杏歌の独白

主にゲーム音楽の耳コピー話中心の予定ですが、美味しかった物や日頃思いついた事もつらつらと。

私の耳コピーの話

2015-07-15 | DTM(ゲーム音楽)
耳コピー未経験のかたには、感覚的につかみにくいでしょうが
私が普段やってる作業はおおまかに以下の通り

(1) 原曲をヘッドフォンで聴き、シーケンスソフト(Singer Song Writer )でメインメロディの音色を作る。
大まかなテンポもこの時入力。

(2) 採れた音をモニターの五線紙(スコアエディタ)に音符で置いていく。
個々の音のベロシティ(強さ)も設定しておく。
クレッシェンドやデクレッシェンド、ピッチの変化なども、この時になるべく細かく設定します。
パン(定位。発音方向)もこの時に入力。

(最初に入力していくのは音符ですが、その後はもっぱらステップエディタという数値入力画面です)

(3) 2~3小節進めば伴奏部分、リズムパートも同様にして 同じ箇所位まで進める。

(4) (2)~(3)を繰り返し5~6小節進めば原曲と並走させてテンポの狂いをまた修正。

(5) (2)~(3)を繰り返して最後まで進める。

(6) ミックスダウン。
 通して聴き違和感のある箇所を手直し。
(音ミスやトラック毎のボリュームバランス、パンポットの位置修正とか)

最後にもう一度原曲と同時再生をし、テンポの狂いや音の盛りすぎはないか耳チェック)

こういう工程で作ってます。

この工程で一番滞りやすいのは多分(1)。
音程に関しては、聴けばまあわかると思うし、あまりに沢山の楽器で不協和音を構成されると 重なりあって聞き取りにくく 時間かかったりもしますが、音色が見つからない時の行き詰まりに比べればまだマシ。

midi に関して「音を作る」というのは0から作成、というわけではなく
デフォルトで設定してある楽器の音を数値的にいじって加工していく作業です。

1991年に制定されたGM規格(ジェネラルミディ)という、midi の基本では
1番のアコースティック・グランド・ピアノに始まり、アコギ、エレキ、ベース、トランペット、パッド(シンセの音)などを経て
128番のガン・ショットまでの128音色。
我がローランド社のGS規格になると、これがもう軽く1000越えです。

まあ総当たりで選ぶわけではなく、聞いた時にベースになる音は決めてるから、あとはそれをどう加工するか、なんですが、それはもうほんとにメンドクサイ作業。
しかし、なんとか寄せて行けた時はメチャクチャ盛り上がる。
このせいで落ち込む事も多いですが、多分私がmidi好きな理由の一つが、このメンドクサイ作業があるせい。

が、納得いかなければ1音も置く事なく、調号だけの五線譜が事実いくつか放置されてます。

耳コピーが終盤にかかると、もうもう何やらハイになってしまい、mp3に変換したそれを毎日通勤時に聴き わくわくしてます。

因みに今まさに私のプレイヤーには、作業中のゲーム曲が入ってます。
そしてわくわくしてます。
でも、納得いかない和音構成がまだ何ヵ所もある。
焦るまい、焦るまい。



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