今週のPOSデータから/売れ筋・トレンド、POSに出る

PosBankシニアアナリスト・井上正敏が、トピックスを展開していきます。

POSBANK、売れ筋エナジー飲料。1位レッドブル。2位モンスターゼロ。これ、若者の栄養ドリンク!

2013年05月21日 | 2013年前期トピックス


消耗した体力を回復させたい時、なえかけている気力を鼓舞させたい時、1本の栄養ドリンクは、何かと役に立つものです
ね。それと、ビタミン類が添加された炭酸ドリンクあたりも捨てがたいものがあります。このように、栄養ドリンクは、日
常生活の中で欠かせない存在になっているわけです。ところが栄養ドリンクの愛飲者は40代~50代の男性層が中心で、
トレンデイな若い世代の感性とはギャップが見られるようでした。それでも、この2~3年の間に欧米生まれの栄養ドリン
クである、エナジー飲料が日本に続々と上陸。若者とくに男性層がエナジーチャージャーとして、好んで飲むようになって
きました。多めに配合されたカフェイン、スポーツに欠かせないアミノ酸、栄養剤で馴染みの成分であるアルギニンや朝鮮
人参等が含有され、ストリートスポーツやダンス、音楽活動の際のエナジーチャージーに効果を発揮しているわけです。各
社のエナジー飲料は、コンビニでは清涼飲料水の棚の一角や、栄養ドリンクの棚、さらにはレジ横にあったりします。目立
つ場所に置かれているのは、売れ筋だから?その答は、都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドが
いち早く捉えられるPOSBANKの売れ筋データに!

グラフ1.は缶入り飲料カテゴリー日別販売数量推移グラフです(第11週~第20週)。第20週の売れ筋上位5商品の
推移を見たものです。まずグラフでは、売れ筋第1位を続けている「レッドブル エナジードリンク 185ML」の安定
した推移が見られます。それに続いて、「アサヒ モンスター」の2商品が後を追うように、2位、3位で推移しているの
が分かります。そして一見すると普通に推移しているグラフですが、5商品には共通点が見られます。概ね、毎週金曜日、
7日ごとに繰り返されているピ―クが、それです。「レッドブル エナジードリンク 185ML」が金曜日にピークをつ
けると、「アサヒ モンスター ゼロ」も「アサヒ モンスターエナジー」もピークをつけるといった具合です。つまり、
平日最後のラストスパートに、各社のエナジードリンクでエナジ―チャージしているわけです。まさに、熟年世代とは違っ
た若者の栄養ドリンクですね。

 
表1.は、缶入り飲料カテゴリー、売れ筋ランキングです(第20週)。売れ筋の2位に「コカ・コーラ増量缶」がランキ
ングされていますが、それ以外は上位をエナジードリンクが埋め尽くしています(太字)。他のカテゴリーに比べ、この表
から目に入るのは、購入層の比率。若者、特に男性の構成比の高さです。しかも、若者男女合わせると25%前後になり、
他のカテゴリーとは7~8%の違い。それだけエナジードリンクが、若者世代の支持をうけた栄養ドリンクになっているわ
けです。それと、もうひとつが、購入時間帯。早朝5時から、午前中早めの時間帯に購入される比率が高くなっていますが、
ラストスパートの日は、朝から気合が入るようです。いよいよ、これからは、体力を消耗する季節の到来!首都圏250店
以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKの売れ筋データで、今後の動向のウオッ
チングを心掛けたくなりますね。    


                         売れ筋・トレンド、POSに出る                  
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           グラフ1.缶入り飲料カテゴリー、日別販売数量推移グラフ(第11週~第20週)


           表1.缶入り飲料カテゴリー、売れ筋ランキング(第20週)。 


      ※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
               (POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査) 


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