３回目のジャッジ

娘へ


娘ちゃん、今日は神様とお話しできるあなたの特別な日です。
ボスとママは
早いような遅いような…
お兄ちゃんのときと同じような時間の流れの中にいます。

娘ちゃん最近上手に「小ちわ」に乗れるようになったね。
スーパーにも銀行にも一緒に行けちゃったね。
ワンコＮＧです！っていう場所でも
ボスやママと一緒に入っていけちゃうもんね。
お留守番、もうしなくていいんだよ。

何度も何度も娘と約束した通りの毎日で安心したでしょう。
ほら。
ママ、嘘ついてない。



今日は神様に
”わたしがおぼえたこと”
をお話してごらん？

コマンドの意味をちゃんと理解できたことや
氷がお口の中で解けてなくなってしまう不思議
ずっとずっとアイドルだったこと
ボスとママが精一杯守って、愛してくれたこと…



ごめん、最後の二つはママの希望です。
娘にそれが伝わっていたなら
ママはちょっぴり救われる…かなあと思って…


朝、いつもの時間に娘を虹の橋の袂へ送り出すね。
ママと元気よく
「行ってらっしゃい。Ready…GO！」
しようね。


「そんなにたくさん憶えられたの？えらいね！」
って神様に褒められたら
”まあね！だって私賢いんだもん♪”
って答えていいよ。


そしていつものように虹の橋の袂をちらっとのぞいてみて
お兄ちゃんがいるかどうかも確かめておいで。
ひょっとしたらそろそろ懐かしいお兄ちゃんの匂いを
感じるかもしれません。

”わっ、チビのにおいだ。ヤな感じ！”って思っても
”あれ？お兄ちゃんの気配がする…”って思っても
またここに戻ってきてね。
そしてママたちに
「お兄ちゃんいたかもしれない」
ってお話してね。


ママたち、今日は新しいお花を用意してここで待ってる。
娘ちゃんによく似合う
可愛いお花を買って、待ってるね。







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