おつかれ山っ!/(^o^)\

山行報告&コラム

興因寺山No3 2016年12月17日

2018年03月15日 | 参考にならない山行報告

興因寺山下山後、積翠寺バス停からタクシーに乗り、車を回収するため緑ヶ丘スポーツ公園に向かっている。
実は今日、時間があったら立ち寄って行こうと思っていた場所があった。

先週、NHKの「小さな旅」で放送されていた、甲府市街の小さな公園。昔ながらの紙芝居を見せてくれるおじさんがいたり、遊びに来た親子の微笑ましい写真を撮ってはその成長を見守っているおじさんがいたりと、とてもアットホームで昭和レトロな公園が紹介されており、是非立ち寄ってみたいと思っていたのだった。

公園の名前を忘れてしまっていた為、運転手に尋ねてみる。
「先週、NHKの小さな旅で放送されていた公園なんだけど…」
「いやぁ観なかったねぇ~、でもそれ遊亀公園(ゆうきこうえん)じゃないかなぁ?」
「あっ!それそれ、遊亀公園!」
速攻、公園の名前を思い出し、スマホのカーナビで検索をかけてみると一発で道案内が表示された。
「あっ、出ました出ました!」
喜ぶ私に運転手は…
「やっぱ、スマホは便利?」
と、聞く。
ガラケーを使用しているという初老の運転手は、息子にもスマホを勧められているのだとか。
「便利ですよぉ~、無料でカーナビ使えますから」
タクシー業界においてもスマホの登場は大きな変革なのかもしれない。

緑ヶ丘スポーツ公園に到着。
料金は行きの運転手ムーミンより1000円安い1500円で済んだ。
やはりタクシーの当たり外れは大きいようだ。

愛車に乗り込み遊亀公園を目指す。
タクシーの運転手が教えてくれた通り、交番で左折、すぐを左折、突き当たりに駐車場が見つかった。
車を停めると傍らのベンチでは、陽だまりのなか将棋に興じるお年寄りが数名。

いきなりの昭和ムードである。

公園内を歩いて行くと
「おぉぉ!いたいた紙芝居のおじさん!」

時間も遅かったのでもういないかな?と思っていただけに、出会えて感激。
ハグしたいくらいだ。
しないけど…

まだ紙芝居は始まらないようなので、公園内の散策を続ける。
遊具の無い公園で、小さな子供を連れた若い夫婦やお年寄りが多く、穏やかな時間が流れていた。
掲示板には番組内で紹介されていた、写真を撮り続けているおじさんのギャラリーがあった。

子供を連れて写っているお父さんお母さんが、子供だった頃の写真もあるんじゃないだろうか。

更に散策を続けると、一番奥にはなんと動物園があった。
遊亀公園附属動物園。

(どーせまた子供だましの動物しかいないんだろ…)とか思っていたら、なんと!ゾウにライオン、レッサーパンダまでいて本格的だ。
なのに料金は、大人320円、子供30円。
ほんと、昭和時代にタイムスリップしたような感覚を覚える。
時間がなかったので入らなかったが、また来る機会があったら是非覗いてみたい。

と、ここで拍子木を鳴らす音が聞こえて来た。
紙芝居が始まる合図のようだ。
子供達が集まり始め、イチゴ味やメロン味といったカラフルな水あめを受け取っている。
おじさんは、割り箸に絡めた水あめを練りながら
「甘くな~れ、甘くな~れ、ペンパイナッポーアッポーペン!」
などと、流行も取り入れながら呪文を唱えている。
子供達もいっそう楽しそうだ。


いよいよ紙芝居が始まり、私も遠巻きに観賞。タイトルは「ブタのフゥちゃん」
話しの内容は全く覚えていないが、とても短く「続く」で終わっていたように記憶している。
完結を観るまでには、かなり通わないとダメなようだ。

という訳で山は全然ダメだったが、思いもかけず遊亀公園で紙芝居まで観る事が出来て感無量である。

帰りは再びみたまの湯に立ち寄り、露天風呂から今日登った興因寺山はどの辺りだろうか?と眺める私だった。

(施設内撮影禁止の為、駐車場より撮影)



