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Palm-Dreams Blog

つれづれブログ

崩落現場 岩手宮城内陸地震

2010-05-14 13:53:14 | デジタル・インターネット

2008/6/14に発生した「岩手宮城内陸地震」ですが

地震発生の約一ヶ月前にGPS2Gearthアプリで偶然取得したトラッキングログと、つい先日復旧後に取得したトラッキングログを比較してみました。

Iwatemiyagieqtrack

すると、崩落した生活道路を大きく迂回するように以前からある幅員の狭い道路を拡幅し復旧道路にしたことがわかります。
また、以前使われていた路はマゼンタの線で表示されているのですがこれは2008/5に取得した地震直前のトラッキングログで、薄いパープルの線が2010/5に取得した復旧後のものです。

またGPSの精度から正確ではないのですが地表の高さは、地震後に数十センチから1.数メートル程度低くなっている場所があり一様に沈んだようではありません。おそらく表土の不安定なところが大きく沈んでいるのだと思います。

いずれにしろ、今となっては貴重なトラッキングデータになりました。


今朝は試練からubuntu 9.10

2010-05-13 18:26:29 | デジタル・インターネット

PalmDreamsではいくつか24時間稼働サーバーを運用していますが、

ubuntu入れ替えています。

そして、遠くにあるサーバーの管理作業は、CUI つまり端末から文字コマンドを入力し、リモート作業で行います。しかし、開発用サーバーは、Eclipseが動いたり回路図CADであるEagleを動作させていることもありGUIとCUIを組み合わせて作業をしています。

このGUIによるサーバーの管理の場合はログビューアも、パッケージ管理のsynapticもGNOME-panelのランチャーから起動しているのですが、ご存知のようにUbuntuでは、これら管理作業はrootによるログインを禁止しています。理由については割愛します。

しかし、サーバを構築する場合にはこのGUIを利用すると手間がかからず便利な場合もあり、構築やLAN側の場合にだけrootログインによるGNOME-panel(X GUI)を許可し、構築がある程度落ち着いてきたらrootを禁止しています。

今朝もいつものようにコーヒー片手にログを確認しようとしたところ、rootログインによるGNOME-Panelが起動しません。そしてターミナルだけが左上隅に表示されています。

一瞬何が起きたのか混乱しましたが、GNOME-Desktopが崩れることは希にあるのでいつものように、.gconf/panel と.conf/ .gnome2 内にあるGNOME-Panel関連ファイルを削除し再起動したのですが元に戻りません。

Panelの再インストールや、gnome-desktopの再インストールなど少し悪あがきましたが改善しませんでした。

でも確認したところ 問題が発生したのはrootユーザだけで他のユーザーのPanelは問題ありません。

今朝は、これを追いかけている余裕はなかったので、早々に切り上げて別の作業を開始したのですが精神衛生上よろしくありません。

ところで確証はないのですが、この問題が発生する原因となった作業は日本語入力をSCIMからIBusに切り替え、SCIMを削除した作業かなと推測しています。

でも問題の発生したこのサーバは時間が空いたら9.10から10.04LTSに切り替える予定なんですよね..

原因を追うよりもUpgradeで様子を見てから..ということになりそうです。


土台の共通化は可能? 日本の携帯電話

2010-04-28 09:51:59 | デジタル・インターネット

Docomo を中心に日本国内の携帯関連企業6社が共同で携帯電話用プラットフォームを開発するそうです。
------------- 記事抜粋-----------------
Top_news046

NTTドコモ、ルネサス エレクトロニクス、富士通、NEC、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、シャープの6社が、Linux OSやSymbian OSで動作する共通アプリケーションプラットフォームを共同開発する。
2010年04月26日 15時50分 更新
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とありますが、このプロジェクトは、もとをたどれば2004頃から使い始めたMOAPの後継のことで、最近になって再度宣言をしなおしたと言う感じです。

当時MOAPは、国内携帯の販売戦略である、「常に機能を追加し商品性を確保」してきた路線が開発コストを押し上げ、また頻発するバグの対策費の増加に悩んだメーカー各社が、プラットフォームを共通化することで開発コストを圧縮するのが目的でした。

サポートするのはLinuxとsymbianとされ、なぜsymbianも含まれたのかというと、これは当時(現在でも)Symbianとdocomoは、欧州で人気のスマートフォンとしてSymbianOS搭載端末を開発し販売していた関係もありMOAPの仕様に組み込まれた経緯があります。

しかし2010年になり改めて開発宣言をしていることからも、MOAP標準プラットフォーム化はともかく後継のLinux用「オペレーターパック」も国際的に普及している訳ではありません。

また、その間に2007年APPLEがiPhoneを発売し、日本ではソフトバンクが独占的に販売しその洗練されたデザインときれいなUI(User Interface)が支持され大ヒットし、
2008年にはGoogleがオープンOS戦略で注目されたAndroid携帯が発売され、こちらもGoogleの持つ最大の特徴である検索サイトと連携した機能に世界が注目し、期待が高まりつつあります。

今回の「新アプリケーションプラットフォームを共同開発」の発表は、「ガラパゴス進化」を遂げて、「世界標準」から浮いてしまった、閉鎖的な日本の携帯メーカーの危機感の表れなのかもしれませんね。

しかし、SONY Ericssonや国内の他キャリアも参加していないし海外のメーカーが1社もいない..

