先日、私の地元である静岡県の沢口山で、若い男女5人のパーティーが遭難したとのニュースが全国ネットで連日放送されていた。
山ガールと呼ばれるファッショナブルな若いおねぇちゃん達が山登りという地味な分野に出没し始め、いつかこんな遭難事件が起こるんじゃないかと危惧していた矢先の出来事だった。
彼女らが山ガールなのかどうかは分からないけれど、早朝出発が基本の山登りにおいて10:00に出発したというからまずそこからマズかっただろう。
ジーンズと革ジャン姿であり、地図も持っていなかったというから全然山を知らない人からみても「山をナメている!」と言われても仕方のない事件である。
この山には私も十数年前、奇しくも同じ10/31日に登っているが、南アルプス前衛の山で寸又三山のひとつと称される山だ。
私が参考にしていたガイドブックにもハイキング気分で歩けると書いてあったが、私は自分の力量や体力を考え少し気を引きしめて向かった。
案の定山頂までのアプローチが思いのほか長く、私もそのころ山を始めたばかりだった事もあり、下山した時には想像以上にヘロヘロになった記憶がある。
そのとき一緒に登った我がメンバーの山ガール(あくまでも当時)も下山した時にはヘロヘロになり、寸又峡温泉の駐車場に戻って来た時にはこんな悩ましい姿になっていた。

それ以来、彼女はアルプスのマーメイドと呼ばれているが、こんな姿になるくらい侮れない山なのである。

(十数年前の私達。若っ!)
やっぱりこの沢口山、ハイキングコースとして紹介してしまうには少し楽観し過ぎではないかと思う。
それこそ今回の事件のように初心者がその気になって登ってしまいそうである。
連日の報道では住所や名前を公表され、これでもか!というほど辱めに遭わされた5人。
救助後に行われた記者会見でも「ほ~ら、こんなバカな人達がいますよ!」と世間にさらされているようで気の毒でならなかった。
山を楽しみたいという者に対し世間は、素人は山に来るな!と言った見せしめのようでもあった。
これを機会にガイドを行う側にも責任を持って紹介の仕方に見直しの必要があるのではないかと思う。
今回の事件で直接的な遭難の原因となったのは道迷いであるが、本人達いわく「沢に沿って降れば下山出来ると思った」という。
これが超典型的な道迷い遭難であり、無理をして降りた場所から上にも下にも行けず、身動きが取れなくなって遭難といったケースである。
道に迷ったら必ず分かるところまで勇気を持って登り返す!
それがセオリーである。
私も偉そうに語っているが、過去に何度道を間違えて登り返したことか…
単独で行った愛鷹山塊の鋸岳では滑落寸前のところで間違いに気付き、登り返して反対斜面から先程間違えた100mほどズドーンと落ちた崖っぷちを目の当たりにして、下山してからもずっと足の震えが止まらなかった。
道に迷ったら引き返せ!
これが鉄則である。
これから山を始めようとしている人が、もしこのブログを見ていたらという可能性も踏まえ、責任という立場から偉そうに付け加えるなら
・日帰り山行でもヘッドランプと予備の電池は必ず持って行くこと!
・晴天の予報でもレインウェアは必ず持って行くこと!
この2点である。
コンパスなんか持って行っても使い方が解らなければ意味無し。
遭難した時の為に非常食はチョコレート!なんてのもあるけれど、絶対ザックの中でグチャグチャに溶けてこちらが「大丈夫か!」と声をかけたくなるくらいになっているので余りお勧めしない。
だいたい甘いものは苦手な私だ。
紹介するなら、いつも私はつまみ兼用でナッツを持ち歩いている。
それにしても今回の沢口山遭難事件、全員無事発見救出されて何よりであるが、報道ステーションで毎日全国を飛び回りリポートを続ける富川雄太君が、遠路遥々寸又峡にまで来ていた。
その忙しさに彼の健康状態の方が気に掛かる私だ。
←クリック!クリック!ヽ(^。^)ノ
山ガールと呼ばれるファッショナブルな若いおねぇちゃん達が山登りという地味な分野に出没し始め、いつかこんな遭難事件が起こるんじゃないかと危惧していた矢先の出来事だった。
彼女らが山ガールなのかどうかは分からないけれど、早朝出発が基本の山登りにおいて10:00に出発したというからまずそこからマズかっただろう。
ジーンズと革ジャン姿であり、地図も持っていなかったというから全然山を知らない人からみても「山をナメている!」と言われても仕方のない事件である。
この山には私も十数年前、奇しくも同じ10/31日に登っているが、南アルプス前衛の山で寸又三山のひとつと称される山だ。
私が参考にしていたガイドブックにもハイキング気分で歩けると書いてあったが、私は自分の力量や体力を考え少し気を引きしめて向かった。
案の定山頂までのアプローチが思いのほか長く、私もそのころ山を始めたばかりだった事もあり、下山した時には想像以上にヘロヘロになった記憶がある。
そのとき一緒に登った我がメンバーの山ガール(あくまでも当時)も下山した時にはヘロヘロになり、寸又峡温泉の駐車場に戻って来た時にはこんな悩ましい姿になっていた。

それ以来、彼女はアルプスのマーメイドと呼ばれているが、こんな姿になるくらい侮れない山なのである。

(十数年前の私達。若っ!)
