先日 地域の教育関係者、医療関係者を対象にした、
「小児肥満・メタボリック症候群」に関する講演会に参加してきました。
この講演会の背景には、市長村立小中学校を対象にした平成二十年度定期健康診断集計結果による肥満度が、全国平均を上回り、平均体重では10歳男児36.5kg 17歳女子55.2Kgと全国ワースト一位という結果に対し危機感があったためです。
内容としては、
肥満のメカニズムと影響について専門的な説明がされましたが、省略記号などもありほとんど理解出ませんでした。
しかし肥満度の高い児童生徒は、糖尿病、動脈硬化や血管閉塞による心疾患、脂肪肝など、従来は成人病と考えられていた疾病を発症している現状が報告され、それらが複合で発生した場合はさらにリスクが高まり、発症してしまうと、その後に深刻な影響を受ける期間が長く続くことになり、中高年が発症するよりもより深刻であるという報告は、少なからず危機感を覚えました。
この児童生徒の肥満ですが、TVゲームによる運動不足が大きな原因になっているのではないかと言われています。つまり、座りっぱなしでスナック菓子や糖分を含む飲料などを飲食しながら数時間もゲームに興じれば肥満へのリスクが高まることは想像に難くありません。また、放課後に友達と体を動かして遊ぶ習慣が薄れつつあることも一因かもしれません。
いずれにしろ、行政や教育機関や保護者も含めた、何らかの取り組みが必要なのではないかと感じられました。
ただし、講師の方がおっしゃるには、一番効果的なのは「セルフコントロール」つまり自己管理と習慣なのだそうです。
周囲がどれだけ腐心しても、本人の意志にはかなわないと言うことなのでしょう。
動脈硬化や肝機能障害などは、自覚症状がなく症状が現れた時には「病気が完成している」そうです。
大人が子供たちにしてあげられることは、
長い人生を豊かに過ごすための「自己管理」ができる習慣を身につけさせることではないでしょうか。
もちろん、子供たちがすすんでそれを実行するように納得することが大切なのは言うまでもありません。