コンビニのチルド(冷蔵)コーナーにいくと、カップデザートが並んでいますね。たいていの場合、ヨーグルト、ドリンク
ヨーグルト、プリンと隣り合わせにゼリー類、コーヒーゼリーやフルーツゼリーが目に入ってきますが、フルーツゼリーだ
けがやけに、大きいことに気が付くことがよくあります。それだけフルーツゼリーの大盛りタイプ、増量タイプが増えてい
るわけです。カップ焼きそばや、カップラーメンの大盛化、ハンバーガーや牛丼の大盛化・特盛り化同様、「おいしいから、
もっと食べたい」、「もう少し食べたい」という、「食べたいニーズ」があるのでしょうか。首都圏250店以上のコンビ
ニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKの売れ筋データには、こういった時代のニーズが反映
されているものです。
グラフ1.は、ゼリーカテゴリー日別販売数量推移です(第8~第17週)。第17週の売れ筋ランキングのうち、フルー
ツゼリーの上位5商品の推移を見たものです。まずに目につくのが、グラフ右側のたらみ「ごろっと果実のとびきりみかん」
の推移。第15週(4.8.~4.14.)に発売以来、右肩上がりで推移、第17週で売れ筋1位にランキングされてい
る様子が分かります。同様に、「ごろっと果実のとびきりミックス」も、徐々に右肩上がり推移。その分、第16週から第
17週にかけてマルハニチロ「今日のくだもの大満足ぶどう」と、「くだもの大満足みかん 300G」の推移グラフの低
下が見られます。これは、たらみの2つの新製品の方にシフトしたことが推察されます。それって、「ごろっと果実のとび
きりみかん」や「ごろっと果実のとびきりミックス」の新製品効果? リニューアルされた商品の果肉の大きさや質感が、
見た目にも、おいしそうに見えますね。
表1.は、ゼリーカテゴリー 売れ筋ランキングです(第17週)。フルーツゼリーがランキング上位を占めていますが
(太字)、上位5商品は、たらみも、マルハニチロも、内容量300gのビッグサイズ。質も量も、「おいしいから、もっ
と食べたい」ニーズになっているのでしょうか。それともうひとつ、購入時間帯。どの商品も、17時~22時の購入が3
5%~50%前後(太字)。夕食後のデザートや夜食代わりに食べられるケースが多いことを物語っているわけです。スイ
ーツ系のロールケーキやシュークリーム、あるいはカッププリンに比べて夜に食べる割合がちょっと多め。食後のスイーツ
を求めて揺れ動く心は、カロリーが少し低めのフルーツゼリーの方になびいているのでしょうか。首都圏250店以上のコ
ンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKの売れ筋データに、その答えが潜んでいるかも知
れませんね。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
グラフ1.ゼリーカテゴリー、日別販売数量推移グラフ(第8週~第17週)
表1.ゼリーカテゴリー、売れ筋ランキング(第17週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
日本人のライフスタイルや食習慣には、地域特性が出てくるものです。近ごろ、ちょっと驚かされたのが、ミネラル
ウオータの消費量。大都市圏の消費量も多いのですが、総務省が全国9,000世帯を対象に毎月実施している家計
調査では、1位は沖縄県。世帯の平均購入金額は、3,992円(2007年~2009年)で、全国平均の1.7倍を記
録しています。沖縄の地層は石灰岩が多く、カルシウムやマグネシウムが含まれる水質のため、市販の軟水ミネラル
ウオータが購入されるのが、理由とされています。そういえば、ご飯を炊いたり、味噌汁をつくったり、日本茶を淹
れるには軟水が向いていますし、亜熱帯に属しているといっても、沖縄には日本の食文化が流れているわけですから。
このように、私たちの日々の生活に、ミネラルウオータは欠かせない存在になっているといえます。首都圏250店
以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータには、最近の
ミネラルウオータの傾向が現われています。
グラフ1.は、炭酸水・ミネラルウオータカテゴリー(小型PET・びん)、日別販売数量推移で(第7週~第16
週)、第16週の男性購入層、上位5商品の推移を見たものです。男性層では、ご覧のように、天然水の大激戦!
