peaの植物図鑑

一関市東山町長坂のカボチャ(南瓜) 2013年8月3日(土)

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2013年8月3日(土)、一関市東山町長坂字久保にある「柴宿団地」と呼ばれている住宅団地の中の民家の庭に植えられたカボチャ(南瓜)が、花と実を付けていました。

「カボチャの花」について、私の一学年下と思われる花巻市の73歳の人の投書が2013年9月4日(水)付「岩手日報」に掲載されていました。

 ”自分が植えたカボチャの大きな花が咲いたので、「かぼちゃの花が咲きました。つゆをふくんで咲きました。」と小学校2、3年生の頃に習った歌の一部分を口ずさんで心が和んだ。先日、新聞や雑誌を切り抜いて保存していた段ボール箱を整理していたら。30年前の日付の切り抜きに「かぼちゃの花」の歌を見つけた。「夜明けにぱあっと真っ黄色 つゆをふくんで咲きました。」などとあって、忘れていた部分が分かり、通して歌うことができて感動の余韻に浸っている。” というものでした。

 私も、出だしの一部分しか思い出せずにいましたので、多いに共感するところがありました。今から65年ほども前に習った唱歌なのに良く覚えているものですね。

http://bunbun.boo.jp/okera/w_shouka/s_sengo/se2_kabocha_hana.htm [かぼちゃの花(戦後2年生)/うたごえサークルおけら]

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(上)雌花:花の下に小さな果実がある。(下)雄花:花の下に果実が無い。

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カボチャ(南瓜) ウリ科 カボチャ属 Cucurbita

[Pumpkins and Squashes] 向い家の南瓜の花は屋根をこえて、延び来るかな黄の花をむけて 島木赤彦

カボチャといえば、戦争中から戦後にかけての食糧不足の時に、空地や戦災の焼跡を耕し、食糧増産のためにカボチャ作りに励んだ思い出を持つ人もあろう。食糧不足を補うには澱粉質に富んだカボチャ、特にクリカボチャ(セイヨウカボチャ)C.maximaはなかなか役に立った。また、狭い庭も蔓を垣根や屋根の上に這い上がらせ、立体作りで増産するのに都合がよかった。

わが国では黒皮早生や白菊座のような在来の日本カボチャと、明治になってアメリカから入ってきたデリシャス、ハッパードといった西洋カボチャが作られてきた。前者は関東南部以西の比較的暖地に多く、また後者は夏の気候が冷涼な長野から東北、北海道で多く栽培されている。また戦後、新土佐(鉄兜)など、上記2種の雑種が育成され、栽培されるようになった。このほか欧米で栽培されているサマー・スクオシュは、わが国ではほとんど栽培しないが、これが属しているペポー種の仲間では家畜の飼料にするポンキンと、野菜用ではごく小型のテーブル・クインがわずかに作られているに過ぎない。

特徴:従来カボチャの原産地は不明とされていたが、1928年になって北アメリカ、コロラド州の先住民族の遺跡から種子などが発見され、アメリカ大陸にはスペインの征服者の訪れる前に広がっていたことがわかった。

カボチャは一年草で、同じ株に雌花と雄花がつき、雌花の柱頭に花粉がつかないと実を結ばない。普通は花を訪れる昆虫によって花粉が運ばれるが、これを助けるため、人工媒助が行われる。しかし、花粉をつけても蔓の栄養状態の関係もあって、なかなか実を結ばせるのは難しいものである。それだけに、うまく実が止まって太り出した時の楽しさは大きい。

播き時:4月上旬~中旬。温床は3月中旬~下旬。定植期:4月中旬~下旬。花期:6~8月。収穫期:7~9月。漢名:南瓜。別名:トウナス。[山と渓谷社昭和51年発行「山渓カラーガイド・カラー野菜の花(写真・安藤 博、解説・加藤 要)」より]

カボチャには3種ある。カボチャ moschataは古くから栽培され、江戸時代にはボウブラとかトウナスと呼ばれた。葉に白い斑が入り、果皮にはひだと皺が多い。クリカボチャ(セイヨウカボチャ)C.maximaは果柄が丸く、果皮は栗のようにホクホクしている。ペポカボチャC.pepoにはズッキーニやイトカボチャ、カザリカボチャ(観賞用)、飼料用の巨大果などがある。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花~ウリ科の野菜と果物」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35249160&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町のカボチャ(南瓜)花と実 一関市2010年8月13日(金)]

 

 


今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。

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