http://mainichi.jp/opinion/news/20121127dde012070045000c.html 以下全文
牧太郎の大きな声では言えないが…:本当は何色でしょう?
毎日新聞 2012年11月27日 東京夕刊
子供の頃から、疑問に思っていることがある。信号機の呼び方である。
「赤・黄・緑」じゃなくて、なぜ「赤・黄・青」なのか? 確かに青が少々混じっているが、僕には「緑」に見える。
信号の色は国際照明委員会(CIE)の基準で「赤・黄・緑・青・紫・白」の6色から、と決まっていて、交通に使う信号は「赤・黄・緑」。「青・白」は航空信号に使われる。世界中、どこへ行っても「前へ進め!」は「緑」である。
事実、1930(昭和5)年、日本に初めて信号機が設置された時、法令では「緑色信号」だった。それが、いつの間にか「青信号」になった。
なぜ?
「小学校の理科で、色の三原色は青・赤・黄と習ったろう。だから、青なんだ」と説明してくれた“無責任な大人”もいたけれど……加担してもよさそうなのは「日本語では緑を青と言う」という説。緑色なのに「青りんご」、緑が生い茂っていることを「青々として」。緑色の野菜が「青菜」。
まあ、これも納得できないが……名前と「中身」が違うのが世の常。早い話が……「毎日新聞」だって「毎日」のはずが、新聞休刊日には平気で発行しない。
そういえば、野田佳彦さんがタンカを切って、突然、解散した衆院。目下の状況は……有権者に“14者択一”を求める「小党乱立」なのに、やたらと「第三極」という美名を使う。
「三極」というのは「宇宙の万物を表す、天と地と人」(広辞苑)のことだが、では「3番目の極」というのは?
南極、北極なら居場所が分かるが「3番目の極」なるものは進む方向がテンデンバラバラじゃないか。
雨後のタケノコのように登場した党名はいずれも壮大である。「日本」「大地」「太陽」「みんな」……どれもすごい。どれも大きい。
「みんな」は「皆」から来ているが、改めて思えば「すべて」のことだ。すごい。
党名の冠を見ると、こちらが赤面するほど、どれも自信満々である。
でも、その実態は……「国民の生活」ではなくて「議員の生活が第一」とからかわれたり、結党4日後に解党して「太陽」があっけなく沈んだり、お約束の「企業献金禁止」が、第三極の大同団結?のために消滅したり……。
どうやら“偽りの呼び名”は「青信号」だけではなさそうで……「名は体を表す」は真っ赤なうそだ!(専門編集委員)
.・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つぶやき
信号の青が実際はみどりに見える。以前もこれが話題になった。
最新の画像[もっと見る]
-
散歩・・・電動車椅子でチョイ サンポ 6年前
-
散歩・・・電動車椅子でチョイ サンポ 6年前
-
散歩・・・電動車椅子でチョイ サンポ 6年前
-
散歩・・・電動車椅子でチョイ サンポ 6年前
-
散歩・・・電動車椅子でチョイ サンポ 6年前
-
散歩・・・電動車椅子でチョイ サンポ 6年前
-
散歩・・・電動車椅子でチョイ サンポ 6年前
-
散歩・・・電動車椅子でチョイ サンポ 6年前
-
散歩・・・電動車椅子でチョイ サンポ 6年前
-
散歩・・・電動車椅子でチョイ サンポ 6年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます