東日本大震災から１ヶ月

東日本大震災からもうすぐ一ヶ月になろうとしている。
連日放送される悲惨なニュース映像に胸が苦しくなり、何も出来ない自分に罪悪感を感じる毎日である。

このブログで扱うにも被災された方々の事を思うと安易に書けない気がしてためらってしまうが、何も書かないことの方がずっと卑怯な気がして筆を取った次第。
まず始めに今回の震災により亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、被災に遭われた方々に心よりお悔やみを申し上げたい。

生涯をかけて建てた家を流され、丹精込めて築き上げて来た養殖場、田畑なども奪われ、愛する家族をも失った人達の事を思うとお悔やみを申し上げるなどという簡単な言葉では済ませられない思いだ。

愛する人の指先が離れ、津波に流されて行くのをどうする事も出来ずに見送った人。
津波に呑まれた者は、ガレキの混じる水中でもがき続けながらどんな苦しい思いで死んで行ったのだろう…
そんな事を思うと本当に言葉にならない。

健康な身体を持っている私としては正直な気持ち、被災地にいち早く駆け付けて救助活動に参加したかったが、やはりサラリーマンである以上会社を休む訳にも行かず悶々と仕事を続けていた。
会社をクビになってもいいから何もかも投げ捨てて飛んで行き、ガレキの山をひとつでもふたつでもどかして行けば、一人や二人の命も助かったんじゃないのか…
そう思うと本当に胸が痛み、亡くなられた方々に申し訳ない気持ちで一杯である。
仕方のない事だがこれは私の中で一生後悔し続けなければならない事のように思う。

地震発生から既に一ヶ月になるが、壊滅的な被害を受けた地域では全く復興が進んでおらず、被災者は未だ避難生活を送っている。
何もかも失ったあげくの長期避難生活であるから、さぞかし疲労やストレスが溜まっていることだろう。
私もささやかな義援金の寄付はさせてもらったが、それ以外に何か自分に出来る事はないだろうか、常に模索中である。

今回の災害を目の当たりにして思う事、それはこれほどまでに大きな災害に見舞われながら、皆が取り乱す事なく冷静であるという点だ。
奪い合うこともなく互いに助け合い、届かない救援物資に文句が出るどころか少ない物資を皆が譲り合っているのである。
世界から見た日本人は治安ボケしていると言って馬鹿にされ笑われがちだが、本当はこれが日本人の持つ「謙虚」という素晴らしさなのである。
これについては海外メディアも絶賛の報道で取り上げており、これがまた海外の人の心を打ち海外支援につながっているのだと思う。
どうだ、参ったか世界！これが日本人の持つ和の心なのだ！と胸を張りたい。

今回の大災害について、私の思うところを何の脈略もなくダラダラと書いてしまったが、言いたい事はまだまだ山ほどある。
いつかまた機会をみて書いて行きたいが、今はとにかく一刻も早い復興を願うばかり。不自由な避難生活を送られている方々に少しでも安定した普通の生活が戻るよう祈るばかりである。

被災者には「頑張って！」と声を掛けたいところだが、逆の立場になって考えてみれば、彼等は言われなくても十分頑張っていると思う。
それよりそんな言葉を掛けている自分の方こそ彼等の為にもっと頑張れ！もっと努力しろ！と自問自答を続ける毎日である。