この10週間、「サントリー 天然水(南アルプス)」と、「いろはす 天然水」が、1位と2位を繰り返しながら、
ほぼ並行して僅差で推移しているのが分かります。男性にとって、どちらの天然水も魅力なわけでしょうか。それ以
上に、このグラフから見られる傾向が、フレーバー付きミネラルウオータ、つまりフルーツの味と香りの付けられた
ミネラルウオータの動向。以前、頻繁に売れ筋ランキング1位を占めていたフレーバー付き「いろはす みかん」の
安定した推移も気になりますが、新発売のキリン「ボルビック ピーチ」の躍進が目立ちます。爽やかなピーチの風
味のついたフレーバーウオータへの関心が、3月12日の発売日以降の販売数量のピークにあらわれています。激戦
の天然水に続いて、フレーバーウオータも、ちょっとした激戦というワケです。
グラフ2.は、炭酸水・ミネラルウオータカテゴリー(小型PET・びん)、日別販売数量推移で(第7週~第16
週)、今度は第16週の女性購入層、上位5商品の推移を見たものです。女性の購入数量は男性と違って、「サント
リー 天然水(南アルプス)」が、売れ筋1位での推移が続いています。それと、気候・気温の変化に敏感に反応す
る傾向が顕著。3月19日や、4月5日、4月17日と気温が20℃を大きく超えた日には、購入数にピークが見ら
れます。また、フレーバー付きミネラルウオータの動向も、男性の場合以上にキリン「ボルビック ピーチ」が新発
売時に購入され、その後も定番の「いろはす みかん」と並んで売れ筋の3番手で推移している様子が分かります。
女性の場合、日別販売数量は男性の約半分ということもあり、好みが明確に出る傾向があるのでしょうか。
表1.は、炭酸水・ミネラルウオータカテゴリー(小型PET・びん)、売れ筋ランキングです(第16週)。ラン
キングで見てみると、改めて「サントリー 天然水(南アルプス)」と、「いろはす 天然水」が僅差で続いている
様子が分かります(太字)。その差は、なぜ? 「サントリー 天然水」は女性、「いろはす 天然水」は、若者と
成年の男性比率が高めですが(太字)、ひとつは、この男女差なのでしょうか? 首都圏250店以上のコンビニ
POSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータウオッチングから、その動向が見えてく
るかも知れません。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
グラフ1.炭酸水・ミネラルウオータカテゴリー、男性層・日別販売数量推移(第7週~第16週)
グラフ2.炭酸水・ミネラルウオータカテゴリー、女性層・日別販売数量推移(第7週~第16週)
表1.炭酸水・ミネラルウオータカテゴリー(小型PET・びん)、売れ筋ランキング(第16週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
最近はやりのお酒の楽しみ方に、「ツイ飲み」があります。ツイッターを使った飲み会のことで、基本的には家でのひとり飲み
ですが、その際にツイッターによって仲間とコミュニケーションをとることで、みんなで飲んでいる雰囲気を味わいながら盛り
上がれることになります(蛇足ですが、つい飲みすぎてしまうことでは、ありません)。ちょっと寂しい「ひとり、家飲み」も、
ネット上のフォロワーがどんどん増えて、賑やかな「飲み会」に早変わりしてしまうわけですが、時代の進歩が、お酒の楽しみ
も、ライフスタイルも進化させてしまったようです。ところで今年は、いわゆる第3のビール(新ジャンル商品)のリニューア
ル新発売が続き、さらに各社から新製品が登場。新ジャンル商品カテゴリーが賑やかになってきましたが、それぞれ好みの新ジ
ャンルブランドで、「ツイ飲み」を楽しめてしまえます。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドが
いち早く捉えられるPOSBANKのデータには、こういった時代を反映させている新ジャンル商品の動向が見えてきます。
グラフ1.は、新ジャンルカテゴリー(リキュール①)、日別販売数量推移(第6週~第15週)です。第15週の各ブランド、
つまり350MLと500MLを合わせた上位6ブランドの推移を見たものです。まず目に入ってくるのが、グラフ上段の左右
いっぱいに広がっている2つの推移グラフ。アサヒ「クリア アサヒ」と、サントリー「新 金麦」が、交互に1位を占めている
様子が分かります。この10週のうち1位になった回数でいくと、「新 金麦」が6回、「クリア アサヒ」が4回、第10週から第
14週まで「新 金麦」が連続1位になっています。これは、第12週に「クリアアサヒ プライムリッチ」が新発売され、このカ
テゴリーの3番手として推移しており、「クリア アサヒ」の購入者が「クリアアサヒ プライムリッチ」の方に流れてしまっ
たことが考えられますね。第13週、3月下旬頃から「クリアアサヒ プライムリッチ」が右下がり気味になると、逆に、「クリ
