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六本木工学研究所、キットモデル

2008年05月04日 23時26分30秒 | オーディオ



こんばんは。

ちょっと報告が遅れてしまいましたが、秋葉原の麻布オーディオ様(六本木工学研究所)に行きハイエンドショーに出展予定のキットモデルの試聴をしてきました。

前回のブログでは17cmのウッドコーンと書きました(既に修正しました)が、これは現在準備中でまだ店頭でのデモは行ってないとのことで、今回は先に完成している13cmケブラーコーン(
DCU-131K2)とSEASのトゥイーターを組み合わせたキットモデルを試聴させていただきました。このキットモデルもハイエンドショーには出展予定だそうです。

PARC Audioのユニットの中で目立つ存在のウッドコーンの中にかくれて、ケブラーコーンはちょっと地味な感じですが、HiFi Audioの世界では高品位振動板として定番材料の一つであることはご存知の方も多いかと思います。

で肝心の音はというと、一言で言うと非常に真面目な音という感じでしょうか。店頭での試聴なのであまり大きな音量は出せず数曲を聴いただけの第一印象になりますが、低域はかなり下までしっかり出ており、スピーカー自身の存在を主張するというより、SNよく音場感をきれいに演出するといった感じで、典型的なヨーロッパトーンとも言えるかも知れません。ウッドコーンとは全く別の魅力ある音色で、そのSN感の良さはやはり振動板の剛性が高いケブラーコーンが効いているようです。ほんの少しではありますが中域を若干落としている感じで、ハイエンドショーのような会場でこれがどう鳴るかは会場で確認してみたい感じもしました。後で大原社長とTELにてお話したところ、やはり特性的にも中域が0.5dBほど低いとの事でしたので、聴感上の印象とも一致したようです。

正直なところこのケブラーユニットはまだ私の方ではシステムとして試聴しておらずユニット単品での試聴をしただけで、私の印象ではユニットとしてはもう少し明るめの方向と感じていたので、SEASのトゥイーターとの関係なのか、またはシステムをまとめた大原社長の音のお好みが表れれているのではと思いました。

まぁこの辺がスピーカーのおもしろいところで、音をまとめる方によって同じユニットを使っても微妙に表情を変えることもでき、これこそ究極の趣味と言えるかも知れません。

大原社長のお話では今後トゥイーターもPARC Audio製にしたものも検討していただけるとの事で、今回のSEAS製のチタン振動板に比べてどのように変化するのか是非とも聴いてみたいものです。


ハイエンドショーまであと4日、皆様のご来場を心からお待ちしております。


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (PARC)
2008-05-08 22:58:50
>自分的には音楽は楽しく聴ければOKなのですが不純かな。

不純じゃないです、その通りです。それが自作の醍醐味です。とにかく自作スピーカーの唯一最大のユーザーはご自身ですから。誰が何と言おうと、ご自身が気持ちいいと感じた音がゴールだと思います。頑張ってください。
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楽しい?? />  (Opteron)
2008-05-08 20:03:02
今日は仕事が終わった後で、初めてサンダーを使いました。なんと快適なこと。びっくりです。(笑)癖になりますね。とりあえず箱が完成したら、ツィーター付けた状態で、ウッドのみで鳴らして、調整してみます。パソコンで簡易でしょうけど、f特とれるようなので、色々やってみようかと思っています。たぶんこのときが一番楽しいのでしょうね。(笑)ハィエンドショウにも足を運ぼうかと思っています。自作の音に凄く興味が湧いてきていまして。自分的には音楽は楽しく聴ければOKなのですが不純かな。そんなスピーカーに会えるといいなとか密かに思っています。なんかチラシの裏みたいになってしまいました。すみません。
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Unknown (PARC)
2008-05-07 23:51:49
Opteron様

先日はTELにて失礼いたしました。
自作第一作で2ウェイというのは大変かと思いますが、その分楽しみも倍増ですので、是非頑張ってご自分のお好きな方向でまとめていただければと思います。

なおF131Wについては、バスレフでいくのであれば15Lくらいでも十分使えますので、今後の参考にしてください。

またネットワークは、ソフトでの数値はあくまでスタート時点の目安程度と考えて、いろいろ試聴を重ねながら音をまとめていってください。経験的に言えば、シミュレーションの数値そのままで決まったことは一度も無いのであくまで参考程度にされた方が吉かと。

では今後ともPARC Audioをよろしくお願いいたします。
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2Way (Opteron)
2008-05-07 21:27:26
先日はDCU-F131Wのエンクロジャー設計で相談に乗って頂き、ありがとうございました。実はあの後自宅に帰って仮組して鳴らしてみました。麻布オーディオさんならびにParcさんの言ってる意味がわかってきました。結局、板は切り直して、とりあえず8.5リットルまで詰めましたが、それ以上はバッフル板の関係で今回はちょっと無理そうです。とりあえず今回はこの容量でバスレフにいってみるつもりです。いろいろ試してこのユニットで密閉はやめました。というか、密閉にこだわらなくてもいいと、仮組して聞いて思いました。あと、ソフト使って結局ネットワークの設計もしてしまいました。(笑)DCU-F131Wの帯域をなるべく活かそうと思い、Parcのソフトドームとクロス4kHzでやってみるつもりです。これでちょっといろいろ遊んでみようかと思います。昔、カーオーディオに凝っていた時代がありまして、そのときあまり雑誌での評価がよくなかったのですが、ナカミチのSP-55Cという13cm同軸ユニットの音がすごく好きでした。車とともに手放してしまいましたが、あの音は未だに巡りあえません。いろいろやって、あの音にホームで近づけたらと思っています。あと、Parcのケブラーユニット+アルミツィータも非常に興味がありますね。(笑)まあ、まだまだ先になりそうですが。
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Unknown (PARC)
2008-05-06 13:27:52
17cmのサブコーン付きフルレンジ(DCU-F171P)は現在発売に向けて最後の詰めを行っています。来週の中国出張で最終確認を行う予定です。
もう少々お待ちください。よろしくお願いいたします。
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Unknown (tanukine)
2008-05-06 13:15:18
コメントを有難うございました。
あの音場感は、諦めきれないので
もう少しトライしてみます。
あとは、17cmのサブコーン付きフルレンジを待っております。
FE-167EのBOXを新調しまして、かなり良くなったのですが、これが予備役になることを期待しています。
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Unknown (PARC)
2008-05-06 12:06:44
tanukine様

