ネカフェに行ってみると公言したものの
今朝になってみたら気持ちはすっかり萎えていた
オタク系のたまり場なのかな…
俺が入って行ってもいいのかな…
やっぱりやめようかな…
俺の性格ってこうなんです
愛車を自動車整備工場に預けた後
代車を借りられることになった
…こりゃ歩いたら結構な時間が掛かるなぁと思ってたのに
車だったらスグ着いちゃうじゃん
勇気を出して行ってみようかな…
…
…
…
ええい!ままよ!
迷ってたらますます入れなくなるから
ネカフェの駐車場に車を停めて急いで店内に入った
もうこれで後戻りできないでしょう
カウンターにお姉さん
『いらっしゃいませ~会員証はお持ちですか?』
『初めて利用するんですが…』
『本日は身分証明書の方お持ちですか?』
俺は免許証を出した
『コピー取らせていただきました。あと、こちらの方にご記入お願いいたします』
勇気を出して入ってみたけれど
ビデオレンタルの最初の時と何ら変わらない
住所、氏名、生年月日、年齢、スリーサイズ、性癖などを書いて渡す
『バレンタインデーがお誕生日なんですね♪素敵ですね♪』
『でへへ…』
別に俺はその日を選んで生まれたわけじゃない
たまたまの偶然の不可抗力だ
なのにステキだとかお姉さんに言われた
ちょっと嬉しくなるのは何故だろう…
リクライニングチェアの部屋、マッサージチェアの部屋、フラットになってる部屋
ペアシート、回転ベッド、スケベ椅子…
色んな部屋がある事を説明される
『初めて利用するんで、どの席がいいですかね…マンガ読みたいんだけど』
『PCをされる方はビジネスシートみたいな固い椅子がいいと思うんですけど』
『マンガ読むんだったらリクライニングでも大丈夫だね』
『はい、大丈夫ですよ。どの席にいたしますか?』
パソコンの画面には座席割りが書いてあり
使用中の席は赤くなっていて、空室は番号が分かるようになってる
俺は喫煙席の両隣が空いている席を選んだ
『ただいま席を御取り致しますので少々お待ちください』
間もなくしてお姉さん
『それではご案内いたします』
お姉さんの後ろを着いて行くオジサン
ドリンクバーの説明を受け
マンガはここ
雑誌はここ
新聞などはここ
細かく教えてくれる
電話はマナーモードにする事
電話を掛ける時は退室して電話ルームでする事
まぁ色々と細々と教えてくれるのです
そして
『今日は私のアレで入会金の方はサービスさせていただきますね』
『ありがとうございます~』
私のアレって何だろう…でもちょっと得しちゃった
喫煙ルームの扉を開けると
仕切られた小部屋がたくさんあった
扉の上から覗こうと思えば各部屋を覗ける
扉には小さいガラス窓があって
利用している人たちは皆そこにブランケットをかけて
中が見えない様にしているんだけれど
俺は背伸びしなくても中を覗けた
俺の選んだ部屋に行くまでの間に
水着のお姉さんが出ている動画を見ている人がいて
…あ、こういうのも見れるんだと、ちょっと驚いた
平日の午前中
結構、扉にブランケットが掛かっている
どういう人たちが利用してるんだろう…
って思っている俺は有給消化中(ち~ん
部屋の大きさは畳一枚分ぐらいか
パソコン本体と画面
テーブル、リクライニングチェアとオットマン
ブランケットとハンガー
…これぐらいしかないんですね
って言うかテレビでいつか見たマンガ喫茶とは違って
とっても清潔感が漂っている
ボロボロの椅子とか想像していたけれど
そういう感じも無い
簡単な説明を受けてお姉さんがいなくなった
俺の自由時間スタート!
まずはウーロン茶とソフトクリームを持って来て
『進撃の巨人』の1と2を持って来た
タバコに火をつけて…いざ、読書!