ア アサヒ」が緩やかな右上がりになっているのを見ると、購入者の重複が影響しているのでしょうか。その点では、今後この
2つの兄弟商品の動向に注目が必要です。それと、第12週、3月23日(土)の「新 金麦」の大きなピーク。天気よし、桜の絶好
の見ごろだっただけに、コンビニで「新 金麦」を購入した人が多かったのでしょうか。グラフでは、翌週の土曜日も、翌々週
の週末も、「新 金麦」のピークが目立ちます。これは、お花見に向けたコンビニ店頭でのプロモーションの効果でしょうか。
ビビッドなデザインの、お花見缶の魅力でしょうか。あるいは、最近、高感度の上昇が見られる「新 金麦」だからでしょうか。
ちょっと関心がわいてきますね。
表1.は新ジャンルカテゴリー(リキュール①))、売れ筋ランキングです(第15週)。このカテゴリー定番の「クリア ア
サヒ」と、「新 金麦」、そして期待の新製品、「クリアアサヒ プライムリッチ」が、上位を占めているのが分かります
(太字)。中でも、少しですが、「新 金麦 350ML」は、若者男女と成年女性の購入比率が高め。この人たちが、「ツイ
飲み」を始めると、ツイッターを使うのにはRTDのアルコール飲料も便利ですが、プルトップ式の缶ビールもいいですよね。
その点では、若者と女性のビール帰りが始まる? 首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち
早く捉えられるPOSBANKのコンビニPOSデータのウオッチングを続けていきたいものです。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
83カテゴリーの単品ランキング有料情報はこちら FK・Mards 又は Mpac
グラフ1.新ジャンルカテゴリー(リキュール①)、日別販売数量推移グラフ(第6週~第15週)
表1.新ジャンルカテゴリー(リキュール①)、売れ筋ランキング(第15週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
「間食の誘惑」は、1日に2~3回やってくるといわれます。ランチタイムの1時間くらい前、遅めの朝の時間帯。そ
れと、食事と食事の間の、いわゆる「コバラ・タイム」である、夕刻の4時前後。その後、もう一度、残業に入る定時
の頃も、誘惑にさらされるものですね。ある調査によれば、1日に平均2回ほど間食をとる人がいるといわれ、オフ
ィスは、「間食の誘惑」に満ち溢れているようです。この間食のお菓子として人気の高いのは、クッキー、ビスケッ
ト、チョコレート、キャンデイあたりですが、小粒で口に入れやすく、腹持ちがよいといった共通点が見られます。最
近、この「コバラ・タイム」を席捲していると思われる商品が出現。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集
計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータに、動向がクローズアップされているのです。
グラフ1.は、 チョコレート菓子カテゴリー、日別販売数量推移です(第5週~第14週)。第14週の売れ筋上位
5商品の推移を見たものです。グラフ中央左寄りの有楽製菓 「ブラックサンダー プリティスタイル」が、新発売か
ら7週連続して売れ筋ランキング1位を占めているのが分かります。このカテゴリーの定番として絶えず上位にランキ
ングされているのが、明治の「たけのこの里」や、ロッテの「トッポ」ですが、2商品とも安定した推移を見せていま
す。それに対して有楽製菓 「ブラックサンダー プリティスタイル」は、新発売以来、その5倍前後の販売数量で推
移しているわけで、「ブラックサンダー プリティスタイル」の人気ぶりが推察されます(発売4週目あたりから若干、
推移の「山」が小さくなりましたが、連続1位をキープ)。しかもポケット菓子カテゴリーの売れ筋商品で、ザクザク
食感のチョコバーの「ブラックサンダー」や、「ビッグサンダー」を食べやすいひと口サイズにした「ブラックサンダ
ー プリティスタイル」 は、10個一袋100円と、10個の小分けが魅力的・。「間食の誘惑」時に、一人で食べ
ても、仲間と食べても、満足感を覚える存在となっていますね。
表1.は、チョコレート菓子カテゴリー売れ筋ランキングです(第14週)・。「ブラックサンダー プリティスタイ
ル」は第14週(4月1日~4月7日)で、2位のブルボン 「アルフォートミニ 抹茶」の約3倍の構成比で1位に
ランキングされています(太字)。このチョコレート菓子カテゴリーの特徴として、上位にランキングされる商品の構
成比は4~5%から2~3%と人気商品が多様化しているわけですが、「ブラックサンダー プリティスタイル」の場
合、その数倍の比率をキープしていることになります。小分けされ、ひと口サイズという新しい形で「ブラックサンダ
ー」を味わえる点に、人気が集まっているのでしょうか。今後どこまでランキング1位が続くのか、ちょっと興味がわ
きますが、その点、首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANK
