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世界遺産 日光大紀行

織内将男のブログ; 世界遺産の日光寺社を中心に、大地域の日光を巡ります

世界遺産 日光大紀行(36)奥鬼怒山旅  「続・日光沢温泉」</

2012-12-26 11:29:53 | 日光の温泉
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世界遺産 日光大紀行(36)奥鬼怒山旅  「続・日光沢温泉」




ロッジ風の日光沢温泉



日光沢下の湯 白濁した硫黄泉の露天風呂 




因みに、日光沢温泉は奥鬼怒4湯の中でも一番鄙びていて、どちらかと言えば山小屋風の造りで、登山者やハイカーベースの営業を行っているようである。 
そして、手白沢同様送迎を行っていないので、ここまでは自分の足で歩かなければならない。

加仁湯から沢沿いを更に15分ほど遡ると、鬼怒川本流最奥が日光沢温泉で、鬼怒川本流と支流の日光沢が合流する二股の少し山手にある。
高層湿原として名高い鬼怒沼をはじめ、根名草山・温泉ガ岳、湯沢峠越え丸沼方面などへの登山基地でもある。


温泉、浴槽は別棟の湯小屋内に内湯と、そのよこに露天(混浴)が二つあり、日帰りでは露天のみ入浴可能。

露天風呂は上段と下段の2箇所にわかれていて、上段露天は無色透明のお湯でかなり温めで長湯向き。
下段の露天はコンクリ造りで10人程度の広さ、パイプ3本からやや白濁した源泉が投入され、にごり湯の硫黄泉の掛け流しである。
ほぼ適温のお湯は、透明度40cmくらいの乳白色にごり湯で白い湯の花がただよっている。
いずれも、深山の雰囲気あふれる中で、個性の異なる二つの上質湯を楽しめ贅沢な露天である。


翌朝、夕べの満点の星たちが約束していたように、青天井の日本晴れ、登山日和であった。

鬼怒沼へむけて出発しようとしていた最中、一昨夜、丸沼の宿で同宿した女性3人グループとバッタり鉢合せした。

聞くところ、昨日湯沢峠越えで温泉郷に到った後、周辺を散策し加仁湯へ泊まって、これから鬼怒沼、鬼怒沼山を目指すと言う。
無論、寸時であったが、お互い気心の知れた間柄であったので、納得の上同行の好味となった。



次回、奥鬼怒山旅  「オロオソロシの滝





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世界遺産 日光大紀行(35)奥鬼怒山旅  「日光沢温泉」

2012-12-24 14:55:54 | 日光の自然
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世界遺産 日光大紀行(35)奥鬼怒山旅 「日光沢温泉」



日光沢上の湯 無色透明のナトリウム-塩化物泉



日光沢下の湯 白濁した硫黄泉



それから、浴室の窓を飛び越えて一旦河原へ出て、更に、渡り板を伝わって目的の露天風呂へ向かう。 渓流の河原の中を行くと3m四方程の露天風呂があった。

ここは正に大自然の中にスッポリと納まり、青天井そのものの癒し所である。
時節柄(10月下旬)、白濁した湯からはモウモウと湯気を湛え、湯面には色付いた紅葉の葉が数枚ユラユラと浮いているのである。 
無人の浴槽なので、遠慮なくザブンと飛び込むと、底の方はヌルッとした感触がある。 何だろうかと探ってみると、こちらもモミジの落葉であった。  
此れを、風流と言わずして何に例えよと言うのか・・?。 

周辺を見渡すと月明かりでぼんやりしているが、此れは又、何と情緒のあるところか、正面には屏風のような大岩がデーンと座っていて、その横下からサラサラと清流が流れ落ちているのである。
そして、天上界は満点の星々で満たされ、光り輝いているのである。
もし、ここの湯面に徳利を浮かべて一酔の気分になれば、仙境の仙人の酔心地(ようごこち)といったところであろう。

この自然の異様なまでの整いに、気分が高揚し、名状しがたい感覚に囚われるのである。
これはもう、自然と一体になって、自然と合体して、湯船の中で自己陶酔し、昇天してしまう他はなかったのである。
正に、温泉と自然を充分感じ取って、気分は満喫であった。



次回、奥鬼怒山旅  「続・日光沢温泉




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世界遺産 日光大紀行(34)奥鬼怒山旅 「奥鬼怒温泉郷」

2012-12-22 13:35:54 | 日光の自然
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世界遺産 日光大紀行(34)奥鬼怒山旅 「奥鬼怒温泉郷」




ハイカーや登山者のための「日光沢温泉」





奥鬼怒温泉郷には4箇所の温泉宿があるが、何れの宿も温泉は40~60度の上質の天然源泉が湧き、露天風呂とカンテラの灯りは正に仙境の湯場に相応しい。

宿は、小生は、ルート真下に在った「日光沢温泉」へ投宿した。



覗ったところ、食事付きや素泊まり客など一般観光客、ハイカー、登山客と隔てなく受け入れているようで、一安心であった。

御当地へ来て、地元の食材を調理した山菜料理等を舌鼓したいところであるが、実は小生、御代を惜しむわけではないが山歩きの場合、自給自足(・・・?、自炊)を旨としているのである。

