このホテルに来るときにアレだけ苦労した横断歩道も渡らずにクネクネした地下道から「六本木一丁目駅」にエスカレーターで降りて出た。
ネットで調べた地下鉄駅から0分はちょっと?と感じたが、これは我輩の勘違いの所為で仕方ないが、地下鉄南北線「六本木一丁目駅」の豪華さには驚いた。
彼がこの駅は少し前に出来たらしいといっていたが豪華である。
乗車券の自動販売機に今はやりの「パスモ」もあり、これはいいと福沢さんを差し込み1万円のところを指で押すがなんの応答もない。
よく見るとデスプレイに名前のインプットを要求されていた。
我輩の後ろに人が並んでいた。
コリャいかん。
急ぎ中止して福沢さんを引き出し少し離れた隣の販売機でスイカを求めるべく操作をするが、これまた応答しない。
これでは切符はどうして買うのだ?
後ろに下がってもう一度自動販売機でなにやら求める方の仕草を盗み見る。
そこで、もう一度 自動販売機に挑戦する。
メニュウにパスネットがあった。
これなら今まで使い慣れているので3千円の金額を押すが応答がない。
おかしいな?と思うと隣にいたOLさんが、
「其処は売り切れの表示が出ています」
といわれて、よく見ると小さな赤い字のサイインで「売り切れ」と書いてあった。
「すみません。どうも眼が悪いもので・・・」
(頭も呆けているのだがね)
「あの~5千円と千円のところがまだあるようですよ」
と親切に指さして戴く。
「有難う」
と直ぐに5千円の印のところを指で押すと出たぞ!出たぞ!
待望の5千円のパスネットが・・。
お隣のOLさんに再度 礼を述べて改札に向かう。
改札機を通る人を見て、またもや驚く、誰もカードなど差し込んでいない。
なにやらヒラッ・ヒラッとさせて通り抜けてゆく。
パスネットは何処に差し込むのだろうと暫く様子を見る。
やっと一人の方がカードを差し込んだ!な~んだ。
前と同じところだ。安心して改札機にカードを入れると反対側にカードが飛び出す。
なにや、かやと間誤付きながらフォームに出ると、そこは両方が壁であり?
此処はプラット・フォームではないのかな?と錯覚をする。
何しろ線路が見えないのだ。
両側に洒落た壁がある広く長~い道路のようなコンコースのようでもある場所だ。
とてもプラット・フォームとは思えない。
其処へ反対側の電車が入ってきた。
すると今まで飾り壁と思った壁が電車のドアーの位置に従って壁が開いた!
ビックリしたな~も・・・。
壁だと思っていたものが開いてよく見るとガラス窓になっていて入って来た電車がガラス越に見える。
壁ではなかったのだ。
乗車される方が終わると、また元のように壁らしきものが閉まり元の飾り壁となった。
やはり、ここは線路の見えないプラットフォームだった。
流石 最新式の「南北線」の駅である。安全性がよく考慮されていた。
上りの電車が着き壁(?)が開く。
我輩も乗車して目黒に向かう。
暫くしてある駅に着くと座っている周りの方が居なくなった。
座っているのは我輩一人だ。駅は「白金高輪」となっている。
慌てて下車した。
どうもこの駅が、この電車の終点となっているようだ。
これは聴覚障害者の我輩にはアナウンスの声が聞こえなかったようだ。
反対側に電車が止まっていた。
急ぎ乗り換える。
次の駅は「白金台」だ。
その次が目黒駅である。
地下鉄目黒駅に到着してパスネットで改札をでる。
改札を出た反対側にJRの改札があった。
これは便利とばかりに改札機にそのままパスネットを差し込むとへんな音がして前の扉が閉まる。
なんで?とカードを抜き取り駅員さんに聞くと
「これは(パスネット)は使えません。切符をお求め下さい」よく考えるとパスネットはJRでは使えない。
切符売り場を探す。指し向き「品川駅」まで求めた。
それにしても都内の交通手段を使いなれるのは難しい。
階段を上がり目黒駅のプラット・フォームに立つも周囲の景色が馴染めない?
まだ、ここは地下?どうも頭がコンガラカッテ分からない。
地上か?地下か?が判然としない?
今、考えれば「空」を見ればよいのだが、その時は、そのことすら思い出せない。
いよいよ惚けが来たか?
電車に乗り窓からの景色を見て初めて“あッ 五反田の近くだ!”と分かる。
かって行きつけの馴染みの飲み屋の看板が見えた。
ほッ やっと自信を取り戻した。
山手線の電車を下りて品川駅のプラット・フォームから階段を上がると自分が思っていた感じと、またまた違う!
階段を上がった処の回りの様子が全く違うのだ。
一体どうなっているのだ?
京急線の乗り場は山手線のフォームから階段を上がった処の一本の広い通路の突き当たりにあるはずだ!それが見えない。
通路は広く周りはお店ばかりだ。
こんな広い通路は今までなかったが?
まさか品川駅で迷うとは?暫く呆然として立ち竦(スク)む。
人々は多く、どの方も忙しげに足早に行き交っている。
我輩などには眼も呉れない。
よく分からないが辺りに注意して歩いてみる。
あった!少し先に見慣れた京急の切符売り場が・・・。
もう 大丈夫だ。此処は数年間通ったところだ。
始発の電車を待ち快特(快速特急電車)に乗車して座るとどっと汗が出た。
後は北久里浜駅まで1時間ちょっとだ。
疲れたのか、そのまま眠りについた。
気がつくと、もう横須賀中央駅についていた。
もう寝てはいられない。あと10分だ。
北久里浜駅でかみさんに携帯で電話するも応答がない。仕方なくバスで帰る。
家に着くとかみさんは居た。
「おい、先ほど家に電話したが居なかったぞ!」
「あらッ 買い物から私も、ちょっと前に帰ったところなの・・・」
「4時すぎに東京のNさんから、“今○○さんは、このホテルからお帰りになりました“と連絡が来たよ」
「随分と丁寧な方なのね。今の人には居ないわ」
と感心している。
「おい、直ぐに、こちらも無事帰宅しましたとFAXを打っておくように・・・」
かみさんに言いつけて我輩は缶ビールの栓を剥ぐ。
そのまま、ググ・グィ~と一口 喉を通した。