のデータが物語る、その動向をチェックしたいものですね。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
83カテゴリーの単品ランキング有料情報はこちら FK・Mards 又は Mpac
グラフ1.チョコレート菓子カテゴリー、日別販売数量推移(第5週~第14週)。
表1.チョコレート菓子カテゴリー、売れ筋ランキング(第14週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
「人の噂も七十五日」。人の気持ちは移ろいやすいもので、よい噂も悪い噂も、75日もすれば忘れ去られるとい
われます。なぜ75日なのかは、いくつかの説がありますが、季節ひとつ分の日数と解釈する意見が比較的多いよう
です。たしかに人間の記憶や関心の持続力は、ことのほか短かいのか知れません。昨年9月の発売直後、圧倒的な人
気によって、3日後に販売休止となってしまった、ガリガリ君「コーンポタージュ」。評判が噂となって、口から口
へというより、ネットからネットへ。デジタル時代の情報スピードの速さが、猛スピードで販売を加速してしまった
ようです。そして今回、3月26日の発売を迎えたわけですが、ガリガリ君「コーンポタージュ」に対する、半年ぶ
りの反応は?首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデ
ータからも、その反応が見えてきました。
グラフ1.は、アイスクリーム・氷菓カテゴリー(ノベルティ・スティック)、日別販売数量推移です(第4週~
第13週)。第13週の売れ筋上位5商品の推移を見たものです。今回、定番の赤城「ガリガリ君ソーダ」以外は、
いずれも新製品である点が興味深いのですが、新製品の中でもガリガリ君「コーンポタージュ」の推移グラフは、突
出したものがあります。定番として安定している「ガリガリ君ソーダ」の約5倍の販売推移を見せていることでも分
かります。また、販売開始初日にこれだけのピークが記録されたのは、発売を待ち望んでいた人の多さを物語ってい
ると思われます。つまり季節ひとつ分、75日を過ぎても、噂は忘れ去られなかったわけです。このガリガリ君「コ
ーンポタージュ」は、際物のようにも見られがちですが、口に含んだその味わいには不思議な魅力が潜んでいます。
コロンブスの卵といいますか、コーンポタージュとアイスクリームのミスマッチパワーといったところでしょうか。
いってみれば、初めてのおいしさでもあるわけです。ただ、POSBANKのデータベースでは、新発売初日に最大
のビークを見せ、その後は階段状に低下していく第1週の推移グラフパターンは、季節限定とか期間限定の話題商品
によく見られ、第2週以降はパッとしないケースもよくあります。今回、どうなる? 来週以降のガリガリ君「コー
ンポタージュ」のデータに、注目したいものです。
表1.は、アイスクリーム・氷菓カテゴリー(ノベルティ・スティック)、売れ筋ランキングです(第13週)。
第1位のガリガリ君「コーンポタージュ」のこの1週間の販売数量は、全体の3分の一以上を占めています。しかも、
第2位のガリガリ君「レモンスカッシュ」の約4倍、「ガリガリ君ソーダ」の約5倍の構成比。この販売数量構成比
からも、発売第1週のガリガリ君「コーンポタージュ」の人気ぶりが推察されます。それでは、ガリガリ君「コーン
ポタージュ」の今後の動向は? 首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉え
られるPOSBANKのデータから、その動向が見えてくることになります。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
83カテゴリーの単品ランキング有料情報はこちら FK・Mards 又は Mpac
グラフ1.アイスクリーム氷菓カテゴリー(ノベルティスティック)、日別販売数量推移(第4週~第13週)
表1.アイスクリーム氷菓カテゴリー(ノベルティスティック)、売れ筋ランキング(第13週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
文豪、夏目漱石は、かなりの甘党だったといわれています。とくに、数ある甘味の中でも羊羹を好み、その滑稽さ
のあふれるエピソードも尽きないようです。ある時、甘味の食べ過ぎによる体調不良を案じた妻の鏡子が、好物の羊
羹を隠してしまった。すると漱石は、いつも羊羹がはいっている戸棚を必死に探し続けた。見つからない!その様子
を見かねた幼い娘が所在を教えると、漱石は娘をほめたたえ、上機嫌で羊羹を頬張った逸話が残されています。この
類いまれな甘党ぶりは、作品の中でも描かれており、「草枕」では、「余はすべての菓子のうちでも、最も羊羹が好
きだ。別段食いたくはないが、あの肌合が滑らかに、緻密に、しかも半透明に光線を受ける工合は、どう見ても一個
の美術品だ」と、羊羹の芸術性を語っているといわれます。ちなみに他の文豪も、美食家の谷崎潤一郎の好みは、バ