(同行者)無し
(立ち寄り湯)みたまの湯¥770★★★★★甲府市街を見下ろす丘にあり、南アルプス北部、八ヶ岳、奥秩父の展望が素晴らしい。


興因寺山No2 2016年12月17日

2018年03月13日 | 参考にならない山行報告

興因寺山への登山口を探してさまよっている。
時刻は既に10:00をまわり、もう今日はやめようかとも考えていた。
しかしここまでタクシーで来ており料金も勿体ないのでもう少し探してみる事に。
改めてガイドブックを確認し、積翠寺バス停からの案内を辿る。

古湯坊入り口で右折、車道を登って行くとガードレールに書かれた「←穴口峠」の文字が見つかった。
ってか、ほとんどかすれて確認出来ない。


この道を左へ降りて行く。


ようやくガイドブックの案内にあった、細い沢に架かる小さな木橋を渡る。

これより薄暗い植林地の中を登って行くが、余り人が入っていないせいか踏み跡が不明瞭。
何度も迷いながら、軌道修正を繰り返して進んだ。

ようやく植林地を抜けると綺麗に整備された登山道に出た。


ガイドブックを読み返せば「ここへは古湯坊手前から遊歩道に入ってもよい。道としてはそちらの方がわかりやすく、時間もさほど違わない」って、おいっ!今言うのかっ!大きく突っ込まずにはいられない私だった。

(なんだ…こんな綺麗な登山道になるのか!いいじゃないか、興因寺山!)

明るくなった登山道を左へ気持ち良く進むが、ガイドブックには「峠道はそのまま上へジグザグを切ってのびる」と書いてある。
行く道は一向に登らず、山腹を巻いて続くのみ。

30分進んだ所で
(やっぱこれ違うな…)
諦めて先ほどの場所に引き返すと、少し先に正規のルートを示す朽ちた道標が見つかった。

今進んだ道は、武田の杜遊歩道として整備され、ずっと山腹を巻くコースのようだ。

またまたここで50分のロス。
時刻は既に11:20。
歩みを早め、登って行く。


ガイドブックにあった通り、ジグザグの道を登り切ると、穴口峠に到着。

右手には車道が通じており、50mほど先に住宅地が見えていた。

(ここまでの苦労はなんだったんだ…)

とにかく正しいルートを進んでいるようなので先へ進む。

興因寺山もまだ通過していないのに淡雪山の表示があった。


穴口峠から興因寺山まで、コースタイムで20分と書かれていたが、あっという間に10分で到着。

山頂にはでっかい中継塔が立っており山の趣きはまるでないが、ちょうど時間もお昼時になってしまったのでおにぎりを頬張る。
ここまでコースタイムで1時間半のところ、迷いに迷って3時間かかっている。
ここから尾根づたいに緑ヶ丘スポーツ公園へ戻るには、コースタイムで2時間25分。
日没の早いこの時期に、もう道迷いは許されない時間だった。
こんな住宅街のすぐ傍で道迷い遭難なんて事になったら、登山家としての私の名誉に関わる。
暫く考えた末、ここから30分の淡雪山まで行き、花崗岩の山頂を確認したら来た道を戻ろう!
そう決めて興因寺山を出発した。

が…、これがまたまた不明瞭で、二重稜線になっている所を行ったり来たり。
途中で踏み跡が無くなり(もぉぉ〜やだ!)という訳で、淡雪山は諦めて帰る事にした。
今日は日が悪かったのだ、既に道迷いは昨日、高速に乗った時点から始まっており、タクシーの運転手のハズレ、ガイドブックの案内の悪さ、次々に重なりついてない日というのはこんなもんだ。
こんな時は素直に帰るに限る。帰ろっ!

