地表を広く覆うような
葉(根出葉)の重なりをその袴に見立てて名付けられたの
でしょう。猩々が袴をはいていると見立てたのは、きっと
能の「猩々」のイメージに沿ってのことに違いありません。
(以下省略)

今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。

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