ウムクーヘン。酒が全くダメだった川端康成は、言問団子とか向島の桜餅。甘辛両刀遣いの永井荷風も、羊羹。文豪
と呼ばれる人たちは、酒豪のイメージが強いのですが、案外、隠れ甘党が多かったのかも知れません。年代や男女を
問わず、スイーツには、人を病みつきにさせる不思議な魅力があるからでしょうか。その点、スイーツ好みの女性た
ちはもちろん、30代~40代のいわゆる辛党男子や、スナック菓子一辺倒にみられる男子中学生や高校生も、かな
りのスイーツ派と思われます。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えら
れるPOSBANKのデータには、最近のコンビニスイーツ事情が見られます。
グラフ1.は、カッププリン類(プリン、ムース、杏仁豆腐等)、日別販売数量推移です(第3週~第12週)。
グラフは、左から右へ整然と推移していますが、定番1位を占めるケースの多い森永「焼プリン」のグラフが目を引
きます。このカテゴリーでは、昨年の6月(第26週、6月25日~)に、アンディコ「こだわり極プリン」が1位
になって以来、森永「焼プリン」が1位で推移、その定番ぶりがこのグラフに表れているわけです。今回は、先々週
にリニューアル新発売されたアンディコ「こだわり極プリン」が僅差の1位を占めている様子がグラフから読み取れ
ます。それは、森永「焼プリン」の販売数量が減少したというよりは、「こだわり極プリン」のリニューアル新発売
効果? とくに、パッケージ正面の「香料、着色料、保存料、不使用」表記と、自家製カラメルソース入りのメッセ
ージにそそられるものがありますね。さらに、とろっ、ぷるっとした、食感も魅力のようです。香ばしさが定評の森
永「焼プリン」とも、安定した推移を続けているグリコ「BIGプッチンプリン」や「とろ~り クリームONプリ
ン」とも違った食感でもあり、各社それぞれの美味しさと、それぞれの好みで選ばれる、売れ筋上位のプリンといえ
るかも知れません。
表1.は、カッププリン類(プリン、ムース、杏仁豆腐等)、売れ筋ランキングです(第12週)。森永「焼プリ
ン」と、アンディコ「こだわり極プリン」のちょっとした違いが表から見られます(太字)。ロングセラーブランド
の森永「焼プリン」は、熟年男女の比率が高め。とくにスイーツに目のない熟年女性の固定購入が、比較的多いもの
と推察されます。それに比べ、アンディコ「こだわり極プリン」の方は、成年女性の比率の高さが見られます。時々、
上位にランキングされるメイトー「なめらかプリン」も、やはり成年女性の比率が高めですが、女性層に好まれそう
な同様の特徴ですね。そうなると、ボリウムのあるグリコ「BIGプッチンプリン」や「とろ~り クリームONプ
リン」は? こちらは、若者と成年男性の比率が高め。さあ、桜は終わっても、陽気がよくなる季節です。通勤、通
学、外出の行き帰りに、ちょっとコンビニに寄りたくなるものです。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集
計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータに、プリンの動向がどのように映るのでしょうか。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
83カテゴリーの単品ランキング有料情報はこちら FK・Mards 又は Mpac
グラフ1.カッププリン類(プリン、ムース、杏仁豆腐等)、日別販売数量推移(第3週~第12週)
表1.カッププリン類(プリン、ムース、杏仁豆腐等)、売れ筋ランキング(第12週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
何かのキッカケで、突然に食べたくなるものってケッコウありますよね。老舗の鰻屋さんの店先から流れ出
てくる「蒲焼」の匂いだったり、木枯らしが吹き始める頃はグツグツと煮え始めた「おでん」だったり、反
対に真夏には「カキ氷」が食べたくなってしまったり、私たちの食欲は、五感で誘われるようです。その典
型的な食物として、カップ焼きそばが挙げられます。麺にコッテリとからみついた、あのソースの香り。香
りの魔力というのでしょうか、たちまちのうちに、「カップ焼きそば、食べたい症候群」に陥ってしまうワ
ケです。これが、時々、食べたくなる。クセになる。カップ焼きそばは、不思議な魅力を秘めた食物ですね。
首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKの売れ筋
ランキングに、最近のカップ焼きそばの動向が見られます。
グラフ1.は、カップめんカテゴリー(焼そば・パスタ・そば・うどん等)、日別販売数量推移グラフです
(第2週~第11週)。第12週のカップめんカテゴリーのうち、焼きそばの売れ筋上位6商品の推移を見
たものです。このカテゴリーは、「ペヤング ソース焼きそば」、「日清焼きそば UFO BIG」、明星「一
平ちゃん夜店の焼きそば 大盛」、そして「ペヤング ソース焼きそば 超大盛」が定番として、交互に上
