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世界遺産 日光大紀行

織内将男のブログ; 世界遺産の日光寺社を中心に、大地域の日光を巡ります

165、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・本宮神社と四本龍寺」

2014-12-14 16:57:24 | 日光二荒山神社







  165、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・本宮神社と四本龍寺」  




本宮神社 拝殿






http://www.futarasan.jp/cgi-bin/imgsys/img.cgi?661892



http://www.city.nikko.lg.jp/bunkazai/kankou/shaji/japanese/regist-n/list/images/a12.jpg
本宮神社 本殿







既に、この地域は東照宮境内の北の一角でもあり、東照宮へ参るのが巡であるが、ここは二荒山神社系を巡っているので、このまま第三の宮と言われる「本宮神社」へ詣でることにする。


その宮は、先に紹介した四本龍寺に隣接して鎮座している。

神橋前からだと世界遺産の石碑のある石段ではなく、右手の石段を登ると本宮神社に達する。 
つまり、神橋の交差点を渡ったところの正面が、本宮神社の入り口で、日光山内の寺社では一番手前にある。

歴史的にも、日光開創の原点なのだから、当然のことと言えるかも知れない。



石段を上り、鳥居をくぐっていくと、朱塗りの社殿が鎮座する。

拝殿、本殿ともに、二の宮である滝尾神社のそれと全く同一のよな造りで、やや寂れた無人の神社という印象だが、それでも、幽玄な落着いた雰囲気が味わえて歴史を感じる造りである。 
社殿は国の重要文化財である。





http://www.geocities.jp/kawai5510/IMG_26441.jpg
四本龍寺 観音堂

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四本龍寺 三重塔

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勝道上人が笈を掛けて休息したという笈掛石




江戸期当初の徳川家の事業といえば、当時の国家プロジェクトだったわけで、山内隅々まで建築手法、色調、彫物などの文化財であふれているのも当然とされるが、本宮神社は言うに及ばず、二荒山系の神社社殿は、江戸期に比べ遥か彼方の年代以前のもので、無論、日光と聞いてイメージする豪華な装飾などはない。


境内には、勝道上人が笈を掛けて休息したという笈掛石(おいかけいし;行脚僧・笈とは修験者などが仏具・衣服・食器などを入れて背に負う箱のことで、修験者が笈を背負いながら腰を下し休息した石)があり、また、本殿のすぐ裏には四本龍寺の三重塔が見える。



古くは新宮(現在の二荒山神社)、滝尾と共に、日光三社と呼ばれた神社で、創建は大同3年(808年)、祭神は、大己貴命(大国主命)-の御子神である味耜高彦命(あじすきたかひこねのみこと)を御祭りしている。

天平神護2年(766)勝道上人が大谷川を渡って日光に入って四本龍寺を開き、翌神護景雲元年(767)その傍ら、現在の本宮神社の場所に二荒山の神を祀った。


現在は末社でありながら、「本宮」と名前が付いているのは納得である。 

これが二荒山神社と輪王寺の開創であり、元は本宮神社の辺りが日光の中心であったとされる。
御朱印にも、「日光の原点」とあるのは、そのためである。



次回、「二荒山神社・日光三社のまとめ」





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164、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・滝尾道の観音堂」

2014-12-13 17:30:27 | 日光二荒山神社





  164、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・滝尾道の観音堂」  





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右手は開山堂


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開山堂の直ぐ隣には観音堂が祀られています。

このお堂にはたくさんの将棋のコマの「香車」が奉納されていて、大きさもマチマチでだれが、何時、何処から買ってきて奉納するのかが全く不思議なのです。


更に、何故、将棋の駒の「香車」を祀ってあるのか、正確には判っていません。

このような将棋のコマを売っているところは見たことがないし、又、香車の真っすぐに突き進むのがいいのでしょうかね。


又、お堂の前には鳥居が立っているので、神様と仏様が一緒になっているので何方が本物か迷ってしまいますが、鳥居は多分、神仏混交の昔の名残なのでしょう。 やはり、歴史を感じますね。

ここは観音堂とありますので仏様のエリアであり、でも建物の作りは神社風なのですよね。


説明板によると、
『 栃木県指定有形文化財(建造物)、輪王寺観音堂(香車堂)1棟 所有者:輪王寺 昭和49年7月5日指定とあり、 この観音堂は「揚柳観音菩薩」を本尊として祀っており、俗に香車堂あるいは産の宮と呼ばれている。この建物は一間社流れ造りで入口には鳥居を配し、堂の周囲は石柵で囲いその内側には石畳をしき正面のみ開いて、左右に石灯籠一対があり、珍しい形式をしている。建物は土台をまわし、角柱を建てて三方に縁高欄(えんこうらん)を廻らしており、向拝は一間虹梁(こうりょう)上に蟇股(かえるまた)を置き花鳥の彫刻を入れ、斗栱(ときょう)は三斗組(みつどくみ)で和様である。江戸時代初期の様式を残した、貴重な遺構である。 栃木県教育委員会 日光市教育委員会 』


