仕事が止まらない…
『あぁ…ヒマだ…何もする事がない…』
って言っていたのが嘘のように
アンガスが来てからは
ずっと仕事をしている気がする
アンガス…会社にとっては女神かも
俺が入社したときは
ぶっ続けで3週間仕事が無かった
『にゃびが来てから仕事が止まった…』とまで言われた
その逆バージョンがアンガスである
会社の経営陣はアンガスに足を向けて眠れないはずだ
そのアンガスが連休である…
今日と明日お休みする事になっている
心の友アンガス
鳩のオッサンへの事を何も考えずに
休みは過ごせるといいね
アンガスと話していると
鳩のオッサンの悪事を会社の上の人間に伝えたくなってくる
『言った方がいいですよ。知らないなんて困ると思いますよ。』
仕事で使うコードドラム
こういうのを『借りていく』と言って3ヶ月ぐらいそのままになっている
この事を俺は専務に言いたい
教えてやろうと思って昨日、専務に話しかけた
『ちょっと鳩さんの事で話があるんだけど』
『あぁ、どうせ大したことじゃないでしょ?忙しいからいいや』
…
…
は?
お前の財布の口が開いていて
泥棒が手を突っ込んでるって教えてやろうとしてるのに
この言い方。
もうすでに中の銅線を抜いて売り払って金にしちゃったと思う
この段階で俺に指摘されてアタフタする姿を見たかったのに。
泥棒OKの会社なのか…そうなのか。
よ~く分かった。
たった一週間しか働いていないアンガスだが
休みとなると寂しいものだ
それぐらい俺はアンガスと強い絆でガッチリ握手だ
アンガスと3回ほど組んで働いたダーシーに
様子を聞いてみた
『大丈夫だよ。やっていけると思うよ。』
お墨付きを頂いたようだ
たった一週間である。
しかも3回一緒に働いただけ。
ダーシーが女に甘いのを差し引いたとしても
すごい褒めようだ。
ちなみに他社で1年、ウチで1年働いた彼のことを聞いてみた
『鳩さんと比べてどうですか』
『あんなのと比べるな!!失礼だ!!』
ダーシーが言ったのは本当に当たっていて
『ちょこまか動いて、やってる風に見せてるだけで中身が空っぽ』だってさ。
なるほどね。
昨日の帰り
俺が車を走らせて
途中の道路からアンガスの車が出て来ようとしていた
俺は譲らずにそのまま通過
その時、運転席からアンガスが手を振っていたので
俺もちぎれんばかりに手を振ったら笑っていた
慣れて来てる証拠だな
先輩らしくない先輩で大変申し訳ないけれど
これからも宜しくねアンガス。
…
…
…俺も連休取ろうかな