迷いに迷った道も下山はあっという間。
こんなちょっとしか登っていなかったのか…、と思わせるほど早く、30分で積翠寺バス停に到着。
電話でタクシーを呼び、待つまでの間、バス停傍にあった武田の杜遊歩道のコース案内板を眺めて過ごす。

整備されたとても良いコースだったので、機会があったらこちらも歩いてみたい。

(参考にならないコースタイム)
10:10 古湯坊分岐
10:25 登山道入り口
10:30 沢を渡る
11:20 武田の杜遊歩道
11:35 穴口峠
11:45 興因寺山(昼食15分)
12:15 撤退
12:25 興因寺山
12:35 穴口峠
12:45 武田の杜遊歩道
12:55 登山口

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興因寺山No1 2016年12月17日

2018年03月04日 | 参考にならない山行報告

先月、山の帰りに立ち寄った温泉「みたまの湯」がとても良かったので、またそこに立ち寄れる山はないか検討してみる。
分県登山ガイド「山梨県の山」で興因寺山が見つかり、コース途中には花崗岩の露出した淡雪山があるという。
花崗岩の山と言えば、甲斐駒ケ岳とか鳳凰三山とか空木岳といった3000m級の高山でしか見られないものだと思っていたのだが、この低山にして花崗岩とは!そんな思いで山に向かったのだった。

金曜日に仕事を終え、そのまま山に向かう。
とにかく今回は「みたまの湯」を中心に考えていたので、とりあえず温泉を目指す。
が、しかし「道迷い」はこの時点から始まっていた…
新東名の新静岡インターから高速に乗ったのだが、カーナビに気を取られているうち名古屋方面に入ってしまった!
あっ…、と思った瞬間には遅く、後続車両も続いていた為、止むなく名古屋方面へ。
次の岡部インターで引き返したが30分のロスタイムを食ってしまう。
それでも20:15にはみたまの湯に到着し、無事、露天風呂から甲府市街の夜景を眺めたのだった。

(温泉内撮影禁止の為、駐車場から撮影)

温泉を出た後は車中泊する為、すぐ近くにある「道の駅とよとみ」に向かう。
途中セブンで酒とつまみを買い込み車で晩酌。
実に良い流れだ。

翌朝は6:00に起床。
駐車場から見える南アルプスはモルゲンロートに染まっていた。


今回の山行は分県登山ガイド「山梨県の山」に従い、緑ヶ丘スポーツ公園に車を停め、そこからタクシーで登山口となる積翠寺へ移動。
尾根づたいに山を歩いて緑ヶ丘スポーツ公園まで戻る計画である。
道の駅からカーナビに導かれるまま緑ヶ丘スポーツ公園を目指した。
到着後、電話でタクシーを呼び、来るまでの間ストレッチなどして待った。
到着した運転手に「興因寺山に登るので、登山口のある積翠寺までお願いします」と言ったが、興因寺山も積翠寺も分からない模様。
ガイドブックに積翠寺バス停があるとの事だったので、カーナビでそこへ向かってもらう事にした。
「えっ、そこから歩いて戻るんですか?」
「えぇ、山の尾根づたいに歩いて緑ヶ丘スポーツ公園まで戻ります」
ちょっとムーミンに似た運転手は、信じられないといった表情である。

ムーミンは新人なのか積翠寺バス停までの道も良く分からない様子で、何故か後ろから私が案内をするかたちに…
「あっ、ありましたよ、バス停!」
(なんで私が見つけなきゃならんのだ…)
とりあえず積翠寺バス停までは到着したが、登山口まで車道を歩くのが面倒だったので更に先へ進んでもらう。
「凄い山奥へ入って行きますねぇ〜」
まだ全然舗装された道であり山奥ではないのだけれど、ムーミンはとても不安そうだ。
しかし、行けども行けども登山口らしき場所が見当たらないので、不安がるムーミンは解放し、歩いて探す事にした。
車道をずんずん歩いて進むが、一向に登山口が見当たらない。
目の前をリスが横切り、道路脇の斜面をニホンカモシカが駆け上がって行った。

1時間歩いて見晴らしが良くなる頃、頭上に青い標識が見えて来た。
示す先は「大良峠」
改めて地図を見ると、なんと違う道を1時間も登っていた。
がっくり肩を落として引き返すが、積翠寺バス停に戻った時には既に1時間30分のロスタイムとなっていた。

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