大阪芸大ジャーナリズム研究会

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奈良テレビの吉川奈央さん特別講義 制作、アナ、営業のリアルな現場語る

2023-10-06 20:54:27 | ニュース

 大阪芸大卒業生で奈良テレビ勤務・吉川奈央さんの特別講義「放送局で働くということ」が、10月4日行われました。就活を勝ち抜いた経験や、兼務してきた制作、アナウンス、営業のリアルな現場について語り、多くの学生が熱心にメモをとりながら聞き入っていました。<取材班>


(写真:1年生から4年生までが吉川奈央さんの特別講義に耳を傾けた 2023年10月4日午後、大阪芸大8-41教室で 画像を一部加工しています)

 吉川さんは、2018年春に大阪芸大放送学科を卒業し、奈良テレビ放送に総合職として入社。制作ディレクターを振り出しに、現在はアナウンス職と営業職を兼務しながら夕方の情報番組『ゆうドキッ!』に出演するなど、地上波放送局の最前線で活躍しています。

 今回は、放送局やプロダクションの現場を志望する学生に向けての特別講義で、会場の8号館8-41教室では、4年生1人、3年生15人、2年生11人、1年生9人の36人が受講しました。

 最初に、アナウンス実習1の学生たちが吉川さんの職場を取材した映像がスクリーンに流れました。

 壇上に立った吉川さんは、就職活動をいかに戦い抜いたかを、自らの就活ノートを引用したパワーポイントを使って解説。面接に向けての心構えや、時事問題をテーマに話すための備えについて話しました。

 後半は、実際の仕事の内容を説明。
 制作ディレクターとしての1週間や、営業部員としての1週間など、編集やフロアディレクター、リポーター、営業まわりなど多様な業務をどのようにこなしてきたかを学生たちに語りかけました。

 質疑応答では、「インタビューが難しいがどうすればいいか」という質問に、吉川さんは相手とどう楽しく会話をはずませるかが大切だと答えていました。

 放送現場に携わる人は、「他人の思いに共感できることが大切だ」という吉川さん。
 コロナ禍の最中での仕事の様子について尋ねられると、取材した高校生たちの辛さを思い出して思わず涙ぐむ場面もあり、多くの学生が吉川さんの仕事に対する姿勢を実感していました。

 受講した学生からは、「“仕事でのやらかしランキング”など、ユーモアもまじえ、面白くもありながら深い特別講義だった」(2年男子)、「『伝えたい』という強い気持ちから自分の夢をつかみ、あこがれの世界で活躍する吉川先輩。その背中を追いかけたい」(3年女子)という声が聞かれました。

(写真下:就活や仕事の体験を語る吉川さん 2023年10月4日午後、大阪芸大8-41教室で)


「ぴあフィルムフェスティバルin 京都2023」 プログラム発表

2023-10-06 15:31:09 | 告知記事

 10月14日(土)から京都文化博物館で開催される「ぴあフィルムフェスティバル in 京都2023」のプログラムが決定しました。コンペティション「PFFアワード2023」に入選した22作品に加え、招待作品部門「イカすぜ!70~80年代」の6企画20作品を8日間で一挙上映します。入選した『ハーフタイム』の張曜元監督(大阪芸大、立命館大出身)も来場予定です。<弓長夕真>


(画像:ぴあフィルムフェスティバルのリーフレット)

 「ぴあフィルムフェスティバル」は、"映画の新しい才能の発見と育成"をテーマに、当時は見る機会の少なかったインディペンデント映画の面白さを広く伝えるため、1977年にスタートした映画祭です。

 メインプログラムは、第1回から続く世界でも珍しい自主映画のコンペティション「PFFアワード」です。入選者の中からは、後にプロの映画監督として活躍する人たちが180人以上現れるなど、若く新しい才能が集う場所として広く認知されるようになりました。

 コンペティション「PFFアワード2023」では、557本の応募作から選ばれた22作品を一挙上映します。『鳥籠』の立花遼監督(京都芸術大学在学中)や、大阪府在住の『ハーフタイム』の張曜元監督(大阪芸大・立命館大出身)など、入選作品の監督も来場予定です。また、「京都観客賞」の来場者投票も実施されます。