ほろ苦い味がした。
眼をつぶり遠く遥かな故郷の昔の思いに沈む・・・。
かにかくに渋民村は恋しかり おもいでの山 おもいでの川 啄木
彼は今日(4/22)帰国する。
短い期間(3週間)ではあったが半世紀ぶりの帰国によい思い出が持ち帰れればいいのだがと祈らずに折れない。
今は無事にラスベガスの自宅からのメールを待つ・・・

ネットで調べた地下鉄駅から0分はちょっと?と感じたが、これは我輩の勘違いの所為で仕方ないが、地下鉄南北線「六本木一丁目駅」の豪華さには驚いた。

彼がこの駅は少し前に出来たらしいといっていたが豪華である。
乗車券の自動販売機に今はやりの「パスモ」もあり、これはいいと福沢さんを差し込み1万円のところを指で押すがなんの応答もない。

よく見るとデスプレイに名前のインプットを要求されていた。
我輩の後ろに人が並んでいた。

コリャいかん。

急ぎ中止して福沢さんを引き出し少し離れた隣の販売機でスイカを求めるべく操作をするが、これまた応答しない。

これでは切符はどうして買うのだ?
後ろに下がってもう一度自動販売機でなにやら求める方の仕草を盗み見る。

そこで、もう一度 自動販売機に挑戦する。

メニュウにパスネットがあった。

これなら今まで使い慣れているので3千円の金額を押すが応答がない。
おかしいな?と思うと隣にいたOLさんが、
「其処は売り切れの表示が出ています」

といわれて、よく見ると小さな赤い字のサイインで「売り切れ」と書いてあった。
「すみません。どうも眼が悪いもので・・・」

「あの~5千円と千円のところがまだあるようですよ」

「有難う」

待望の5千円のパスネットが・・。
お隣のOLさんに再度 礼を述べて改札に向かう。
改札機を通る人を見て、またもや驚く、誰もカードなど差し込んでいない。
なにやらヒラッ・ヒラッとさせて通り抜けてゆく。

パスネットは何処に差し込むのだろうと暫く様子を見る。

やっと一人の方がカードを差し込んだ!な~んだ。
前と同じところだ。安心して改札機にカードを入れると反対側にカードが飛び出す。
なにや、かやと間誤付きながらフォームに出ると、そこは両方が壁であり?
此処はプラット・フォームではないのかな?と錯覚をする。
何しろ線路が見えないのだ。
両側に洒落た壁がある広く長~い道路のようなコンコースのようでもある場所だ。
とてもプラット・フォームとは思えない。

其処へ反対側の電車が入ってきた。
すると今まで飾り壁と思った壁が電車のドアーの位置に従って壁が開いた!
ビックリしたな~も・・・。
壁だと思っていたものが開いてよく見るとガラス窓になっていて入って来た電車がガラス越に見える。
壁ではなかったのだ。
乗車される方が終わると、また元のように壁らしきものが閉まり元の飾り壁となった。
やはり、ここは線路の見えないプラットフォームだった。
流石 最新式の「南北線」の駅である。安全性がよく考慮されていた。
上りの電車が着き壁(?)が開く。
我輩も乗車して目黒に向かう。
暫くしてある駅に着くと座っている周りの方が居なくなった。
座っているのは我輩一人だ。駅は「白金高輪」となっている。
慌てて下車した。
どうもこの駅が、この電車の終点となっているようだ。
これは聴覚障害者の我輩にはアナウンスの声が聞こえなかったようだ。
反対側に電車が止まっていた。

