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しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

切ない季節のよもやま話

2012-07-13 22:44:34 | 日記
三者面談が半分終了。来週に残り半分。
面談終了後のお菓子が美味しくて泣ける。今回は水ようかんとアイス。
来週は、なんと私がおやつ当番なのだ!面談やってるのに!!


・・・フルーツゼリーと、エクレアがいいな。
ゼリーはいいとして、エクレア40個も買うの、嫌だな・・・。



普段の生活や学習の様子に加えて、進路の話も。
3年前に担任したクラスでは、
行く予定もない他県の難関校をオープンで受験しまくって「受験耐性」(?)をつけようとする子、
成績的には全く足りてないのに超ハイレベルな公立高校を希望する子、
早々と推薦で決まったのに、他校へ行きたいと言い出す子など・・・。
この子は相談に相談を重ねた上で、結局、推薦を辞退したのだった・・・。でもこれはルール違反。

かなり型破りな受験スタイルの生徒が多かったけど、今年の生徒は今のところ冒険なし、と言える。
公立第一志望&押さえの第二志望私立(併願推薦)の2本立て受験スタイルを希望している子がほとんど。
世相を表しているのかなあ。
公立は近隣の高校名ばかりあがるし、第二志望の私立も電車1~2本で行ける近所が多い。
近くてそれなりに、というところらしい。何かの特色が気に入ったからこの高校!というのが少ないのが残念。
しかし、夏休み中に3校以上は学校見学をして感想を書いてくる宿題も出ているので、
生徒たちは今年度版の「高校受験案内」を休み時間に食い入るように見ている。

そろそろ受験期突入、といったところ。

依存度の高いうちのクラスの面々に、面談の時に保護者を前にして生徒に言う。
そろそろ自分で自分の将来を考えて行こう、人任せにせずに。
普段、あまり人の話を聴いてなかったり、すぐにプリントなどをなくしてしまう生徒などは、
緊張している。息を詰めているのがわかる。
面談で何を言われるのかわからないと思っているらしい。
そのくらいの緊張感でいい。将来を自分で考えることの重みをわかってほしい。


行きたい高校を探すのが大変なのはわかっている。
自分のやりたいことをまず自分の中で発見しなければいけないし、
今度はそれをバックアップしてくれそうな高校を、案内を読むなり説明会に出るなりして探さなければいけない。
決まったら決まったで、面接シートを自分で書かなければいけない。
どうしてこの高校なのか、中学時代頑張った教科は何か、どういう風に頑張ったのか、
部活動などにどんな風に取り組んで来たか。
昨年までは、公立では前期試験を受験する子だけにあった面接も、
今年度からは公立の受験生全員に課される。しかも配点はわりと大きい。

先生の方が調査書に書ける「アピール」の量が、今年から少なくなっている。
自分で文章、もしくは口頭で伝えられないといけなくなった。
社会がそういうアピール力や表現力を求めている様子だ。

大津のいじめの事件が話題にものぼった。
ここの学校は大丈夫ですか?という保護者の心配。
もっともだ。
子どもたちもストレスを抱えて暮らしている。
受験のプレッシャー、微妙な人間関係。思春期の悩み。
それが、どんな形で噴出するかはわからないから。

落ち着いた学校で子どもたちも穏やかだから、表面的には何もないように見えているけど、
子どもは表と裏の顔を使い分ける事も多々あります。なので油断は全くできないです。
生徒に、気になることがあったらすぐに教えて欲しい、と常に言っています。
そういう話をお子さんから少しでも聴いたら、すぐにご連絡ください。

そのままを保護者の方には伝えた。納得してくださったから良かった。
子どもは大人の知らない顔もある、ということを意識しているだけでも、
だいぶん違うと思います、とその保護者の方はおっしゃっていた。


面談は、6年目ゆえ慣れてきたとはいえ、疲れる。
今週は、お腹が毎日しくしく痛かった。ストレスだなあと自分でわかる。
面談が終わったら、治るのではないか。
まあ、一番ストレスにさらされているのは、
面談で話題にされる生徒たち本人なのだろうけど・・・。


夕ご飯は無印カフェで食べる。
のほほんと久々にする。
花金。。。。されど実感なし。

今週、実はステンドの作品展で、自分の作品も展示されているのにちっとも観にいけなかった。
明日、学校で仕事したあとにフラフラ行ってみようと思う。
打ち上げでのお酒は、内蔵が弱っている様子なので、残念だけど控える。
だって来週まだ面談だもん。大人って大変だ。。。。


怒濤の5~7月のスケジュールももうすぐようやく終了する。
今日の夜、学校近くの公園を通りかかったら、ヒグラシが透き通った声で鳴いていた。
ヒグラシって晩夏のイメージがあったけど、夏真っ盛りに鳴いている。
目を閉じて聴くと、実家の自分の部屋の、夏休みの終わりにタイムスリップ&瞬間移動した。

ああ、私、遠いところまで来ちゃったなあ・・・となぜだか思った。

冷房のきいた部屋、タオルケットにくるまって、妹と心霊写真特集を見た夏。
花火大会で浴衣を着て、友達と屋台をまわった。好きな子に会ってどきどきした。
夜に鍵を開けておいた窓から家を抜け出して、流れ星を見たりした。
深夜2時頃、道路には車が全然通ってなくて,信号だけがチカチカと明滅して、そこを自転車で走った。
そんな日はもう戻ってこない。私にとっては、夏はなんだか切ない季節でもある。


二度と帰ってこない、感性豊かな今の10代の日々を毎日大切にして欲しい。
受験の話だけじゃなくて、そういう話もして行きたいと思っている。

あ、でもマネされたら困るから、やめといた方がいいのかなあ・・・・(汗)。