やっぱりこの沢口山、ハイキングコースとして紹介してしまうには少し楽観し過ぎではないかと思う。
それこそ今回の事件のように初心者がその気になって登ってしまいそうである。
連日の報道では住所や名前を公表され、これでもか!というほど辱めに遭わされた5人。
救助後に行われた記者会見でも「ほ~ら、こんなバカな人達がいますよ!」と世間にさらされているようで気の毒でならなかった。
山を楽しみたいという者に対し世間は、素人は山に来るな!と言った見せしめのようでもあった。
これを機会にガイドを行う側にも責任を持って紹介の仕方に見直しの必要があるのではないかと思う。
今回の事件で直接的な遭難の原因となったのは道迷いであるが、本人達いわく「沢に沿って降れば下山出来ると思った」という。
これが超典型的な道迷い遭難であり、無理をして降りた場所から上にも下にも行けず、身動きが取れなくなって遭難といったケースである。
道に迷ったら必ず分かるところまで勇気を持って登り返す!
それがセオリーである。
私も偉そうに語っているが、過去に何度道を間違えて登り返したことか…
単独で行った愛鷹山塊の鋸岳では滑落寸前のところで間違いに気付き、登り返して反対斜面から先程間違えた100mほどズドーンと落ちた崖っぷちを目の当たりにして、下山してからもずっと足の震えが止まらなかった。
道に迷ったら引き返せ!
これが鉄則である。
これから山を始めようとしている人が、もしこのブログを見ていたらという可能性も踏まえ、責任という立場から偉そうに付け加えるなら
・日帰り山行でもヘッドランプと予備の電池は必ず持って行くこと!
・晴天の予報でもレインウェアは必ず持って行くこと!
この2点である。
コンパスなんか持って行っても使い方が解らなければ意味無し。
遭難した時の為に非常食はチョコレート!なんてのもあるけれど、絶対ザックの中でグチャグチャに溶けてこちらが「大丈夫か!」と声をかけたくなるくらいになっているので余りお勧めしない。
だいたい甘いものは苦手な私だ。
紹介するなら、いつも私はつまみ兼用でナッツを持ち歩いている。
それにしても今回の沢口山遭難事件、全員無事発見救出されて何よりであるが、報道ステーションで毎日全国を飛び回りリポートを続ける富川雄太君が、遠路遥々寸又峡にまで来ていた。
その忙しさに彼の健康状態の方が気に掛かる私だ。

この写真、懐かしい!しかもみんなかわいい(笑)
万物で初めて登った山が沢口山でしたね!
登る前に「この山は楽なの?大変なの?」と聞いた私に「そんなに大変じゃないよ」とおつ山さんは答えましたね。
でも下ってから「実は言えなかったけど、沢口山はボクも大変な山なんだ」と言われ、倒れそうになったのを覚えています。
て言うか、ホントに倒れた(笑)それがあの写真かな?(笑)
で、今回の事故。
私が「楽な山だよ」と言われたのと訳が違う。
本の「初心者向けの山」とは、初心者でも日帰りで行ける山という意味だと、テレビでやってました。だけど沢口山は、初心者が気軽に行くような山じゃないよね。
おつ山さんの、ガイド側の紹介の仕方の見直しが必要では…というのに、私は1票です!