それに、明日への行動のためにも、少しでも荷を軽くしておきたいとする、正直な気持ち
もあった。


ともあれ、自家製の料理・・?を戴いて満腹感になり、後のお楽しみは噂の温泉に浸かることである。

本館の廊下越しのやや下ったところに男女別の浴室があり、そして、先ず独特の硫黄臭のする大きな内風呂があった。 

ここまでは普通の宿屋の風呂と変わりは無いが、湯舟に満たされている温泉は乳白色で、樋口から盛んに熱目の源泉が流入しているのである。

湯船に張られたお湯は60度前後あるらしく、確かに熱めであり仕方無く水で薄めるようだ。 

成る程傍に、「適当に水で薄めて調整してください」とメモがあった。




次回、奥鬼怒山旅  「日光沢温泉




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世界遺産 日光大紀行(33)奥鬼怒山旅 「山への信仰」

2012-12-21 09:04:55 | 日光の自然
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世界遺産 日光大紀行(33)奥鬼怒山旅 「山への信仰」




奥日光の山々(手前が太郎山、右が男体山と大真名子山)




この先、行く手がほぼ平坦になったところで、「念仏平」についた。
余りの夥しい山塊に当惑するほどであるが、遠くは北アルプスが白い曲線を描いて光っているし、奥秩父や八ヶ岳も鮮明だ。
西側には上越国境が屏風のようだし、尾瀬ヶ原と燧ヵ岳の双耳峰も見事である。

しかし、何と言っても眼前に日光の開祖で象徴ともされる、男体山(二荒山)が太郎や女峰を控えさせて泰然としてに畏まっている様は、正に王者の風格であった。
余りの素晴らしさに、我を忘れ、時のたつのも忘れ、所謂、忘我の状態になってしまうのである。


日光の山塊は、信心深かった昔の人が(勝道上人)、この山域は補陀落山(ふたらくさん)、即ち、観世音菩薩が住む山(補陀落浄土)として御山を開き、その象徴としたのが二荒山(男体山)であり、庶民の信仰の場としたのである。

麓にある二荒山神社(中宮祠・中禅寺)は、日光山内は元より、下野国一の宮として社殿を創建し、日光権現(千手観音)としてを祀ったものであった。

登山者としての心の内を顧みるに、自然への親和の情から自然への畏怖を生じ、更には、神聖なもの(絶対者・神をも含む)として信じ貴ぶことを芽生えさせ、己を昇華してしまう。
山への信仰とは、この様な状態の発露から生じたものかもしれない・・?、


最後のピーク根名草山で一息入れた後、奥鬼怒の温泉場へ下山する。
温泉とビールを瞼に浮かべながらであるが、それにしても、温泉到着までの最後の急斜面の下降にはゲンナり。
途中、手白沢温泉との分岐に出たが、当然ながら明日の奥鬼怒への行動予定を考えると、直進、日光沢温泉方面を向かうのみである。



次回、奥鬼怒山旅 「奥鬼怒温泉郷





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世界遺産 日光大紀行(32)奥鬼怒山旅 「温泉ヶ岳」

2012-12-20 10:34:38 | 日光の登山
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世界遺産 日光大紀行(32)奥鬼怒山旅 「温泉ヶ岳」 .




金精峠付近からの温泉ヶ岳


温泉ヶ岳山頂




金精峠からの縦走路といっても、稜線よりやや下がった場所に登山道が付いていて、従って、概ね樹林帯(主に針葉樹)の中を歩むようで見通しは良くないが、時折、岩場などの開けた場所もあり、気持ちが癒される。

右手の大きな湖面は勿論、中禅寺湖で有り、小波までが鮮明に窺える。
振り返ると、白根の三角錐が雪化粧して競り上がっている。



この先も、展望は樹林帯に掻き消されてあまり良くなかったが、静寂そのものは霊山の如く神秘的で、自然の中に自分が調和し、融和している気分である。

一汗流してひと登りした後、暫々(ようよう)にしてピークに達した。 
縦走路の最高峰であり、端正な温泉ヶ岳である。


頂上は狭いが円く平らで、山頂付近まで針葉樹林に覆われているが、山頂の見通しはすこぶる良く、周囲は360度の大視界が広がっていて、信じられないほど周囲の山並みは水平線の彼方までスッキリと見通せる。


古くは勝道上人が日光山を開山、今の奥日光に分け入って湯元温泉を発見し、その背後に聳える山に湯元温泉に因んで「温泉ヶ岳」と名付けたという伝承がある。


次回、奥鬼怒山旅 「山への信仰





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