…
…
…
しかし…しかし…
小心者の俺はこの雰囲気にスッと馴染めないでいた
誰かの咳ばらいが聞こえてきたり
グラスがカチンと音を立てている音も
遠くで寝ている誰かのいびきも
どんな人が何人いて一体何をしてるんだろう…と考えたら
少し怖くなってきた
マンガに集中しよう!
集中!集中!
とは思うものの…巨人が現れて人を食っちゃう部分まで読んだつもりが
内容が全く頭に入って来ていない
あ、カレーの匂いがする…
スプーンが皿に当たってる音だな
あ、向こうでは麺をすすっている音がする
まだ10時だぞ
もう飯かよ…
否!!
集中!!集中!!
俺が集中できないのは周りの雑音じゃなく
俺がこのマンガを受け付けていないんじゃないか?
ちょっと違うマンガに替えてみよう…
いつか映画にもなった『彼岸島』という
何だか気味の悪そうなマンガを持って来た
…あ、コレ面白いかも
って思った時には入店から3時間経過していた
やっと雑音も気にならなくなり
何度かマンガを取りに行った
一冊ずつじゃなく3冊とか持って来ても良かったんだろうか…
そういうルールも知らないから何度も出たり入ったり
その度にエロ動画を見ている人の多い事に気づく
…
う~ん…
こんなとこで変な気持ちになってきたらどうすんの
まさか…おちんちん出してナニしたりとかしないでよ?
非常に気になるのである
最初は隣の部屋に誰もいなかったのに
誰か入った様子
向こう三軒両隣と言うぐらい近所に越して来たら石鹸の一つも持って挨拶すべきじゃないの?
全く最近の奴らはロクに挨拶も出来んのかね…
3時間も先に入っている先住民は新参者に厳しいのだ
しかも左隣のオッサンは携帯で電話を始める始末
『チッ!』
何度か舌打ちしたけれど心の中での舌打ちはどうやら聞こえないようだ
マナー守ろうよ…そういうのが近所だと嫌だよ俺…
やがてお昼になり
あちこちから何かを食べている音が聞こえてきた
せわしくお姉さんたちが料理を運んでいる風の感じが伝わる
…あ、俺も何か食おうかな
PCの画面を操作してフロントに注文できるのね
色々ある中からワンコインランチを選んで注文
飯の上にハンバーグとフランクフルトが乗って
味噌汁とサラダが付いてきた
…
美味いかどうかと言われたら食えなくもないけれど
また食いたいとは思わない
そういう飯だった
…こういう所ではカレーライスが無難なんだろうな
食べ終えた食器を下げに行く
いつの間にか満室に近い状態になっている事に驚いた
そしてエロ動画を見ている人が多い事にも驚いた
…え~~~~
家で見ろよ…こんなトコで見ないでよ…
そう思っちゃう俺が変なのだろうか
いくら個室っぽくなっているとはいえ
俺は公衆の面前でエロ動画を見るほど落ちぶれちゃいないわ!!
…食器を下げ終えて戻ってきてから動画を漁る
…
…
危うくポチりそうになる
いかん!いかん!
俺はマンガを
健全にマンガを読むために来たのだ!!
きっと履歴が全部フロントにバレていて
帰り際に精算するときに
『バレンタインデー生まれなのに…素敵じゃないですね』
なんて思われたらいやだ
俺はバレンタイン生まれの素敵なジェントルメンなのだ(休職中
で、マンガを読むのも疲れたので
稲川淳二の怖い話を見たりする
…
…
…
マンガがやっぱり気になる
『彼岸島』おもろい
何度もお茶を飲むせいか
トイレに行く回数もスゴイ
一冊ずつ借りるから本棚まで歩く回数もある
結局ウロウロしている時間が多くて
あっと言う間に6時間が過ぎていた
2000円を支払ってお釣りが来る感じ
結構リーズナブルだと思う
今度カミさんと来よう
一体何の肉だったのか
まだ昼に食ったハンバーグの面影が口の中に残っている
ステキなジェントルメンは、しかし文句を言わないのである
今朝になってみたら気持ちはすっかり萎えていた
オタク系のたまり場なのかな…
俺が入って行ってもいいのかな…
やっぱりやめようかな…
俺の性格ってこうなんです
愛車を自動車整備工場に預けた後
代車を借りられることになった
…こりゃ歩いたら結構な時間が掛かるなぁと思ってたのに
車だったらスグ着いちゃうじゃん
勇気を出して行ってみようかな…
…
…
…
ええい!ままよ!