本気で世界標準のプラットフォームを共同開発しようとしているんでしょうか?? .


コンデンサの防爆弁

2010-04-12 14:04:39 | デジタル・インターネット

FAX サーバーのデバッグ中

回線シュミレーター から 「パンっっっ!!!」 と音がして煙が出ました。

ハードデバッグをしていると何度と無く経験することですが、何度体験してもいやなものです。

最近は、このようなことは少なかったし、静寂な環境下でサーバーアプリのデバッグ中だったのでずいぶん驚きました。

何だ?どこが壊れた? ICEは大丈夫か? など巻き込まれてお亡くなりになった部品も併せて探してみると電解コンデンサの防爆弁が開いていました。

C_pank

その後にわかったことは、幸いなことに今回は、この電解コンデンサの交換だけですみました。

「転ばぬ先の杖」的に、逆接保護ダイオードやバリスタ、信号線にはサージ保護のダイオードなどを、あらかじめ取り付けておいたのがよかったようです。

以前、自動車用モジュール開発時には、モータードライバが過負荷で壊れたときに、周辺の回路も巻き込んで壊れ復旧に数日を要したことがありました。

ハード屋サンにひたすら謝り修理してもらいましたけど、そのときの教訓が生かされました。 笑

今回壊れた電話回線シュミレーターは、FAXサーバのデバッグなどを、試験する際に、実際の電話回線で行うと、予想外の接続先につながり迷惑をかけたり、試行するたびに 発生する電話料金がかからないなど電話回線アプリケーション開発には欠かせない機材なのですが、

コンデンサパンクの原因は恥ずかしいことに「半田のひげ」による短絡でした。

電話回線には、ベル信号で75V16Hz が電話交換局から発信されますが、オープン状態だと

100V以上、もしかすると200V近いパルス状の信号が送られてきます。

おそらく 昔のダイヤル黒電話の時代の仕様をそのままひきずっているのだと思いますが、

現在のマイコン応用製品からすると、高電圧な回路です。

この電話回線信号と、マイコン制御回路の電源回路部分が「半田のひげ」により短絡していました。

しかし偶然、電源部に短絡したことでこの部分のインピーダンスが低くなり、ベル信号の75V16Hzは20V以下程度まで波形が低くなりマイコン電源回路の一次側リップルコンデンサの耐圧が16Vのため破裂した以外は、その後段にある三端子レギュレータ(Max rating 35V)が保護してくれたおかげでマイコン回路には影響が無かったと推測されました。

目視検査はを怠るとひどい目に遭います。

「急がば回れ」はとても大切な習慣です。

なかなか実践は難しいですけどね。






Andoroid OSは、家電製品でブレークするか?

2010-04-02 15:53:57 | デジタル・インターネット

表面上は、中国市場を失ったようにみえるgoogleですが、大きな損失を被る可能性があるのは、中国ではないかと勝手に想像しています。

実は、「ものづくり」の現場では、googleが、戦略的にオープンにしているAndroidOSを搭載した製品(情報家電)の開発が熱くなりつつあります。

Android OSは、iPhoneに対抗するためにスマートフォンなど携帯情報端末への応用が考えられていますが(そのインパクトの強烈さで危機感を持ったAPPLEは、少し前までのgoogleとの超仲良しの関係が壊れ今や険悪の仲です)Open source戦略の結果、家電品への応用も同様に進んでいるようです。

家電製品が、ネツトワークに接続された情報家電製品は以前から高級高額な製品に搭載されていましたが普及はしていませんでした。(冷蔵庫など)

普及しない理由としては開発や製造コストが高かったのが大きな理由と思われますが、ネットワーク接続したときどのような利点やサービスが得られるのかが、今ひとつ判らなかったからではないでしょうか。(もちろんインフラの問題もありますが..) 

しかし、従来の家電製品がネットワークに接続され、Googleがとても便利なサービスを提供したとしたら...実際それは大きな可能性を感じざるを得ません。

家中の家電製品が、携帯電話から自由にコントロールできたり、太陽光発電の発電量の情報をgoogleがまとめてくれたり(スマートグリッド)..

冷蔵庫に収納されている食材から、晩ご飯のレシピを、第一候補から順番に表示してくれたり

その調理に必要な電力を計算してくれたり..(このブログはエイプリルフールに書きました 笑)

 このような情報家電製品には必ずと言っていいほど何らかのOSが組み込まれているのですが、これまで日本において使われることの多かったRTOS..たとえば国産のuITRONなどでは、共通化しているのは核(カーネル)の部分とその周辺だけで、インターネットに接続する仕組み(プロトコルスタック)は、簡単には開発出来ず開発コストがかかるためライセンスとロイヤリティが必要でした。もちろんこれは有償です。

しかし、かってのIBMがDOS/Vパソコンの仕様をオープンにして、共通部品化が進み低価格化し、あっという間にPC国民機として支持されていた国産のNEC PC98シリーズを駆逐したように、AndroidOSによる 無償ソフトウェアとハードウェアのモジュール共通化が進み低コストに寄与するのは想像に難くありません。

そしてこのOSが世界中のデファクトスタンダードになる可能性もあるのです。

このような流れの中で、中国だけがGoogleのサービスの制限を受け、それでも中国国内企業が独自に進化し何の影響もないのか..影響を強く受けるのか..興味は尽きません。

5年後が楽しみではあります。