おしょうしな満腹日記~伊豆のお家ひまわり~

米沢スキー場ペンションおしょうしな跡地です。
2019年より大室高原オーシャンビューの一軒家ひまわりを営業中

獅子宿燻亭

2021年06月08日 | 米沢の歴史案内
前記事に書いた置賜地方即身仏めぐりの小旅行の途中、昼食に立ち寄ったのが長井市上伊佐沢の獅子宿燻亭(ししやどいぶしてい)さんです。

のどかな田園地帯にある、歳月を経た堂々たる建物にまず圧倒されます。




外壁の巨大獅子頭にまずびっくり






寺社にあるような龍の彫り物の門をくぐり屋内へ



黒光りする廊下
この建物は昔の養蚕農家のお宅を改造したものだそうです。

経営者が獅子頭を作る職人さんとのことで、屋内の至るところにも獅子頭が展示されています。


地元の獅子舞を再現した素晴らしいジオラマ。
これもまた素晴らしい作品です。








展示されている品々を夢中で見ているうちに注文した食べ物が運ばれてきました。




手打ちそばにつきたてのお餅のセットです。
お餅は餡子、くるみ、ごま、じんだん、納豆と一度に5種類も!
なんて贅沢なのでしょう!わーい\(^o^)/

小鉢は蕗の煮つけとお漬物、どの品にも心のこもった手作りの味がしました。

この土地の豊かな歴史を感じる建物&工芸品の数々と美味しい料理で、身も心も満たされた獅子宿燻亭さんでした。


以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大室高原 オーシャンビューの一軒家 ひまわり

〒413-0231
静岡県伊東市富戸1317番地280
TEL 090-2026-0447
E-mail  himawari-19@outlook.jp



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米沢の歴史案内~9即身仏を訪ねて

2021年06月02日 | 米沢の歴史案内
「即身仏」をご存じでしょうか?

自分の意志で食事を絶ち、生きながら土に埋もれ、ミイラとなった僧侶たちの亡骸が即身仏です。
ここ山形県南部、置賜(おきたま)地方には二体の即身仏が現存しています。

ボランティア観光ガイド「おしょうしなガイドの会」の新人女性の集まり<梅組>の研修の一環で、先日この二体の即身仏を訪ねました。

*お断り
即身仏は現存する生々しいミイラですので、この記事では当日拝見した即身仏そのもののお姿の写真を掲載することは遠慮いたします。悪しからずご承知ください。


1,子孫が守る即身仏
先に訪れたのは米沢市内簗沢の明海上人です。
即身仏は通常地域のお寺に祀られていますが、この明海上人は子孫が個人で管理している日本唯一の即身仏です。
明海上人のご子孫松本さんが自ら出迎えてくださいました。

明海上人は江戸時代貧しい農家の長男として生まれましたが、不幸にして15歳のときに失明します。
その後仏門に入り厳しい修行を続け、地域の人々からの崇敬を受けながら44歳で亡くなり即身仏となりました。




明海上人が祀られているお堂
上人は生前もこの場所を本拠地としていらしたそうです。



護摩壇の跡


護摩壇の隣にある井戸



広く崇敬された明海上人が移動に使ったの輿の一部。
お堂の別棟に展示されていました。



同じく別棟に展示されていたこちらの写真は、おそらく昭和57年(1982年)、当時の新潟大学にて修復作業を終えて戻ってきた明海上人を迎えた地元の皆さんの様子かと思われます。

明海上人のお堂は通常閉じられていますが、お堂の外から拝観可能です。




2,“町おこし”で発見された即身仏
明海上人のお堂をあとにして、次に訪れたのが白鷹町黒鴨の蔵高院・光明海上人です。
光明海上人を管理している常安寺の住職から詳しく解説をしていただきました。

光明海上人は若いころ腕のいい猟師でしたが、その後仏門に入り嘉永7年(1857年)、即身仏になるべく「100年後に掘り起こせ」と言い残して土中に入りました。ところがその後光明海上人の塚がある集落そのものが消滅してしまいました。そして「100年後に掘り起こせ」という光明海上人の言葉は実行されないまま歳月が流れます。

しかし昭和53年、当時高まっていた“町おこし”のテーマとして白鷹町では即身仏光明海上人の存在が浮上。光明海上人が入ったと伝わる塚の学術調査が始まり、お骨と遺品が収集され、修復作業を経て光明海上人は塚のふもとのお寺蔵高院に安置されました。

光明海上人の拝観は前日までの予約制です。




ちなみに写真に写っている石は、蔵高院のすぐ脇を流れる川で採取される黒い石。
上杉鷹山による産業振興策の一つとして、この石材を活用した硯(すずり)造りが長く伝承されていたそうです。


おわりに
この日二体の即身仏をこの目で拝見し、関係者の話を伺っていくなかで、かつて生身の人間だった二人の僧が即身仏になろうとした理由がますますわからなくなりました。
色々思いをめぐらせているうちに、二軒目の蔵高院では写真を撮ることさえ忘れてしまいました。
最後に気が付いて唯一撮らせていただいたのが上の一枚です。

超人的な荒行を重ねた末に即身仏を目指した上人たち。
彼らの胸の内を推し量ろうとすること自体が無謀なことなのかもしれません。




以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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