大阪体育大学ライフセービング部 活動報告書

ここからたくさんの『輪』が広がっていくことを願いつつ…

私たちが練習する意味。

2006-03-10 18:00:09 | 活動日記
今日の練習も無事終わり、関空・紀州路快速に乗ってに帰るところ。

大阪駅でふじもんと別れて約10分後。

終点の京橋駅に着いて自分が降りようとした時。

自分は一番最後にから降りようとゆっくりとドアに向かっていた。

すると前にいるおじいさんがドアの前で詰まっている。

どうやら降りれない様子。

他の人はおじいさんの横をすり抜けて降りていく。

いよいよ自分の降りる番が来た。

おじいさんの横を通って降りようと思ったが、何か変だと感じた。

ドアの前のホームではおじいさんとおばあさんがの中にいるおじいさんに声をかけている。

何と言っていたかは覚えてないがおじいさんは応答しない。

明らかに様子がおかしい。

私はおじいさんを見た。

降りようと必死に手足を動かそうとしているが、体が硬直したようにぎこちなく、

壊れかけたロボットのような動きで宙を掻いていた。

声は届いていない様に思えた。

私がヤバイっと思った瞬間、おじいさんは後ろに倒れた…。



幸い大事には至らなっかたようだった。
というのも、私はどうなったのか最後までなりゆきを見ていない。
何をしていたかというと、
おじいさんが倒れた瞬間、前のホームにいたおじいさんとおばさんが駆け寄ってきて
身内かどうかは判断できなかったが、そばについていてくれるということだったので
私は近くにいた車掌さんに連絡をしに行っていた。
その間にどこからとも無く別の駅員さんがかけつけてくれて何とかしてくれていたようだ。
人ごみに紛れてしまい、私からはどうなっていたかは分からなかったが。
私がもとの場所に戻った時にはすでに倒れたおじいさんも
傍にいた2人も駅員さんもいなかった。
そして何事もなかったようにが走り出していった。


この出来事は本当に一瞬のうちに起こりました。
私は高校3年の時にも目の前で人が倒れるという経験をしましたが、
あの時と同じような怖さがありました。
あれからもう3年もライフセーバーやってますが、慣れるようなものではないですね


人が倒れる時、その人の周りの空気が歪むような気がします。

そして焦点の定まらない瞳。



こういう場面には極力遭遇したくはないですが
いつ、どこでありえるか分からない出来事でもあります。
そういう時に、何か出来る人でありたいです。

今、週3日の練習で、ベーシックレベルでの学科・実技の両方を1から勉強し直しています。
この時間を決してムダにして欲しくはないです。


何となく知っていただけの知識を使える知識に。


                                    by ミキ

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2 コメント

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Unknown (136)
2006-03-10 22:57:50
かなりリアルな話でした。

自分も過去に友達が倒れたのを見たことがあります

その友達はそのまま自分の目の前で亡くなりました

そんな事もあってライフセービングにひかれた自分ですが、こんな話を聞くと自分はまだまだだなと感じました。

今ベーシックも一から学び直し、さらに学生委員にもなったので、今年こそはライフセービングをもっと知れるように積極的にやって行きたいです!!

では今から東京行ってきます
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僕達が練習する意味… (KC)
2006-03-10 23:13:25
どうも~KCで~す☆

今東京に向かうバスの中です。

ブログ読みました。

僕等が日々練習する意味は…他のクラブは勝利を目指す為に練習しますけど、僕等は不意の事故でも、一般の人よりも少しでも周りの状況を把握して、迅速かつ確実な行動をとるのを目指してるんじゃないっすかね?

こんなん口だけですけどね。

実際、僕の目の前で人が倒れたら…何も出来ないと思います。

けど、見て見ぬフリするよりムッチャましやと思います。

練習でも、単にやるのではなく、ミキさんが体験したような事を頭に入れながらやらんとアカンなぁ~と感じました
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