ちゃこのつれづれ話

今の自分の旬な話 猫の話・旅の話など気ままにお話します。

いじめ

2007-07-22 22:10:23 | 日記
「わたしのいもうと」

この子はわたしのいもうと
むこうを むいたまま
ふりむいて くれないのです
いもうとのはなし
きいてください
いまから 七年まえ
わたしたちは この町に
ひっこしてきました
トラックに のせてもらって
ふざけたり はしゃいだり
アイスキャンディをなめたりしながら
いもうとは 小学校四年生でした

けれど てんこうした学校で
あの おぞましい いじめが
はじまりました
ことばが おかしいと わらわれ
とびばこが できないと いじめられ
クラスの はじさらしと ののしられ

くさい ぶたと いわれ
ーちっとも きたない子じゃないのに
いもうとが きゅうしょくを くばると
うけとってくれないのです・・・

とうとう だれひとり
くちをきいてくれなくなりました
ひと月たち
ふた月たち
えんそくに いったときも
いもうとは ひとりぼっちでした
やがて いもうとは
学校へ いかなくなりました
ごはんも たべず
口も きかず
いもうとは だまって どこかをみつめ
おいしゃさんの手も ふりはらうのです
でも そのとき
いもうとの からだに
つねられた あざが たくさんあるのが
わかったのです

いもうたは やせおとろえ
いまのままでは いのちがもたないと
いわれました
かあさんが ひっしで
かたくむすんだ くちびるに
スープを ながしこみ
だきしめて だきしめて
いっしょに ねむり 
子もりうたを うたって

ようやく いもうとは
いのちを とりとめました
そして
まいにちが ゆっくりと ながれ

いじめた子たちは
中学生になって
セーラーふくで かよいます
ふざけっこしながら
かばんを ふりまわしながら

でも いもうとは
ずうっと へやにとじこもって
本も よみません
レコードも ききません
だまって どこかを 見ているのです
ふりむいても くれないのです

そしてまた としつきがたち
いもうとを いじめて子たちは
高校生
まどのそとを とおっていきます
わらいながら
おしゃべりしながら・・・

ある日 いもうとは

ひっそりと しにました
つるを てのひらにすくって
花といっしょに いれました

いもうとのはなしは これだけです



  「わたしを いじめたひとたちは
   もう わたしを        
   わすれて しまったでしょうね
               
   あそびたかったのに      
   べんきょうしたかったのに 」  


とても長くつらい詩ですが、これを読んだときの
ショック、忘れません。

息子が中学3年の時、学年主任(女性)の先生に
この詩のコピーをお渡したところ
涙を流しながら生徒達にお話して下さったと
息子から聞いた時は先生に感謝の気持で一杯でした。

最近は"いじめ"の報道は少なくなっていますが
まだまだ悩んでる子供達は大勢いると思います。

少しでも いじめられた子、家族の気持を
知ってもらえればと 書いてみました。



















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2 コメント

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・・・・ (nami)
2007-07-23 23:26:10
悲しい詩ですね
こんな気持ちの子がきっと沢山いるんでしょうね
人の心の痛みがわかるようだったら・・・
いじめはなくなるんでしょうが
思いやりこ心はどうしたら育つのでしょうか・・・
まずは家族関係が問題なのかもね
返信する
本当心が痛みますね (おちゃ5)
2007-07-24 23:13:19
やれ学校がどうの、地域がどうのって言う前に
やっぱり家庭環境が一番影響するんじゃないかしら?
愛情をたっぷり受けた子はやさしくなれるし
皆から可愛がられた子は素直になれる 
と思います

家庭があって地域や学校があると思います。
返信する

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