震災後、夏の電力不足が懸念される中Palmdreamsでもなにか出来ることはないかと考え稼働中のサーバーの一部を省電力で定評のあるAtom D525に置き換えて試す事にしました。
Atom機には、Ubuntu 10.04LTSとDNS,HTTP,SSL,MAIL,ファイル共有サーバとFAXサーバは設定済みで、ソフトウェア的にはいつでも投入可能なのですがいくつか問題が発覚しました。
一番大きいのは排熱の問題です。 このサーバー機は録画機としても稼働していましたから静音性と設置性を考慮してCube型(Mini-ITX)の筐体に、HDDをRAID1,0に対応するため光学ドライブは搭載せず、5インチベイには、ブラケットを介して3.5inch HDDが搭載しています。
筐体の容量が少なくHDDを2段に搭載しているため筐体内部に熱がこもり、静音Fanも排熱能力(max 1100rpm!)が全く足りていないことが先日判明しました。
調べた結果 HDDの温度は51度を超え本日は47度です。同じ環境にあるサーバー専用機は10度ほど低い値ですから、このCube機が効率的に排熱出来ていないことが判ります。
w83627dhg-isa-0290
Adapter: ISA adapter
Vcore: +1.18 V (min = +0.00 V, max = +1.74 V)
in1: +1.60 V (min = +1.32 V, max = +1.59 V) ALARM
AVCC: +3.52 V (min = +2.98 V, max = +3.63 V)
VCC: +3.52 V (min = +2.98 V, max = +3.63 V)
3VSB: +3.38 V (min = +2.98 V, max = +3.63 V)
Vbat: +3.26 V (min = +2.70 V, max = +3.30 V)
fan1: 1110 RPM (min = 811 RPM, div = 32)
temp1: +52.0C (high = +1.0C, hyst = -74.0C) ALARM sensor = transistor
temp2: +51.0C (high = +80.0C, hyst = +75.0C) sensor = diode
temp3: +51.0C (high = +80.0C, hyst = +75.0C) sensor = diode
cpu0_vid: +2.050 V
ということで急遽山洋の
3400rpm 42.4CFM 1.2m3/min の排気能力の高そうなFANに交換することにしました。少々ノイジーなFANらしいですが、既存のサーバー機のFAN動作音は耳障りでしたから、動作音は考慮しないことにしました。
しかし最新のCPUの省電力性能はすばらしいですね Xeon E3系 Sandy BridgeのE3-1220LのTDP20W(2.2GHz 2コア、4スレッド!!)が光りますね。
早速対応マザーを調べているのですが、同じ事を考えている人は結構いるらしくCPUが入手困難のようですね。しばらく Atom機での運用になりそうですが、AtomはメモリECCのサポートのないCPUですから連続稼働は実際に運用してみて判断したいと思います。