位を占めています。グラフからも、各商品が安定した推移を見せているのが分かります。最近の傾向では、
この3週間で「日清焼きそば UFO BIG」が販売数量を伸ばして1位の「ペヤング ソース焼きそば」に接
近していますね。この中で毎週、各商品に共通するグラフ上のピークがあります。休日ごとにみられるピー
クがそれです。2月は、9日(土)とか、16日(土)、3月に入って2日(土)、9日(土)、16日
(土)と、土曜日がコンスタントに購入されています。レギュラータイプの2倍の「ペヤング ソース焼き
そば 超大盛」を始め、週末に食べられるケースが多くなっているのです。ちょっと遅めに目覚めた休日は、
格好よく言えば、焼きそば・ブランチあたりで食欲を満たしたいところでしょうか。これに炭酸系ドリンク
とか、ビールがあれば申し分ないですね。また、スポーツに汗を流したあとの週末のエネルギ―補給にも、
なかなかのアイテムといえるようです。あの食欲をそそられるソースの香りと、ボリウム感。定番の「ペヤ
ング ソース焼きそば」以外は、600Kcal前後の大盛ですし、超大盛にいたっては1000Kcalを超えて
いますね。このように、休日、深夜、残業の夕刻といったおなかの減る時間帯に、また食べたくなる、焼き
そばの誘惑。食欲がコンビニPOSデータとして、グラフに表れてくるわけです。
表1.は、カップめんカテゴリー(焼そば・パスタ・そば・うどん等)売れ筋ランキングです(第11週)。
焼きそば、それも大盛、超大盛が、上位にランキングされています(太字)。和風カップめんは、秋から冬
にかけては、うどん、そば系が人気ですが、春先から夏は焼きそば系に人気が集まります。今年も、気温の
上昇とともに例年と同様の傾向が見られます。焼きそばの購入者は、成年男性が中心ですが、若者男性の購
入も目立っています。とくに、大盛と超大盛の比率の高さは、ボリウム感を求める食べ盛り、働き盛りの世
代の嗜好のあらわれかも知れません。それと、「一平ちゃん」と、ペヤングの「超大盛」は、昼食の時間帯
の購入比率がそれぞれ30%。やはり、ボリウムがあるだけに、昼食に食べられることが多いのでしょうか
。陽気がよくなると、おなかがすきます。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレン
ドがいち早く捉えられるPOSBANKの売れ筋データに注目です。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
83カテゴリーの単品ランキング有料情報はこちら FK・Mards 又は Mpac
グラフ1.カップめんカテゴリー(焼そば・パスタ・そば・うどん等)、日別販売数量推移グラフ(第2週~第11週)
表1.カップめんカテゴリー(焼そば・パスタ・そば・うどん等)、売れ筋ランキング(第11週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
寒波続きの冬でしたが、3月に入って驚くほど春めいてきました。テレビやネットをはじめとするマスコミでは、予想外
の気候の変動で、桜の開花予想日を、2度3度と前倒しにしていますね。実は、桜の花芽は、寒さにさらされることによっ
て休眠から目覚め、気温の上昇を待って開花に向かいます。今年は3月になって、例年以上に気温の上昇が続いたことで、
開花へ向けた花芽の生成がいちだんと早まっているわけです。日本気象協会の発表では、東京周辺の開花予想日は17日
(日)前後。待望の満開日が25日(月)前後の予想ということは、今年は24日の日曜日あたりが、お花見の最初のピー
クになりますね。ところで、お花見といえば、ビール! とくに今年は、いわゆる第3のビール、新ジャンル商品のリニュ
ーアル新発売に続き、さらに各社から新製品が登場。新ジャンル商品カテゴリーが賑やかになってきました。首都圏250
店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータからも、各社の新ジャンル商
品の動向が見えてきました。
グラフ1.は、新ジャンルカテゴリー(リキュール①、その他雑酒)、日別販売数量推移(第1週~第10週)です。新ジ
ャンル(第3のビール)商品は、リキュール①カテゴリーと、その他雑酒カテゴリーの2つのカテゴリーがあり、前者は発
泡酒に別のアルコールを加えて製造した商品、後者は麦芽以外の原材料を使って製造された新ジャンル商品です。グラフで
は、この2つのカテゴリーの売れ筋上位5商品(500ML)の推移を見たものです。5商品のうち、アサヒ「クリア アサ
ヒ」をはじめとした4商品が、リキュール①カテゴリー。売れ筋1位のキリン「のどごし 生」だけが、その他雑酒カテゴ
リーということになります。グラフは、去年の大晦日から今月10日までの10週間の推移ですが、それぞれの商品の定番
としての安定感が見られます。まずグラフの左右いっぱいに大きく広がる、キリン「のどごし 生」の推移。売れ筋1位を
続けている、安定ぶりが分かります。次に続く、アサヒ「クリア アサヒ」とサントリー「新 金麦」は、交互に上下を繰
