美しい清らかな涙と白い花

　きょうは日曜日なのでプールからは早く帰り１０時半からのＮＨＫ杯 将棋戦をみる予定だったがプールで歩いている時にお昼のおかずがない！　お茶もなくなった！ 仏壇のお供えも替えなくては？　等 イロイロと思い付き急遽　帰宅途中でスーパーによることにした。

お茶はいつも行くお店には求める品物がないので佐原のフジスーパーに行くことにした。

スーパーでお茶を探していた時に後ろから肩をたたかれた。

振り返ると花の国プールでよくお会いしていたＢＭＷを運転してプールに来られるベッピンさんの某社の重役夫人だった。

 

最近は花の国プールに行かないのでお会いすることはなかったのだ。

「奥さんお元気？」と先ず聞かれ、無造作に「なくなったよ」と言うと・・・みるみるうちに彼女の眼に涙があふれてきた。

呆然として彼女を見ていたが、我知らずこちらも泣き顔になるのを必死に堪えた。　

 

「プールでは２５ｍ を 息をしないで泳いでおられましたね～」涙をふきながら家内の話をされて　ますます私も苦しくなった。

「そうでしたね～息継ぎができなく・・頑張っていましたがね～」と答えるのが所為（セイ） 一杯だった。

思わぬ涙に接し近頃はほとんど忘れかけていたのでカミさんが呼んだのかな？とさえ思ったものだ。

 

彼女は「これがおいしそうですよ」と自分の選んだ品物を教えて戴いたが・・・

「私は料理ができないので全てチ～ンですよ」　と言うと「あ・・そうですね～」と返事をされて

「お身体に気を付けてくださいね、またプールでお会いしましょう」と言って向こうに行かれた。

思わぬ涙に接し買い物もスッカリ忘れ改めて手帳を出して確認し、また買い物を始めた。

 

う～ん　きれいな涙だったな～・・・。運転をしながら彼女の話を思い出した。

信号で止まった時に車の後ろ座席の白い花がやけに目に映えた。急遽 買い足したカミさんへの白い花である。