また会える日まで、さようなら

こんにちは　れいです。

今日１１時４５分、北海道に住む大好きな伯母が亡くなりました。
癌でした。


去年の秋ごろでしたか、
「来年の桜は見られないかもしれないらしい」
という話しを母から聞いており
元気なうちに会いに行ってくるという母と叔母に
伯母宛の手紙を託したことがありました。

後日伯母は私に電話をくれ
「れい、手紙ありがとう。
もう目があまり見えなくなってるから返事が書けないけど
ありがとうね」
と言ってくれました。

それが伯母と話した最後の会話となりました。





医師から告げられた余命を越え
春・夏・秋・冬と
闘病しながら１年間頑張ってくれた伯母。


時節柄飛行機のチケットは取りにくく
また伯父には無理をしてこなくていいと言われていましたが
私には
伯母に
どうしても伝えなくてはならない思いがありました。





１８年前母と２人で北海道に行ったときのこと。
その夜は私にとって
その後の生き方に光を照らすほど特別な夜でした。

どうしてそのような話しになったのかは覚えていませんが
”もし生まれ変わったら今の伴侶と再び結婚するか”
という話題になりました。
母はまっぴらごめん！と言い
従兄夫婦は同意を求められて苦笑いする中
一呼吸おき、おじは
「いやあ？俺はまた○○と…、で、いい。また結婚するよ？」
と言い、どよめきがおきました。
それを受けて母が
「姉ちゃんはどうなのさ？」
と聞くと
「うん？私もお父さんがいい。」
と答えた伯母…

どよめきの中、私だけが静かにその会話を聞いていました。
結婚というものに全く興味がなく
ちょっとした事情があって嫌悪感すらあった私の考え方を
一瞬にして見事に粉々にするほど衝撃的な言葉でした。




もしかしたら結婚っていいものなのかもしれないな…
年をとってもおじさんとおばさんのように
”また生まれ変わってもこの人と結婚したい”
と思えるなんて
なんて素敵なことだろう。
おじさんとおばさんの方を向いて
おじさんとおばさんを目標にして生きていけば
もしかしたら私も
幸せな結婚が出来るのかもしれない…



そのときに感じた思いは色褪せず残り
私の生きかたをゆっくり方向転換させるほど力強いものでした。


伯母さん、
あの日伯母さんが作ってくれたお寿司、おいしかった。
お味噌汁飲みたい～
ええ？味噌汁？ないよ～？
って言いながらささっと作ってくれたおすましもおいしかった。
ワガママ言ってごめんね。
子供の頃からたくさん可愛がってくれてありがとう。

おばあちゃんが亡くなったとき
「おばさんは死ぬのは何も怖くはないのさ。
死ぬというのは体から魂が抜けるだけのことで
向こうに行ったら父さんと母さんにも会えるんだろうし。
考えてもどうにもならないことは考えるのやめなさい？」
って
お布団の中で向かい合ってお話ししたよね？
時期がきたらきっと
おじいちゃんにも
おばあちゃんにも
会えるんだよね…？



みんなのために１５日から一生懸命頑張ってくれてありがとう。
「みんなのためにも越年しなくては」
って頑張ってくれてたんだよね。
伯母さんの最後の頑張り、
私にもしっかり届いてたよ。

伯母さん覚えてないと思うけど
伯母さん知らないと思うけど
私の人生を変えるほどの
キラキラした言葉と大切な思い出をありがとう。

残念で残念でたまらない。
生きてるうちに伝えたかった！
自分の声で、言葉で
伯母さんにありがとう、って言いたかったよ！！




伯母さん、ありがとう！
ありがとう！






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