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旅日記:「新疆ウイグル自治区を行く」 ⑥ウィグル女性は超美人(その三)

2005-05-21 22:04:33 | 旅日記 「新疆ウイグル自治区」
旅日記:「新疆ウイグル自治区を行く」 ⑥ウィグル女性は超美人(その三)

 咄を『超美人のウィグル娘』に戻そう。

 このウィグルの娘たちが楽器の演奏に合わせ踊るのを新疆特産の「新疆マオタイ」や「ざくろ酒」を飲みながら楽しんだ。これは観光そのものだったが実に面白く愉快だった。

 笙     琵琶

 楽器も「笙(しょう)」とか、「琵琶」の原形らしきものがあり、中国の最西端の都市・カシュガルの職人街の楽器工房兼ショップでトックリと観てきた。(カシュガル

「老職人」



 娘たちは顔を出しているが、既婚の女は顔を隠している者も散見される。イスラムの掟である。この傾向は東よりも西つまりトルファンよりカシュガルの方が強い。

 当地では結婚式は通常四日間にわたり続けられ、その費用は四万元~六万元(日本円換算で60万円~90万円)かけらると聴いた。通常の庶民の収入では返済に10年かかる由、驚いた次第である。



 女たちの衣装は、真っ赤、黄色、ブルー等々原色が目立ち、またそれが実によく似合うのだ。空の色と背景に溶け込んでいる。いやあ、素晴らしいの一語に尽きる。


 新疆の(漢民族を除く)ウィグル人をはじめとする12の少数民族は、中国政府の一人っ子政策の例外で、男の子が生まれるまで4人まで子供を産むことが認められている。イスラム社会は男児がいないと後々困るのだそうである。
 詳しいことは残念ながら聞き漏らした。何しろ、暑さの中で茹(う)だっていたものだから。
それにしても、中国の中央政府の少数民族に対する気の使い方は大変なものである。

(中略)

 自治区は、「新疆ウイグル自治区」以外にも、内モンゴル、寧夏(ねいか)回族、チベット、広西チワン族の各自治区がある。全部で5カ所だ。自治区は「省」と並ぶ行政単位であるが、省よりも大幅な自治権が与えられていることになっている。
 この他にも、省の下に自治州と呼ばれる行政単位がある。たとえば、吉林省延辺朝鮮族自治州である。

 あれだけの国土を治めるのは、容易なことではなかろう。

 そんなことを知ってか知らずか、ウィグルの子供たちは屈託がない。女の子は愛嬌があり人なつこい。男の子はシャイなのか、なんとも言えない表情で、こちらを睨(にら)んでいるのが可愛らしい。
                               (本章 終わり)

★「ウィグル女性は超美人」の章は、今回で終わり。次回からは「名物・特産品」の章です。

平成17年5月21日

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