別に誤る必要はないですよ。(^^;
AirWaveはリード企業という会社の製品で、会長のK氏は元ソニーの資材部門で長年購買担当をされていた方です。私もソニー時代、Kさんには随分お世話になりました。ソニーのスピーカーで当時いろいろな新しい素材や製法を開発するにあたり非常に貢献された方でした。

独特の音場感とのことですが、おそらく平板振動板の影響が大だと思います。私も何年かは平板スピーカーの開発や商品化をやっていましたが、たしかに平面でしか出せない音があるのも事実です。

ただそれと同時に平板と言うのは振動板として一番強度的には弱い形状なので、どうしてもハニカムや充填材を使用した重いものを使うことになり、そこに致命的な欠点があると私自身は考えています。特にハニカムの場合、マクロで見ると非常に軽くて強い振動板なのですが、ミクロで見ると構成する各部材は非常に薄くて弱いので、どうしてもそれらが出す音の悪影響が出てしまいます。そのためPARC Audioとしては、コーンスピーカーでもハニカム振動板を使う予定はありません。

反面サブウーファーとして割り切って超低域だけを使うなら、平板スピーカーは口径の割りにかなりしっかりした低域が出せるのでメリットはあるかも知れません。
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平面スピーカー (tanukine)
2008-05-06 01:09:49
申し訳ありません。
その重い方向でなくていいんですが、
実を言いますと
以前、コイズミ無線さんのHPを見ていて
AirWaveというメーカー(もう無いようです)のLF080H1という8cm平面スピーカーが目に止まり、興味本位で購入したのですが。
これをハセヒロさんのMM-141Sに取り付けたところ、
音質やバランスは別にして、他にはない独特の音場感というか奥行感があり、BHにはマッチングが良くないようなので、
BOXを色々と考えているのですが
その音場感が平面に由来するものなのか、ユニットに
依存するものなのか、ヒントが得られればと思って質問しただけです。
あまり、大それたことは考えていませんので読み流して下さい。
失礼しました。
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Unknown (PARC)
2008-05-05 23:49:09
う~ん重いテーマの質問ですね。

先ず先に結論を言ってしまうと、正攻法の平面スピーカーをPARC Audioで商品化することはまず無いと思います。正攻法と言うのは、分割振動を使わずピストン振動をさせることを前提の設計という意味です。

実はソニーのAPMスピーカー(四角い平板スピーカー)の商品化を中止する事を設計部門で一番推進したのは私です。この話はちゃんと話すと長くなるので、また別途ブログで書きますね。
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Unknown (tanukine)
2008-05-05 23:37:14
全くツナガラナイ話で恐縮なのですが・・・
唐突に。

冨宅社長のプロフィールを拝見していましたら
ソニー時代に平面スピーカーの開発云々という
お話が書かれてますが
平面スピーカーは視野にありませんか?
平面スピーカーに対しては、どのようなお考えでしょう?
変な質問ですみません。
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Unknown (PARC)
2008-05-05 13:51:37
倉田様

0.5dBの件、まぐれです。(笑)
私自身あくまで聴感最優先なので、時には調整後に特性を取ってみて驚くこともよくあります。特性フラットがベストかと言えばそうでないこともありますので、あくまで参考にしている感じです。理想は、音が良く、特性をとってみたら特性も良かったというケースですね。でもこんなことを書くと反感を持つ人かも知れませんが。

アルミウーファーの件は、来週の中国出張の後で書きますのでお許しを・・・・。
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Unknown (PARC)
2008-05-05 13:44:18
盛田様

トゥイーターの件、忘れていません。(^^;
今週中にはupできるかと思いますので、もう少しお待ちください。
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Unknown (倉田 有大)
2008-05-05 03:51:36
すごいですね~
私はネットワーク適当なので、試聴していて、中域が0.5db落ちているなんて言われてもわかりません^^;
ネットワークが違う同じつくりのスピーカーを二つ並べて試聴してはじめて、ああ違うかな?と気づく程度だと思います。
ケブラーの黄色は艶やかですね~

ところで、アルミウーハーとの比較が気になります。
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ツィーター (盛田)
2008-05-05 01:35:01
解説の続編が楽しみです。
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Unknown (PARC)
2008-05-04 23:51:46
PARC Audioの2つのドームトゥイーターはどちらもクセが少ないユニットなので、どのようなウーファーと合わせても特に相性問題というようなことは起こらないと思いますが、ケブラーコーンの131K2との組み合わせで言えばそのSNや分解能の良さを100%生かすにはアルミドームのDCU-T112Aの方がベターかも知れません。
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ケプラーコーン (tanukine)
2008-05-04 23:45:59
色々と楽しみが(苦悩?)つきませんが
DCU-131K2にはDCU-T111Sと
DCU-T112Aでは、どちらがつながりが良いと
お考えですか?
ケプラーコーンの音を聞いたことが無いので
想像が出来ませんが
一度、そのあたりの解説も頂けるといいなと思っております。
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