り返していますが、僅差でアサヒ「クリア アサヒ」が上位を占めています。そして、サッポロの定番ブランド「麦とホッ
プ」。このように、ビール4社の4ブランドが、それぞれ安定した推移を見せている新ジャンル(第3のビール)カテゴリ
ーというわけですが、先月20日に「キリン 濃い味」が新登場。キリン「のどごし 生」と違った味わいの、濃くておい
しい新ジャンルが加わったことになります。同様に、アサヒからは「クリアアサヒ プライムリッチ」、サントリーからは
「グランドライ」が新発売。これに、サッポロの「麦とホップ 黒」が発売され、新ジャンルカテゴリーは各社の定番ブラ
ンドと新製品の激戦カテゴリーになってきました。今年は桜の満開日が早めですが、ちょうど新製品が全部そろう頃です。
その点では、飲み比べの、お花見になりそうですね。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドが
いち早く捉えられるPOSBANKのコンビニPOSデータに興味津々。新しい売れ筋が、誕生するのでしょうか。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
83カテゴリーの単品ランキング有料情報はこちら FK・Mards 又は Mpac
グラフ1.新ジャンルカテゴリー(リキュール①、その他雑酒)、日別販売数量推移グラフ(第1週~第10週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
時代とともに、食物や飲物の嗜好は、変わってくるようです。少し前のデータですが、私たち日本人の好みの飲物についての
調査では、かつて1位にあげられていたコーヒーに代わって緑茶が逆転1位を記録していました(NHK放送文化研究所調査)。
これは、ペットボトル飲料としての緑茶の普及による影響が大きいといわれます。日本の伝統的飲物である緑茶が、自動販売機
やコンビニで、いつでも購入できる利便性のおかげでもありますね。ところで今、コンビニでの昼食の購入や、コンビニ・イー
トインで飲食をするコンビニ・ランチ族が増えています。その際の飲物として、緑茶、麦茶、ミネラルウオータといった、食事
の味わいを妨げない無糖飲料が選ばれることが多いようです。その点、首都圏250店以上のコンビニPOSデータを収集、売れ筋
とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータから、ひとつの兆候が推測されます。先日リニューアル新発売された無糖紅茶、
キリン「午後の紅茶 おいしい無糖」の躍進です。「おにぎり×無糖紅茶」という、組み合わせへの反応が販売数量推移グラフ
に表れています。
グラフ1.は、コーヒー・紅茶カテゴリー(小型PET・びん・ボトル缶)、日別販売数量推移グラフです(第52週~第9週)
。第9週のランキングのうち、紅茶の売れ筋上位5商品の推移を見たもの(コーヒー系と紅茶系のうち、紅茶系商品をピックア
ップ)。ここでは、「午後の紅茶」の人気ぶりが見られますが、とくにグラフ右端に2つの大きな「山」が推移しています。2
月19日にリニューアル新発売された、「午後の紅茶 おいしい無糖」の推移グラフで、2週間にわたり他の商品の50~60
%増となっています。また、19日のリニューアル前は、「午後の紅茶 ストレートティー」とほぼ同様の安定した推移をして
いましたので、リニューアルとともに、50%アップになっている計算です。これは、「午後の紅茶」の新製品としての魅力も
ありますが、「おにぎり公式飲料」宣言が効いているように推察されます。サンドイッチやパスタといった洋食系、小麦系のメ
ニューと、紅茶の組み合わせはごく一般的ですが、おにぎり、お弁当といった和食系、米食系のメニューと、紅茶の組み合わせ
は意外性を覚えかねません。ただ、味覚は頭脳で考えるのではなく、舌で感じるものといわれるように、「おにぎり×無糖紅茶」
も、おいしさが大切ですが、「午後の紅茶 おいしい無糖」と「おにぎり」の相性を調べた実食調査では、90%以上の人がお
いしいと感じたようです。時々刻々、時代の感性は変わっていますね。
表1.は、コーヒー・紅茶カテゴリー(小型PET・びん・ボトル缶)、売れ筋ランキングです(第9週)。売れ筋のコーヒー飲料
と交互するように、「午後の紅茶」がランキングされています(太字)。この表から、「午後の紅茶 おいしい無糖」の特徴とし
て、成年女性と若者女性の購入比率の高さが見られます(そういえば、20代から40代の女性が、よくお弁当しているのを見か
けます)。それと、ちょっと目立つのが、購入時間帯です。「午後の紅茶 おいしい無糖」は、昼食の時間帯(11時~13時
)の購入比率が約22%と高めな点。したがって、「午後の紅茶 おいしい無糖」は、おにぎりとのコンビネーションで、ランチ
タイムの飲物として選ばれている確率が高いことになりますね。そろそろ、春。お弁当がおいしい季節ですが、飲物に何が選ばれ