▽上映作品
10月20日(金)18:00~
Aプログラム『完璧な若い女性』+『ホモ・アミークス』

10月21日(土)11:30~
Bプログラム『リテイク』+『ちょっと吐くね』

10月15日(日)17:45~
Cプログラム『鳥籠』+『サッドカラー』

10月22日(日)11:00~
Dプログラム『USE BY YOUTH』+『ただいまはいまだ』

10月21日(土)14:45~
Eプログラム『移動する記憶装置展』+『また来週』

10月21日(土)17:30~
Fプログラム『ふれる』+『Flip-Up Tonic』+『ParkingArea』

10月22日(日)14:00~
Gプログラム『逃避』+『うらぼんえ』+『こころざしと東京の街』

10月19日(木)18:00~
Hプログラム『リバーシブル/リバーシブル』+『肉にまつわる日常の話』+『Sewing Love』

10月22日(日)16:45~
Iプログラム『じゃ、また。』+『ハーフタイム』+『不在の出来事』

《ぴあフィルムフェスティバル in 京都 2023》
●日時=10月14日(土)から10月22日(日)。
●場所=「京都文化博物館」(〒604-8183 京都府京都市中京区東片町623−1 電話:075-222-0888)。[地図]。
●アクセス=地下鉄「烏丸御池」駅3分。(5番出口から三条通りを東)。  
・阪急「烏丸」駅7分。(16番出口から高倉通りを北)。
・京阪「三条」駅15分。(6番出口から三条通りを西)。
●公式サイト=https://pff.jp/45th/news/2023/09/kyoto-0921.html
●X(旧 Twitter)=https://twitter.com/pff_award?t=mDd_utBY6SnUOtTqt4pnsg&s=09
●主催=一般社団法人PFF。独立行政法人国立美術館 国立映画アーカイブ。公益財団法人川喜多記念映画文化財団。公益財団法人ユニジャパン。
●協賛=株式会社アール・ファクトリー。株式会社きらぼし銀行。株式会社コングレ。株式会社コンセント。佐藤工業株式会社。株会社スペースシャワーネットワーク。株式会社ディスクガレージ。株式会社テレビ朝日。株式会社テレビ東京。株式会社東京現像所。東京工芸大学芸術学部。株式会社トーハン。株式会社バンダイナムコフィルムワークス。株式会社ファシネイト。株式会社POOL。株式会社フジテレビジョン。株式会社ポニーキャニオン。株式会社ムービーウォーカー。一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューロー。


金剛バス廃止受けた協議会 芸大前含む5路線維持を目指す

2023-10-06 01:27:09 | ニュース

 金剛バスの事業廃止決定が波紋を広げるなか、路線バスの運行継続の対応を話し合う河南町、富田林市など4市町村による協議会の初会合が、10月5日に開かれました。「東山(芸大前)」バス停を通る「阪南線」など5つの路線の維持を目指す方針を打ち出しました。<大坪千成>

(写真:路線バスの運行継続の対応を話し合う協議会の初会合 2023年10月5日午後、河南町白木かなんぴあで)

 富田林市、太子町、河南町、千早赤阪村で路線バスを運行する金剛自動車株式会社は、運転手不足などを理由に今年の12月20日でバス事業を廃止すると9月11日に発表。大阪芸大でも、「スクールバスのない日曜や夜間は歩くしかない状況になってしまう」「大学近くの河南町から(交通の便の良い)場所に引っ越す」という声が上がるなど、地元では不安が広がっていました。これを受けて、各市町村の担当者や、バス会社や運輸局の関係者などが集まり、今後の対応を協議する1回目の会合が、10月5日、河南町の「かなんぴあ」で開かれました。

 会議の冒頭では、金剛バス事業を廃止することに対し、金剛自動車の白江暢孝社長が「ご迷惑をおかけしまして大変申し訳ありません」と謝罪しました。

 協議会では、各路線の乗車者数などを参考にして、まず通勤や通学などで利用客の多い5つの路線を維持することを目指して、近隣で運行路線を持つ「近鉄バス」や「南海バス」に運行の協力を求める案が示されました。地元自治体が運行費用を出し合い、コミュニティバスの運行を2社に委託することを検討する方針です。

 5つの路線は、喜志循環線、阪南線、さくら坂循環線、千早線、東條線。大阪芸大下の「東山(芸大前)」バス停を通る「阪南線」を含んでいます。

 

(画像:2023年10月7日現在の金剛バス路線図。金剛自動車公式サイトより。)

 ほかの路線については引き続き協議し、来月の11月中旬には運行方針を決めたいとしています。

 富田林市の松田貴仁副市長は「金剛バスの路線廃止は非常事態だ」として、「一度に路線を回復するのはなかなかに難しいかもしれないが、順次回復していけるようにみんなで力を合わせていきたい」と話していました。

【関連記事】
▽「金剛バス廃止に不安の声 芸大生7割超が『影響ある』」(2023年10月03日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/32b5e1a74f68ae9bf1d280b9addb9b76
▽「金剛バス12月20日で事業廃止 河南町は富田林市などと対応協議へ」(2023年9月11日)https://blog.goo.ne.jp/oua_journal/e/70956d2c12013fe94992332d55e1e676

(写真下:喜志駅前の金剛バス 2023年9月13日撮影)