でも、私もはじめの頃は登山用の装備なんて持っていなくて、レインウエアは100均の雨がっぱ、Tシャツも普段着のシャツでした。仲間の一人に「遭難したら死にますよ」と言われたなぁ…
ところで、最近では山ガールという言葉があるようですが…。
服装も前と違い、カラフルでかわいいね
そういうわけなんで、私も今度登る時は、カラフルなスパッツに山スカートのファッションで行きたいと思いま~す
あたしだって山ガールになってやる
…
レギンスをスパッツと言ってしまうあたりが、もう山ガールになれないのかもしれない…(苦笑)
変わっていないようで、10年も経つと人ってこんなに変わるもんなんですね(笑)
万物の第一回山行は沼津アルプスですから、この沢口山で登れる自信をつけたと言ったほうが正しいでしょう(ほんとか…)
段々バレつつある私の「もうちょっとで着くから!」という決まり文句。
いつの間にか燕岳日帰りなんてのも行けるようになったんだから、私を含めみんな凄いですよね。
>おつ山さんの、ガイド側の紹介の仕方の見直しが必要では…というのに、私は1票です!
私のガイドの仕方を見直せ!っていう意味かと思ってビックリしたけど違うよね…(汗)
私のガイドの基本は「命に関わらない程度のウソ」ですから大丈夫です!安心して下さい。
スパッツかぁ…
ときどき山でド派手なファッションに身を包んだ関西弁の元気なおばちゃんを見かけるけど、そうならないように気を付けて下さいね。
もしそうなったら単独登頂目指して頑張って下さい。
私は48歳男、山は子供の頃から親しんでいますが、本格的に登り始めたのは今年になってからです。
たまたま千頭に行く用があり、近くに手頃な山はないかと探してみたら、この沢口山を見つけました。
で、昨年、遭難騒ぎがあったことを遅ればせながら知ったのですが、こういう人たちは昔からいて、山やさんは何度も警鐘を鳴らしてきているのですが、根絶できないのが現状です。
せめてもの救いは5人という複数で登っていたことでしょう。一人もしくは二人だったら、本当に死んでいたかもしれません。
ほかのサイトで「死んでしまえばよかったのに」などと、心ないコメントがあふれているのを見て、非常に残念に思いました。
彼らが記者会見をして結果としてさらしものになっているのも気の毒に感じましたが、それは仕方ないのかもしれません。
ただ、山ガールを見下すような言説がはびこっているのには抵抗を覚えます。
彼女たちは山ファッションを買うために、山専門のショップに行き、店員さんのアドバイスをよく聞いています。
ただのハイキング気分の人とは実は違うのです。彼女たちは実によく勉強しています。
中には見てくれだけの人もいるでしょうが、個人的には山ガールはきちんとしているとの印象です。
というわけで冬枯れの沢口山に来週行ってきます。天気が悪ければ、井川線の旧線跡歩きに変更するつもりなので、ご心配なく。
アルプスのマーメイド様は今も登っていらっしゃるのでしょうか。おつ山さまとも、いつかどこかの山でお会いできたらうれしいです(今年、鋸山で私も怖い思いをしました。結局、その先に行くのは断念しました)。
1年前の記事にも関わらずご丁寧なコメントありがとうございます。
なんか…、改めて自身の記事を読み返し、随分偉そうに上から目線で書いていたので恥ずかしくなりました(汗)
山ガールの件に関しても誤解を受けるような書き方になってしまいましたが、私も山ガール全てを否定している訳ではないので、その辺ご了承下さい。
ただ、過去に私が山で出会った山ガール達が余りにも凄かったので…
固定観念って奴ですかね(笑)
そうそう、こういった遭難事故はきっと昔からあったはずで、たまたま山ブームの中でクローズアップされてしまったんでしょうね。
しかしほんと無事に下山出来てなによりでした。
我がメンバーのアルプスのマーメイド様は現在二児の子育てに追われ少し山からは遠ざかっておりますが、この沢口山登頂後にはあちこちの山に同行し、長野県燕岳には静岡から日帰りなんて荒行もやってのけました。
あたしだって山ガールになってやる!と訴えている辺り、まだ私のガイドぶりには懲りていない様子です(笑)
さとちゃん様も静岡の方とお見受けしましたが、私もどこかの山でお会いできることを楽しみにしております。
コメントありがとうございましたm(__)m
天気予報では今年一番の冷え込みになると言っていたので、おじけづいていたのですが、それほど寒くもなく、霜がちらほら下りている程度でした。
