1月の花の日

娘へ





その後レインボースタジオの様子はどうですか？
”虹のした”からはうかがい知ることのできないあなたの暮らしぶりを
ママは毎日想像しています。
みんなに手伝ってもらいながら
お兄ちゃんをアゴで使いながら
楽しく日々を過ごしているんでしょうね。


ダメよ？みんなに偉そうな態度で接しちゃ。
「美人は高飛車がよく似合うからいいの！」
っていう声
聞こえてきそうだけどね。




娘ちゃん、ボスの夢には年中出ていくそうですね？
ママの夢にも少しずつ登場回数が増えてきたこと
ちゃんと気付いてますよ。


１２日、あなたはようやく笑顔を見せてくれた。
２１日、もってこい遊びをするときのように
２．３度
走っては戻り
走っては戻りしながら

楽しそうに笑ってくれた。





目を合わせたり
なでたり
抱っこしたり
それはまださせてもらえない

あなたがタイミングを見計らっているのだろうなと思うけれど




昨日の朝起きたとき
ママ泣かなかったでしょう？
お兄ちゃんを夢で捕まえたときのように
目が覚めてもママ泣かなかったでしょう？


うれしくて、わらった。
娘ちゃんがよく知ってるあの顔で
ママはわらっていたでしょう？






声をあげて泣いてしまう日もずいぶん減った
そのことを虹の橋から見ていて
安心して夢に出て行けると思ったのかもしれませんね。

そうだね…
ママはもうあなたが夢に出てきても泣くことはないかもしれない。
ママはほんのちょっぴり強くなった(^-^)











わらって
わらって
一緒に夢の中で
いつかのようにかけっこができたらいいな。
大好きで大事な私の娘と
夢の中でもう一度…







そんなママのささやかな夢が
夢の中で
叶いますように。







そんな私の小さな夢が
夢の中で叶いますように…

１２月の花の日

娘へ

あなたに触れることが出来なくなって半年が過ぎました。

ここ数日体調が悪くて困っていたけど
昨日の夜ね、気付いちゃった。
毎月２２日が近くなると精神的に不安定になってるってこと。
意識して過ごしてるわけじゃないのに
無意識であなたがいなくなってしまったことを
その痛みを
思い出してしまうのでしょうね。

ああそうか…
そういうことか…って思って

ママは泣きながら笑いながら
「娘ちゃーん、明日は２２日だよー
たまには夢に出ておいでよお
”ママまた泣いてる”ってイヤがるかなぁ～？」
って言いました。

面倒くさいなぁって思いながらかな？
内容はよく覚えてないけど
確かに「娘」って呼ぶ犬が夢に出てきてくれたようです。
ボスはね、あなたもお兄ちゃんも出てきたって。
２２日に夢に出ようよって２人で何か約束でもしてるの？




ボスもママも変わらない半年間を過ごしてきました。
去年までと同じように




バイクでお出かけをして紅葉を見にいきました。



「娘ちゃんがいたら喜んで歩きそうな落ち葉だね」
って。
お友達と和歌山まで小旅行したときは大きな梅干を発見して



「娘が見たら”ママだ！”っていたずらっぽく笑いそう」
って。
いつでも心にあなたが生きています。

１１月２９日には大きな梨をお兄ちゃんに。



供えた直後にふわっと光が入って



お兄ちゃんに虹色のひかりがあたったの。
あまりにも偶然過ぎて笑っちゃったけど
「ああ～息子食べに来たなぁ」
って。
きっとそちらからも満面の笑みで降りていく息子が見えたでしょう？
お兄ちゃんってすごいよね（苦笑）