るか。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを収集、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータに注目したいも
のです。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
83カテゴリーの単品ランキング有料情報はこちら FK・Mards 又は Mpac
グラフ1.コーヒー・紅茶カテゴリー(小型PET・びん・ボトル缶)、日別販売数量推移グラフ(第52週~第9週)
表1.コーヒー・紅茶カテゴリー(小型PET・びん・ボトル缶)、売れ筋ランキング(第9週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)
厚生労働省によると、健康的な生活を送るための栄養摂取には、1日に350g以上の野菜を食べるとよいといわれています。
350gといわれても、かいもく見当がつかない人も多いと思いますが、おおよそ両手に軽く山盛りした量が相当するようです。
野菜の種類にもよりますが、毎日食べるとなるとケッコウたいへんですね。食べる野菜の種類に関しても、緑黄色野菜を120g
以上、淡色野菜を230g以上、バランスよく食べるようにいわれています。この2種類の野菜、色の濃い、淡いで見分けること
が多いのですが、実は色の濃淡ではなく栄養成分で区分けされています。老化や生活習慣病の原因となる活性酸素の影響を防ぐカ
ロテンが多く含まれている野菜が、緑黄色野菜(100gあたり含有量、600マイクロg以上)。そしてビタミンCや食物繊維
が多く含まれ、血液の働きを活性化させる働きを持っているのが淡色野菜。茄子やキュウリのように外見では色が濃くても、カロ
テンが少ない野菜は淡色野菜、逆にカロテンが少なくても、トマトは一度にたくさん食べることができカロテンを摂取しやすいの
で、緑黄色野菜に分類されています。どうやら野菜は、見かけだけで判断できないことになります。さあ、野菜の栄養分を理解し
たところで、350g分の野菜の栄養をどう摂るかですね。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレン
ドがいち早く捉えられるPOSBANKのデータに、その一端があらわれています。1日分の野菜を、毎朝のジュースで摂ってい
る、ちょっとした生活習慣が、そこにあります。
グラフ1.は、チルド・ブリック飲料カテゴリー、日別販売数量推移です(第51週~第8週)。このカテゴリー第8週での、
朝5時から7時台の売れ筋ランキング上位5商品の推移を見たものです。朝早く飲まれているチルド・ブリック飲料の動向です。
グラフでは、直近10週間の月曜日から金曜日の購入グラフが「山」の形状になって続いています。定番のカゴメ「野菜1日こ
れ1本」と、伊藤園「1日分の野菜」が、1位と2位を交互しながら連続推移しているのが分かります。1日分の野菜を毎朝のジ
ュースで摂る、健康習慣を物語っているわけです。それにしても、月曜日から金曜日までの早朝、健康習慣を続けている人が多い
ものですね。さらに、このグラフをよく見ると、3位以下も健康志向商品のオンパレードです。カゴメ「野菜生活オリジナル」、
明治「おいしい牛乳」、そして紀文「調製豆乳」と、健康によさそうな飲物を朝早いうちから飲み続けているわけですから、体に
いいこと間違いなしの生活いえますね。
表1.は、チルド・ブリック飲料カテゴリー、売れ筋ランキングです(第8週)。朝5時から7時台の売れ筋ランキングと、ち
ょっと顔ぶれの異なる順位になっています(太字)。上位10商品のうち、5商品がカフェオレ、カフェラッテ系。早朝派とは、
ちょっとした志向の違いが見えます。早朝の売れ筋5商品の場合、上位2商品は朝5時から7時台の購入比が20%を超えて、朝
の10時台までの購入比では50%近くになっているのが分かります(太字)。それと、購入者。成年男性と熟年男性の比率が、
かなり高めです。まさに、メタボ世代、健康志向世代が愛飲しているわけで、1日分の野菜をカゴメ「野菜1日これ1本」や、伊
藤園「1日分の野菜」で、しっかりと摂っていることになります。気象予報では、そろそろ、春一番。朝がくるのが早くなったら、
早朝の購入者も増えるのでしょうか。首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられ
るPOSBANKのデータから、答えが生まれることになります。
売れ筋・トレンド、POSに出る
POSBANK
83カテゴリーの単品ランキング有料情報はこちら FK・Mards 又は Mpac
グラフ1.チルド・ブリック飲料カテゴリー、朝5時~7時・日別販売数量推移グラフ(第51週~第8週)
表1.チルド・ブリック飲料カテゴリー、売れ筋ランキング(第8週)
※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~
(POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)