今週のPOSデータから/売れ筋・トレンド、POSに出る

PosBankシニアアナリスト・井上正敏が、トピックスを展開していきます。

POSBANK、売れ筋アイス。1位に、あのガリガリ君「コーンポタージュ」。半年ぶりに、復活新発売!

2013年04月03日 | 2013年前期トピックス


 「人の噂も七十五日」。人の気持ちは移ろいやすいもので、よい噂も悪い噂も、75日もすれば忘れ去られるとい
われます。なぜ75日なのかは、いくつかの説がありますが、季節ひとつ分の日数と解釈する意見が比較的多いよう
です。たしかに人間の記憶や関心の持続力は、ことのほか短かいのか知れません。昨年9月の発売直後、圧倒的な人
気によって、3日後に販売休止となってしまった、ガリガリ君「コーンポタージュ」。評判が噂となって、口から口
へというより、ネットからネットへ。デジタル時代の情報スピードの速さが、猛スピードで販売を加速してしまった
ようです。そして今回、3月26日の発売を迎えたわけですが、ガリガリ君「コーンポタージュ」に対する、半年ぶ
りの反応は?首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉えられるPOSBANKのデ
ータからも、その反応が見えてきました。

   
      
 グラフ1.は、アイスクリーム・氷菓カテゴリー(ノベルティ・スティック)、日別販売数量推移です(第4週~
第13週)。第13週の売れ筋上位5商品の推移を見たものです。今回、定番の赤城「ガリガリ君ソーダ」以外は、
いずれも新製品である点が興味深いのですが、新製品の中でもガリガリ君「コーンポタージュ」の推移グラフは、突
出したものがあります。定番として安定している「ガリガリ君ソーダ」の約5倍の販売推移を見せていることでも分
かります。また、販売開始初日にこれだけのピークが記録されたのは、発売を待ち望んでいた人の多さを物語ってい
ると思われます。つまり季節ひとつ分、75日を過ぎても、噂は忘れ去られなかったわけです。このガリガリ君「コ
ーンポタージュ」は、際物のようにも見られがちですが、口に含んだその味わいには不思議な魅力が潜んでいます。
コロンブスの卵といいますか、コーンポタージュとアイスクリームのミスマッチパワーといったところでしょうか。
いってみれば、初めてのおいしさでもあるわけです。ただ、POSBANKのデータベースでは、新発売初日に最大
のビークを見せ、その後は階段状に低下していく第1週の推移グラフパターンは、季節限定とか期間限定の話題商品
によく見られ、第2週以降はパッとしないケースもよくあります。今回、どうなる? 来週以降のガリガリ君「コー
ンポタージュ」のデータに、注目したいものです。

 表1.は、アイスクリーム・氷菓カテゴリー(ノベルティ・スティック)、売れ筋ランキングです(第13週)。
第1位のガリガリ君「コーンポタージュ」のこの1週間の販売数量は、全体の3分の一以上を占めています。しかも、
第2位のガリガリ君「レモンスカッシュ」の約4倍、「ガリガリ君ソーダ」の約5倍の構成比。この販売数量構成比
からも、発売第1週のガリガリ君「コーンポタージュ」の人気ぶりが推察されます。それでは、ガリガリ君「コーン
ポタージュ」の今後の動向は? 首都圏250店以上のコンビニPOSデータを集計、売れ筋とトレンドがいち早く捉え
られるPOSBANKのデータから、その動向が見えてくることになります。



     
                    売れ筋・トレンド、POSに出る                  
                         POSBANK

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グラフ1.アイスクリーム氷菓カテゴリー(ノベルティスティック)、日別販売数量推移(第4週~第13週) 


表1.アイスクリーム氷菓カテゴリー(ノベルティスティック)、売れ筋ランキング(第13週)  


       ※ 客層の年齢目安。子供:~15才。若者:16~29才。成年:30~49才。熟年:50才~

              (POSBANK:首都圏コンビニエンスストア250店以上、調査)  


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