因みに、祀ってある楊柳観音(ようりゅうかんのん)とは三十三観音の一つで、病苦からの救済を使命としているそうです。
右手に柳の枝を持つことにより楊柳観音と呼ばれています。



次回、 「二荒山神社・本宮神社と四本龍寺」 







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163、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・瀧尾神社の開山堂」

2014-12-12 17:22:47 | 日光二荒山神社




  163、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・瀧尾神社の開山堂」  




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滝尾神社にいく参道の途中、「開山堂」が鬱蒼とした杉木立の中にひっそりと建っています。

ここには女峰山・赤薙山の溶岩でできたがけがあり、仏像のような岩があったので、この辺一帯は仏岩(ほとけいわ)という地名になっています。
 

お堂は間口奥行きともに焼く11メートル重層宝形造りで堂内は石畳がひやりと寒く身がひきしまります。
 
正面には一品公遵法親王の書かれた「開先院」の額が掲げられ、室町期の地蔵菩薩が本尊として安置されています。その下の須弥壇上の厨子の中に錫杖を持った勝道上人の座像があり、左右に十大弟子の座像が安置されております。
 
上人は弘仁八年(817)に、この仏岩の地を離怖畏所(りふいしょ)と称し、弟子たちに囲まれて八十三歳で入寂したところなのです。

上人の生涯を通じて日光のために捧げられた開拓の精神と、深い信仰の心はいつまでも人々から尊び仰がれることでしょう。



日光を開山した勝道上人の霊廟が 開山堂 すぐ傍に勝道上人の墓がある。

道上人が入寂するとこの地で荼毘に付されて少し上の仏岩の所に埋葬された(昔裏手に連なる岩壁に仏の形の岩があったと言うが崩壊して今は無い。

この付近一帯をを仏岩谷と称された)東照宮大造営の折上人の墓が移された時この地に霊廟を建て地蔵菩薩を勧進して本尊とし、その前に上人の影像を安置し、元禄年間10人の弟子たちの木像を安置した。

4月1日開山会法要が行われる。 開山堂は国指定重要文化財 



次回、「瀧尾神社・滝尾道の観音堂」






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162、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・瀧尾神社の北野神社」

2014-12-10 17:19:45 | 日光二荒山神社




  162、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・瀧尾神社の北野神社」  




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杉の古木が茂る千年の道



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菅原道真を祀る北野神社、寛文元年(1661)筑紫安楽寺の大鳥居信幽が勧請、天満宮の梅鉢紋が見られる。



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昔、滝尾神社の女神 田心姫命がお手を掛けた事から名付けられた。 北野神社詣後、この石に手を掛け祈願すると、地が上達すると言う信仰がある。



http://art14.photozou.jp/pub/216/242216/photo/22328661.jpg
神馬の碑; 慶長五年(1600)の関が原の戦いの折り、家康が乗った名馬の碑


 

なお先に、「神馬の碑」というのが木立の中に碑石があり、家康が関ヶ原の合戦に乗ったとされる名馬で、東照宮の背後であるこの地に埋葬してあるといわれる。

「手掛石」というのがあり、滝尾参道の途中、右手にある巨岩で、北野神社に詣でた後、この石を欠いて持ち帰り、神棚に供えると字が上達するという信仰があるという。


その「北野神社」は、二荒山神社末社として滝尾開山堂隣りに鎮座している。
御存知、学問の神・菅原道真を祀る神社で、手掛石とセットでお参りすると、学問向上と字の上達が叶えられると言う。


寛文元年(1661年)に、太宰府天満宮より分霊を移し祀られたと伝えられ、筑紫安楽寺(菅原道真が大宰府で死去後、葬られた寺院、現在の太宰府天満宮)の大鳥居信幽という住職が、遥々、日光参詣の際に勧請したという神社である。


鳥居や鳥居の奥に石造の社殿(石祠風社殿)があり、背後には梅鉢の紋(梅の花をあしらった紋、道真を祀る太宰府天満宮・湯島天神など各地にある天満宮=天神さんの神紋は梅=梅鉢がほとんどである)を彫った巨石があって、祀られた当初から対象信仰とされていた。


江戸前期から後期にかけて現状のような石造群が形成されたもので、日光における天神信仰の初見であり、貴重な石造群であるとされる。



次回、「二荒山神社・本宮神社」





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