迷ってたらますます入れなくなるから
ネカフェの駐車場に車を停めて急いで店内に入った
もうこれで後戻りできないでしょう
カウンターにお姉さん
『いらっしゃいませ~会員証はお持ちですか?』
『初めて利用するんですが…』
『本日は身分証明書の方お持ちですか?』
俺は免許証を出した
『コピー取らせていただきました。あと、こちらの方にご記入お願いいたします』
勇気を出して入ってみたけれど
ビデオレンタルの最初の時と何ら変わらない
住所、氏名、生年月日、年齢、スリーサイズ、性癖などを書いて渡す
『バレンタインデーがお誕生日なんですね♪素敵ですね♪』
『でへへ…』
別に俺はその日を選んで生まれたわけじゃない
たまたまの偶然の不可抗力だ
なのにステキだとかお姉さんに言われた
ちょっと嬉しくなるのは何故だろう…
リクライニングチェアの部屋、マッサージチェアの部屋、フラットになってる部屋
ペアシート、回転ベッド、スケベ椅子…
色んな部屋がある事を説明される
『初めて利用するんで、どの席がいいですかね…マンガ読みたいんだけど』
『PCをされる方はビジネスシートみたいな固い椅子がいいと思うんですけど』
『マンガ読むんだったらリクライニングでも大丈夫だね』
『はい、大丈夫ですよ。どの席にいたしますか?』
パソコンの画面には座席割りが書いてあり
使用中の席は赤くなっていて、空室は番号が分かるようになってる
俺は喫煙席の両隣が空いている席を選んだ
『ただいま席を御取り致しますので少々お待ちください』
間もなくしてお姉さん
『それではご案内いたします』
お姉さんの後ろを着いて行くオジサン
ドリンクバーの説明を受け
マンガはここ
雑誌はここ
新聞などはここ
細かく教えてくれる
電話はマナーモードにする事
電話を掛ける時は退室して電話ルームでする事
まぁ色々と細々と教えてくれるのです
そして
『今日は私のアレで入会金の方はサービスさせていただきますね』
『ありがとうございます~』
私のアレって何だろう…でもちょっと得しちゃった
喫煙ルームの扉を開けると
仕切られた小部屋がたくさんあった
扉の上から覗こうと思えば各部屋を覗ける
扉には小さいガラス窓があって
利用している人たちは皆そこにブランケットをかけて
中が見えない様にしているんだけれど
俺は背伸びしなくても中を覗けた
俺の選んだ部屋に行くまでの間に
水着のお姉さんが出ている動画を見ている人がいて
…あ、こういうのも見れるんだと、ちょっと驚いた
平日の午前中
結構、扉にブランケットが掛かっている
どういう人たちが利用してるんだろう…
って思っている俺は有給消化中(ち~ん
部屋の大きさは畳一枚分ぐらいか
パソコン本体と画面
テーブル、リクライニングチェアとオットマン
ブランケットとハンガー
…これぐらいしかないんですね
って言うかテレビでいつか見たマンガ喫茶とは違って
とっても清潔感が漂っている
ボロボロの椅子とか想像していたけれど
そういう感じも無い
簡単な説明を受けてお姉さんがいなくなった
俺の自由時間スタート!
まずはウーロン茶とソフトクリームを持って来て
『進撃の巨人』の1と2を持って来た
タバコに火をつけて…いざ、読書!
