FAX サーバーのデバッグ中
回線シュミレーター から 「パンっっっ!!!」 と音がして煙が出ました。
ハードデバッグをしていると何度と無く経験することですが、何度体験してもいやなものです。
最近は、このようなことは少なかったし、静寂な環境下でサーバーアプリのデバッグ中だったのでずいぶん驚きました。
何だ?どこが壊れた? ICEは大丈夫か? など巻き込まれてお亡くなりになった部品も併せて探してみると電解コンデンサの防爆弁が開いていました。
その後にわかったことは、幸いなことに今回は、この電解コンデンサの交換だけですみました。
「転ばぬ先の杖」的に、逆接保護ダイオードやバリスタ、信号線にはサージ保護のダイオードなどを、あらかじめ取り付けておいたのがよかったようです。
以前、自動車用モジュール開発時には、モータードライバが過負荷で壊れたときに、周辺の回路も巻き込んで壊れ復旧に数日を要したことがありました。
ハード屋サンにひたすら謝り修理してもらいましたけど、そのときの教訓が生かされました。 笑
今回壊れた電話回線シュミレーターは、FAXサーバのデバッグなどを、試験する際に、実際の電話回線で行うと、予想外の接続先につながり迷惑をかけたり、試行するたびに 発生する電話料金がかからないなど電話回線アプリケーション開発には欠かせない機材なのですが、
コンデンサパンクの原因は恥ずかしいことに「半田のひげ」による短絡でした。
電話回線には、ベル信号で75V16Hz が電話交換局から発信されますが、オープン状態だと
100V以上、もしかすると200V近いパルス状の信号が送られてきます。
おそらく 昔のダイヤル黒電話の時代の仕様をそのままひきずっているのだと思いますが、
現在のマイコン応用製品からすると、高電圧な回路です。
この電話回線信号と、マイコン制御回路の電源回路部分が「半田のひげ」により短絡していました。
しかし偶然、電源部に短絡したことでこの部分のインピーダンスが低くなり、ベル信号の75V16Hzは20V以下程度まで波形が低くなりマイコン電源回路の一次側リップルコンデンサの耐圧が16Vのため破裂した以外は、その後段にある三端子レギュレータ(Max rating 35V)が保護してくれたおかげでマイコン回路には影響が無かったと推測されました。
目視検査はを怠るとひどい目に遭います。
「急がば回れ」はとても大切な習慣です。
なかなか実践は難しいですけどね。
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