天気がよくて、頂上からは富士山をはじめ、聖岳、光岳など南アルプスの山々もよく見えました。
山頂には若いカップル1組と、おじさんがいて、しばし雑談。おじさんは藤枝の人でした。
午前中に下山できたので、午後は井川線を乗り鉄して帰宅しました。こちらもなかなか楽しかったです。
実は私、埼玉在住です。
ですので、静岡の山に行くのは一苦労でありまして・・・
だいたい、西武沿線、中央線沿線、小田急線沿線と毎週順番に歩いていますが、ときどき遠出もします。
今回は出張の翌日だったので、スーツを背負って登りました。
以上、ひとりごとでした。
加えて井川線で帰宅されたとは充実した出張だったようで何よりです(笑)
し・しかし…、さいたまの方だったんですね(驚)
遠方から遥々千頭までご足労さまでしたm(__)m
静岡県の山は殆どが植林されていて、スギ、ヒノキの味気無い山の中を黙々と登るところが多いんですが大丈夫だったでしょうか…
沢口山の私の記憶にあるところでは山頂直下にシカのヌタ場があり、僅かながらそこだけ原生林が残ってなかなか気持ち良かったような印象があります。
また近隣の山に登られる際はお供致しますのでご連絡下さい(^_^)/
私は花粉症なので、2月中旬から5月がオフシーズンです。スギの山ばかりですからねえ。
ヌタ場確かにありました。表面が凍っていたので、いたずら心を起こしてのってみたら、氷が割れてズブズブと沈みだし、あせりました。
ヌタ場は感じでは沼田場と書くようですが、宛て字のような気がします。確かに沼のようなのですが、「のたうつ」が語源のように思うのですが、いかがでしょう。
地元の子が作ったと思われるかわいい看板がありました。ここに写真を投稿するにはどうしたらいいんでしょう?
この手のことは奥手なもので・・・
クリスマスは小屋泊で丹沢を縦走してくる予定です。天気もよさそうです。
ところで、別のスレッド?を見ると、おつ山さんは自転車もされるんですね。
私、学生時代は自転車部で、全国各地を走り回った口なので、とても親しみを感じました。
ぜひ、そちら方面に出かける時には声をかけさせていただきます。よろしくお願い致します。
知床半島へ自転車ツーリングに出掛けたとき、長期ツーリングをしている大学サークルの団体に会い、羨ましく思いました。
就職してしまうとなかなか長期の休暇が取れないので私も滅多に行けないですけどねぇ…
ヌタ場については余り深く考えておらず、泥のような場所を見てヌタッとした感じというか見たイメージなのかと思ってましたよ(笑)
ヌタ場は動物達が憩う場所のようなのでシカなどがここでのたうつという意味なのかもしれませんね。
ここへの写真の投稿についてですが、正直私もブログをやっている程度で余り詳しくありません。
恐らくコメントへの写真の貼り付けは出来ないものと思われますが、ネット上(個人のブログ等)のどこかに写真を貼り付けて、そのURLを貼ればアクセスして見ることが出来ますよ。
クリスマスは丹沢縦走ですか!いいな…
今のところ好天が続いているので、さぞ満喫されていることでしょうね!
さとちゃん様もブログを開設して、山行報告など載せてみてはどうでしょう?
暮れには無事、丹沢を縦走し、30日に登り納めとして、山中湖の東の稜線、高指山から明神山、三国山、大洞山、立山を歩いてきました。
天気もよく、富士山が大迫力で楽しめました。
3が日は札幌の実家に帰省し、本日から仕事始めです。
ブログというものもやってみたい気はするのですが、そもそもやり方が分からないのと、やっても長続きしないような気がして・・・
でも、その気になったら挑戦してみようと思います。
こうして、人のブログをお借りして、近況報告をしているような形になるのも心苦しいので。
次の3連休は、奥武蔵、奥多摩、精進湖あたりの山を順番に歩いてこようかなと思っております。
2012年がおつ山さんにとって、素晴らしい1年になりますよう。
精進湖辺りの山、三坂山塊は私も自宅から近いためお気に入りの山塊です。
冬だと富士山が綺麗ですしね☆
ご実家が札幌とは、子供の頃から雪に親しんでおられるのでしょうね。
雪の降らない静岡生まれ静岡育ちの私には羨ましい限り。
雪山には強そうですね。
>こうして、人のブログをお借りして、近況報告をしているような形になるのも心苦しいので。
いやいや、そんな事言わずにまたご報告下さい(^_^)/~
私にも活力になりますので。
さとさんにとっても今年1年、素晴らしい年になりますよう心よりお祈り申し上げます。