…
…
…
しかし…しかし…
小心者の俺はこの雰囲気にスッと馴染めないでいた
誰かの咳ばらいが聞こえてきたり
グラスがカチンと音を立てている音も
遠くで寝ている誰かのいびきも
どんな人が何人いて一体何をしてるんだろう…と考えたら
少し怖くなってきた
マンガに集中しよう!
集中!集中!
とは思うものの…巨人が現れて人を食っちゃう部分まで読んだつもりが
内容が全く頭に入って来ていない
あ、カレーの匂いがする…
スプーンが皿に当たってる音だな
あ、向こうでは麺をすすっている音がする
まだ10時だぞ
もう飯かよ…
否!!
集中!!集中!!
俺が集中できないのは周りの雑音じゃなく
俺がこのマンガを受け付けていないんじゃないか?
ちょっと違うマンガに替えてみよう…
いつか映画にもなった『彼岸島』という
何だか気味の悪そうなマンガを持って来た
…あ、コレ面白いかも
って思った時には入店から3時間経過していた
やっと雑音も気にならなくなり
何度かマンガを取りに行った
一冊ずつじゃなく3冊とか持って来ても良かったんだろうか…
そういうルールも知らないから何度も出たり入ったり
その度にエロ動画を見ている人の多い事に気づく
…
う~ん…
こんなとこで変な気持ちになってきたらどうすんの
まさか…おちんちん出してナニしたりとかしないでよ?
非常に気になるのである
最初は隣の部屋に誰もいなかったのに
誰か入った様子
向こう三軒両隣と言うぐらい近所に越して来たら石鹸の一つも持って挨拶すべきじゃないの?
全く最近の奴らはロクに挨拶も出来んのかね…
3時間も先に入っている先住民は新参者に厳しいのだ
しかも左隣のオッサンは携帯で電話を始める始末
『チッ!』
何度か舌打ちしたけれど心の中での舌打ちはどうやら聞こえないようだ
マナー守ろうよ…そういうのが近所だと嫌だよ俺…
やがてお昼になり
あちこちから何かを食べている音が聞こえてきた
せわしくお姉さんたちが料理を運んでいる風の感じが伝わる
…あ、俺も何か食おうかな
PCの画面を操作してフロントに注文できるのね
色々ある中からワンコインランチを選んで注文
飯の上にハンバーグとフランクフルトが乗って
味噌汁とサラダが付いてきた
…
美味いかどうかと言われたら食えなくもないけれど
また食いたいとは思わない
そういう飯だった
…こういう所ではカレーライスが無難なんだろうな
食べ終えた食器を下げに行く
いつの間にか満室に近い状態になっている事に驚いた
そしてエロ動画を見ている人が多い事にも驚いた
…え~~~~
家で見ろよ…こんなトコで見ないでよ…
そう思っちゃう俺が変なのだろうか
いくら個室っぽくなっているとはいえ
俺は公衆の面前でエロ動画を見るほど落ちぶれちゃいないわ!!
…食器を下げ終えて戻ってきてから動画を漁る
…
…
危うくポチりそうになる
いかん!いかん!
俺はマンガを
健全にマンガを読むために来たのだ!!
きっと履歴が全部フロントにバレていて
帰り際に精算するときに
『バレンタインデー生まれなのに…素敵じゃないですね』
なんて思われたらいやだ
俺はバレンタイン生まれの素敵なジェントルメンなのだ(休職中
で、マンガを読むのも疲れたので
稲川淳二の怖い話を見たりする
…
…
…
マンガがやっぱり気になる
『彼岸島』おもろい
何度もお茶を飲むせいか
トイレに行く回数もスゴイ
一冊ずつ借りるから本棚まで歩く回数もある
結局ウロウロしている時間が多くて
あっと言う間に6時間が過ぎていた
2000円を支払ってお釣りが来る感じ
結構リーズナブルだと思う
今度カミさんと来よう
一体何の肉だったのか
まだ昼に食ったハンバーグの面影が口の中に残っている
ステキなジェントルメンは、しかし文句を言わないのである