ボスがくれた結婚記念日のお花はあなたにあげました。
きれいでいい香りのするバラでした。
におい、届きましたか？


一昨年連れて行って怖がった神戸のルミナリエ、ボスと一緒に行ったよ。



今年はあまり寒くなかったけど
ちょっと小雨がぱらつく中での鑑賞でした。


先週はＵＳＪにツリーを見に行ったんだけど



ものすごい雨でね？
時間も遅かったから本当にツリーを見に行っただけだった。
プロジェクションマッピングのライトが
雨で虹色に輝いているように見えてね…



ボスと
「娘ちゃんも一緒に見てるみたい」
って笑ったよ。



ＵＳＪ、あなたの大好きなキラキラでいっぱいだったよ。




…ママ時々泣くけどどう？
半年間ボスと一緒に仲良く笑って生きてたでしょう？
これが
こういう毎日が
来年もずっと続くんだね。




今日はあなたに話しかけようとしたときに
お兄ちゃんの梨のときと同じように
ふわっとリビングに日が差し込んで。

一枚エコハンカチを手に取ったら



あなたの被毛がついていました。
この半年間、何度も何度も洗ったし
ここから被毛が出てくることはもうとっくの昔になくなったのに。



今日、２２日だから？
「わたしはずっと　ママのそばにいるよ」
って言いに来てくれた？


何度も何度も
「ママ落ちてたよ」
って拾って持ってきてくれたエコハンカチについた１本の長い被毛。







あなたの笑顔







「ママ、わらって！」






こんなことされたら
ママ、また泣いちゃうんだよお～？

と言いながら泣き笑いした。



２０１３年はあと１０日を切りましたよ。
特別な年が終わっていくね。

今年の我が家のクリスマスは随分早くから飾り付けをして
新入りのトナカイさんも毎日キラキラだよ。
いつでも見においでよ？
ボス頑張ったんだから。



あと、１０日か…

娘ちゃん？
一緒に年越し、しようね。

１１月の花の日

娘へ

ここ数日虹のしたはとっても寒く　妙なお天気が続いていました。
１日のうちで何度も晴れたり曇ったり雨が降ったり。

今日は花の日だからかなあ？
穏やかに晴れてあたたかかった。

土曜日、ママは玄関とベランダの大掃除をしようと思ってたんだけど
きのうの夜にボスが”金曜日にやって欲しい”って言い出して。
明日は花の日だよって言ったんだけど
明日やって、ってボスが。
だから今日「あったかいなぁ」って思いながら
玄関もベランダもきれいにしました。
虹色の光、もっともっときれいにお家の中を照らしてくれるといいけど。


いつもぽろぽろ涙を流しながら過ごしてきた２２日が
今日はちょっと違ったね。
普段と同じように過ごした。
こうして少しずつ「普通に戻って行く」ということも
きっと必要なんだね。
忘れていく、というわけではなくて　　…ね。



数日前
あなたが数ヶ月かけてこっそり仕組んだミラクルが終わりました。
香川のお宿で見たあのタペストリーに似たたれ耳で
ボスとママが飛びつきそうな個性的な可愛い男の子で
日にちも何もかも「娘が仕掛けてるな」と嫌でも気付く出会いで…

用意周到にあなたが先回りしてご自慢のおしっぽを揺らしながら
”この子だよ！”って言っているのもわかりました。

ごめんね娘ちゃん。
ボスもママも
「このコは娘がよこしてるね」
って話してた。

ずっとずっと見てた。
ずっとずっと気にしてた。
でも、ごめんね。


あの子はきっととびっきりの美男子になるんでしょうね？
娘が”送り込んだ”んだから
娘のお眼鏡に適ったんだから
きっとそうなのよね？（笑）

「あーあ、せっかく”用意”したのにぃ…」
って高飛車な声が聞こえてきそうだけど
あの子、優しい飼い主さんと出会えたようよ。
既に始まっている新しい日々は
きっと幸せと喜びに満ちていると思う。



あなたもわかっているように
ボスとママは
「新しい子を迎えるとか迎えないとか　どっちにも決めない」
と話しています。
それでもこれから先、ずっとずっと娘ちゃんは
「選んでも選ばなくても、どっちでもいいよ！
でもお次はこの子だよ！」
って
ご自慢のおしっぽを揺らしながら
ボスとママの人生のあちこちに
弟と妹を迎えるチャンスをちりばめて
虹の橋でワクワクしながら様子を伺うのでしょうね。



お兄ちゃんと、２人で。

１０月の花の日

娘へ

元気にしていますか？

虹の橋の生活にもすっかり慣れて
お兄ちゃんとも毎日それなりに仲良く生活していることと思います。

あなたのお誕生日だった日
昼間お花屋さんのお母さんが
”お父さん（ボス）から娘ちゃんに、って”
ときれいな花束を届けてくれました。





ママは玄関先でボスが手配した花束を受け取りました。
あなたの話しをしながらボロボロ泣いてしまうと

「一人だと思うから悲しくなる。
一人じゃないよ？
一人じゃない。」

ってお母さんが言ってくれましたよ。
あの日は１０年前から楽しみにしていた特別な日だったので
ママは少し辛い１日を過ごしてしまいました。
いっぱい泣いてしまって、ごめんなさいね。