急ぎ乗り換える。
次の駅は「白金台」だ。
その次が目黒駅である。
地下鉄目黒駅に到着してパスネットで改札をでる。
改札を出た反対側にJRの改札があった。
これは便利とばかりに改札機にそのままパスネットを差し込むとへんな音がして前の扉が閉まる。
なんで?とカードを抜き取り駅員さんに聞くと
「これは(パスネット)は使えません。切符をお求め下さい」よく考えるとパスネットはJRでは使えない。
切符売り場を探す。指し向き「品川駅」まで求めた。
それにしても都内の交通手段を使いなれるのは難しい。
階段を上がり目黒駅のプラット・フォームに立つも周囲の景色が馴染めない?
まだ、ここは地下?どうも頭がコンガラカッテ分からない。
地上か?地下か?が判然としない?
今、考えれば「空」を見ればよいのだが、その時は、そのことすら思い出せない。
いよいよ惚けが来たか?
電車に乗り窓からの景色を見て初めて“あッ 五反田の近くだ!”と分かる。
かって行きつけの馴染みの飲み屋の看板が見えた。
ほッ やっと自信を取り戻した。
山手線の電車を下りて品川駅のプラット・フォームから階段を上がると自分が思っていた感じと、またまた違う!
階段を上がった処の回りの様子が全く違うのだ。
一体どうなっているのだ?
京急線の乗り場は山手線のフォームから階段を上がった処の一本の広い通路の突き当たりにあるはずだ!それが見えない。
通路は広く周りはお店ばかりだ。
こんな広い通路は今までなかったが?
まさか品川駅で迷うとは?暫く呆然として立ち竦(スク)む。
人々は多く、どの方も忙しげに足早に行き交っている。
我輩などには眼も呉れない。

よく分からないが辺りに注意して歩いてみる。
あった!少し先に見慣れた京急の切符売り場が・・・。
もう 大丈夫だ。此処は数年間通ったところだ。

始発の電車を待ち快特(快速特急電車)に乗車して座るとどっと汗が出た。
後は北久里浜駅まで1時間ちょっとだ。
疲れたのか、そのまま眠りについた。

気がつくと、もう横須賀中央駅についていた。
もう寝てはいられない。あと10分だ。
北久里浜駅でかみさんに携帯で電話するも応答がない。仕方なくバスで帰る。
家に着くとかみさんは居た。
「おい、先ほど家に電話したが居なかったぞ!」

「あらッ 買い物から私も、ちょっと前に帰ったところなの・・・」

「4時すぎに東京のNさんから、“今○○さんは、このホテルからお帰りになりました“と連絡が来たよ」

「随分と丁寧な方なのね。今の人には居ないわ」

「おい、直ぐに、こちらも無事帰宅しましたとFAXを打っておくように・・・」

そのまま、ググ・グィ~と一口 喉を通した。


ほろ苦い味がした。
眼をつぶり遠く遥かな故郷の昔の思いに沈む・・・。

かにかくに渋民村は恋しかり おもいでの山 おもいでの川 啄木
ふるさとに入りて先づ心痛むかな 道広くなり 橋もあたらし 啄木
彼は今日(4/22)帰国する。
短い期間(3週間)ではあったが半世紀ぶりの帰国によい思い出が持ち帰れればいいのだがと祈らずに折れない。
今は無事にラスベガスの自宅からのメールを待つ・・・

糸きれし紙鳶(たこ)のごとくに
若き日の心かろくも
とびさりしかな
啄木
遠来のお友達も、きっと温かなものを抱いて
お帰りになったことでしょうね。
私も所用で東京に出かける度に、しょっちゅう
サプライズに出遭ってます。
元は都民なのにぃ・・・(笑)
「心の詩(ウタ)」に時代はないようです。
私は啄木の詩が好きでよく飲んだときなどそォ~と口ずさみました。
特に啄木の詩には北海道で歌われたものが多く好きです。
Monna Lisa さんも、お仕事が今度は夜猫子ちゃんでなく、朝型になるとか?これは何と言うのですか?
でも、これまで通り「夜猫子ちゃん」がいいね!
私が入学した学校は「独身学校」で「質実剛健」を旨としていました。それでも私のような柔弱な者が現れます。
今は共学になっていて、時代の変化に驚愕しています。(苦笑)これは、話すことを忘れていました。
メールで報せます。彼も驚くのでは?