一般公開をするというので見に行って来た。
10:00からの開場に合わせ10:20に到着すると、もう既に長蛇の列。
地球内部の地層を採取するこの船であるが、大して人気ないだろうと思っていたのが甘かった…。
結構な人気である。
しかし、並んでいる人の中には本当に地層になんか興味あんのか?といった、陽気なおじさんまでいて疑問に思っていると
「わしゃ、日本丸にも乗ったことがあるぞ!」
といった声が聞こえ、納得。
ただただ船に乗ってみたいといった、話しのタネ的な人達もいるようである。
雨のなか1時間10分待ちで、ようやく船内へと入る。
私がこの船を見学したかった理由は掘削船である事。
船はどうでも良いが、掘削した地球内部の地層を見てみたかった。
7000mもの地球内部、マントルにまで達しようという部分から掘り出した地層を調べ、原始地球に何が起こっていたかが分かるのである。
微生物までいるというのだからワクワクする。
長い階段を何度も折り返し登って行くと、にこやかに待っていた乗船クルーが
「ここで地上50mあります。どうです、高いでしょう!」
と説明するが、私にはそんなのどうでも良い。
船室に入ると前方が見渡せる操舵室があり、ここでも船員が様々なレーダー機材について説明している。
いや、そんなのはいいから早く地層を見せろ、地層を!と言いたい私だ。
更に階段を登り一旦外に出ると、高く矢倉が組まれた掘削する部分を見渡せた。
中央に見える細いパイプが掘削をしていく。
おぉ、これだ、これ!と頷きながら再び船内に入るとようやく私の求めていた核心部があり、地球探索船の様相が出て来た。
掘削した地層内部を調べるCT。
海底下には陸上に匹敵するぐらいの量の生物が存在している可能性がある。未知の地殻内生物の探索は、生命の起源への探索でもある。
と書かれていた。
ようやくお目当ての掘削した地層が展示されていた。
…が、三重県沖海底460mと860m、なんか中途半端である。
7000mはどうした!ちきゅう!
まぁ、1400万年前の地層だというから少しはロマンを感じられただろうか。
そんなこんなで並んだ割にはあっという間に見学終了。
実はこの催し、一般公開前に子供対象の見学会があり、その時のニュース映像では地層から採取された微生物を顕微鏡で見るシーンが映し出されていた
今回私もそれを見れるものだとワクワクしていたが、実はそれも無かった。
なんか不完全燃焼である…。
その時に何故子供のふりして忍び込まなかったのか後悔しきりの私だ(絶対無理)
まぁ、1400万年前の地層を実際にナマで見る事が出来たのは大きな収穫だっただろうか。
この地球深部探査船「ちきゅう」により、また新たな地球の歴史が判明する事を願うばかりである。
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