おつかれ山っ!/(^o^)\

山行報告&コラム

1/11、湖西連峰・神石山山行

2009年01月24日 | 参考にならない山行報告
我がアウトドアサークル「鬼ヶ島」の月例山行。
2009年最初の山行は、静岡県浜名湖畔にある湖西連峰。
山行後は湖畔の宿にてゆっくりお湯に浸かり、新年会で飲み明かそう!という試みである。

分県別ガイド「静岡県の山」のコースガイドをもとに、JR新所原駅に全員が集合。

育児中の女性陣は遊園地パルパルにて子供と遊んだ後、民宿の新年会から合流という形である。

新年の挨拶もそこそこに、9:40新所原駅をスタート!
ここは、JR東海が主催する「さわやかウォーキング」のコースにもなっているそうで「湖西連峰ハイキングコース」と、しっかり書かれた看板に導かれて登山口へと進む。


更に、今回幹事のリベロ氏がトレイルランニングも兼ね、コースを下見してくれてあったので迷う事はない。

…が、今回もリベロ氏はランニングシューズの参加であり、しっかり登山靴を履いた我々の山に向かおう!という強い意志を嘲笑するかのようで、大変遺憾である。

車道を20分ほど歩いてようやく登山口に到着。


立派に整備された幅の広い道を登って行く。

梅田峠に到着すると軽装のハイカーが多く行き交い、まさにハイキングコースといった風情。
この分岐を左に登り、ひと登りすると浜名湖を一望出来る仏岩の上に立った。

(晴天に恵まれ、富士山も望む)

更に登ると、これから進む山並みが見えて来た。

(標高は低いがダラダラ長そうである…)

大きな鉄塔の下へ着くと右手に゛ラクダ岩゛の看板があり、立ち寄って行くが、特筆するものでもなかったのでスルー。

これよりひと登りすると神石山山頂到着。
このコース唯一、山頂らしい山頂である。


南面が切り開かれ、浜名湖を一望出来るようになっている(が、写真撮るの忘れました…m(__;)m)

20名ほどのツアー登山のおばちゃん達で賑やかになって来たので、ここでの昼食は見送り先を急ぐ。

少し進んだところでドーン!と目の前に大きな岩が現れ、オーバーハングしたその岩には゛雨宿り岩゛の名がつけられていた。


突然現れた大きな岩に「でっかい岩だねぇ~」とか言いながら皆で見上げていると、なにやらうしろでパンパンパン!と手を払う音がする…

振り返れば、チョークを手に付けたぱんじろう氏が笑みを浮かべて岩を見上げていた!

「本当にやるのか…?」

「あぁ…」

そんな山岳小説みたいなやり取りはなかったものの、最近では某山岳会に入会して岩登りにハマっているぱんじろう氏が嬉しそうに岩に取り付いて行った。


「クハッ!」とか「デヘェー!」とか言いながら、恍惚の表情でホールドを探すぱんじろう氏。そして静かに見守るメンバー…( ̄▽ ̄;)

しかし、清水テルサの人工壁(地元ネタでスマソ)を完攀した自称サラリーマン登山家の私としても黙っておれず、ぱんじろう氏のチョークを借りてトライ!

「クワハッ!」とか「テッヘェェェ~!」とか更に素晴らしい声を上げながらやってはみたものの、全然ダメである…

やむを得ないが、この岩との勝負はまた次回。平山氏を「おい!ユージ!」と気軽に呼べるようになった頃、再び訪れたいと思う。

余談だが、手についたチョークを払い落としている私に、「あっ…、有りますよ!」とか言いながらウェットティッシュの替わりに゛おしりナップ゛を差し出す辺り、家庭的なぱんじろう氏の岩に掛ける熱い想いを感じずにはいられない今日この頃である。(意味不明)

ザックを背負い再び歩き始め、雨宿り岩を回り込んで登ってみると素晴らしい展望だった。



(西には三河湾も望めた)

ほどなく開けた多米峠に到着。


ここで昼食にする。

カンパーイ!
とても楽しそうに見えるが、本当は西から冷たい風が入り吐く息も白く、ビールより一刻も早く熱いお風呂に入りたい!といったところだ。

昼食を終え、再び尾根づたいに歩き始める。

(爽やかな表情で先頭を行くチェブラーシカ氏)