あなたがこの向こうにいると思うとたまらなくなって





気がつくと手を伸ばして
捕まえようとしていることがあります。
どんなに頑張っても掴めない。
すぐそこにあるのに掴めない。
あなたがいる世界は
こんなに近くにあるのに
感じることしか出来ない。





たくさんのママの思いはあなたに届いていることを信じて
ママは毎日
虹色の光の向こうに思いを馳せています。




昨日ママの具合が悪かったこと察知しましたか？
久しぶりにベランダに
入れ替わり立ち代りちょうちょが来ました。
”ママだいじょうぶ…？”
って心配そうに言うあなたの声が聞こえた気がして嬉しかった。
お陰でママはもうすっかりよくなりました。

大丈夫。
ボスもママも仲良くしてるしちゃんと笑ってるし
こちらは何も心配ないからね。








あなたがいなくなってしばらくしてから
ボスと一緒に見た映画の最後で
主人公がBilly Joelのララバイという曲を歌っていました。
ママの知らない曲でしたが
字幕で出てくる歌詞はママの心をたくさん揺さぶり、散々泣きました。
あなたに毎日言い続けた言葉が
そのままそっくり歌詞に表れていたからです。


お家に帰ってから気になって調べて
今でもときどき聴いています。
気持ちは随分落ち着いてきたけれど
最後まで泣かないように歌うのはまだ難しいようです。







だいじょうぶ。


それでもママは
げんきにしているよ。

１０年後の未来 ～娘・花束の日～

２０１３年１０月１４日。
私にとってはまだ遠い遠い未来だ。

この子が１０歳になる頃
どんな風に育っているだろう
パピヨンって容姿がどんどん変わるというから
もっと耳毛も伸びるんだろうな
顔の模様も替わるのかな
どのくらい大きくなるだろう
楽しみだなぁ
わわわ！その前にちゃんと躾しなくっちゃ。
上手に出来る自信ないなぁ…
大丈夫かなぁ…


平均寿命より長生きして欲しい、１５年くらいは一緒にいたいな
いや１５歳まで生きるなら成人式迎えようよ（笑）
２ケタになったら目が見えなくなったり
人間みたいに足腰弱くなったりするのかな
でも大丈夫、絶対大丈夫だから心配しないで？
私
むすめちゃんが年とってそんなふうになっちゃっても
毎日お散歩してあげる
体がどうなろうと
抱いてでも毎日お外に連れ出してあげる
私、ちゃんとママ、頑張れる。



１０年後かぁ…
まだまだ先の話しだなぁ…



今私人生のどん底にいるけど
１０年も経てば
きっと心から笑える毎日送ってるよね？
１０年もあれば
きっと未来は変わってるよね？


１０年後、２人で笑って写真を撮ろう？
むすめちゃん、１０年後だよ？
いい？



小さい小さいむすめちゃん
どんな女の子に成長してるかなあ…
もうおばあちゃんっぽくなってるかなあ…







娘の成長と自分の未来を重ね合わせ
のんびりゆっくり大人になって欲しいと思いながらも
あの日思い描いていた１０年後は
あっという間にやってきた。

今日は、あの、未来の日。
２００３年１０月１４日から１０年が過ぎ
２０１３年１０月１４日を迎えた。

そこそこ信用してもらえる「ママ」にはなれた
心から笑える未来を手に入れることも出来た



でも

娘がいないという１０年後を想像したことは一度もなく

夢の中にいるような素晴らしい毎日は

今日という待ち遠しかった日を前に

１０年後の未来を迎えた年の春


おわった。



娘ちゃん覚えてますか？
１０年前のあの日のこと、覚えてますか？
ママにとって特別中の特別の未来の日を

今日１０歳のお誕生日迎えるはずだったんだよね。
一緒にお祝いしたかった。
盛大に派手にお祝いする予定だったんだよ？
１０年前からずっとずっと、そのつもりだった。

幸せな未来を手に入れることができて
日ごと可愛らしく成長していく娘ちゃんを見ていて
ますますそのつもりだった。


とくべつなひに、
いっぱいないちゃうけど、
ごめんね。
むすめちゃん、ごめんね。

ママひとりだけこのひをいきてて…
なんでだろね。



声が聞きたい
甘えて欲しい
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