ガイドブックにあったこのコースの最高峰、400mの三等三角点は結局見つけられなかったが、後で良く考えてみれば右手に何本かあったケモノ道を入ったところにあったようで残念…

幹がグニャグニャに曲がったイヌツゲの群生地を進み。


赤岩尾根との分岐を右手へ。

だんだんと里山の雰囲気が漂って来ると、一気に視界が開けて大知波峠に到着。

ここには1000年ほど昔、平安時代に築かれた寺院があったそうで、国指定史跡を受けて綺麗に復元整備されていた。

今回の山行は帰りの電車時刻に制限があり、少し時間も押していた事から、ここからはスタスタと降って行く。

林道を横切り、おちばの里公園で一服。
更にここから車道を歩き


知波田駅に到着。

1時間に一本しか無いという電車時刻に無事間に合った。

この天竜浜名湖線、鉄道マニアにはたまらない路線だそうで、我がメンバーの電車男、KANIYO氏もご満悦だった。

「ここの車両はディーゼルエンジンを積んで走るので、高架線がないんですよ!」
見れば確かに高架線が無く、線路の上を走るバスのようだ。

「このディーゼルエンジンの音がいいんですよ…」
誰に言うでもなく独り遠い目をしてつぶやくKANIYO氏なのであった。

知波田駅から二駅で、宿のある奧浜名湖駅に到着。
駅のホームを降りたところに何故か大きな岩があった。

「本当にやるのか…?」

「あぁ…」

そんな山岳小説みたいなやりとりは無かったものの、おもむろにぱんじろう氏が取り付いて行った。って、おいおい!

(ホームにいる人達が笑っているからほどほどにしといた方が…)

そんな事をしている間に、今回体調不良で山行に参加出来なかったOじろー氏も電車で到着。

遊園地パルパル組も湖畔の宿にて合流し、久しぶりにメンバー全員参加の新年会を向かえたのでした。


9:40新所原駅出発
10:00登山口
10:15梅田峠
10:55らくだ岩
11:15神石山山頂
11:40雨宿り岩
12:20多米峠(昼食)
13:10出発
13:30赤石尾根分岐
14:00大知波峠
14:30おちばの里公園
15:20知波田駅

(参加者)チェブラーシカ氏、リベロ氏、ぱんじろう氏、KANIYO氏
(民宿)湖畔の宿やまもと

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今回、新年会という名目ではありますが、鬼ヶ島のメンバー全員が集まってくれたのは他ならぬ理由がありました。
昨年12月27日、北アルプス抜戸岳で発生した雪崩に静岡山岳会のメンバー2人が巻き込まれて行方不明になり、そのうちの1人が我がサークルメンバー奥田氏(HN)だった事から全員が集まってくれたのでした。

当初、新年会は自粛して中止にしようか?という意見もありましたが、こんな時だからこそ皆で集まりたい!という希望の方が多く、悲痛な面持ちでいるより、奥田氏との思い出話しをする事により張り詰めていたメンバー全員の気持ちも少しは楽になるだろう、奥田氏自身もそれを望むだろう!という見解から皆が集まりました。

28日の早朝、報道により事故を知った私達。とにかく奥田氏を助けたい!という思いで、取るものもとりあえず男性陣5名で現地に向かいました。
暮れも押し迫って忙しい時期だというのに、皆あらゆる予定をキャンセルして集まってくれた事には本当に頭が下がる思いです。

雪山経験者でないという理由から、警察主体の捜索に私達は参加させてもらえませんでしたが、捜索隊が出発する早朝、せめて登山口までと林道を一緒に歩かせてもらった想いは奥田氏に届いた事と思います。

残念ながら山岳警備隊と山岳会有志による三日間の懸命な捜索にも関わらず、奥田氏と、同行の桑原氏は発見されず、12月30日の捜索をもって捜索は打ち切り。私達も諦めざるを得ませんでした。
未だ発見されない両氏は冷たい雪の中に埋まっているのだと思うと、何をしていても思い出すたびやり切れない気持ちになります。

私も今回の事故について書こうか書くまいかとても悩みましたが、書いていく事で自分の中の整理がついて行きそうな気がしたので公表に至りました。

雪深い北アルプスでの捜索は難航が予想されますが、一刻も早い両氏の発見に鬼ヶ島メンバー全員祈りを捧げます。