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世界遺産 日光大紀行

織内将男のブログ; 世界遺産の日光寺社を中心に、大地域の日光を巡ります

世界遺産 日光大紀行(71)日光清滝 「清滝権現」

2013-06-27 13:38:44 | 旅行



 世界遺産 日光大紀行(71)日光清滝 「清滝権現」 







写;清滝神社と本殿




日光有料道路の終着IC・清滝の右手山裾に清滝神社が鎮座している。 
清滝の地名の発祥は、この清滝地域にある「清滝神社」からとされている。


平安初期の820年(弘仁11)、弘法大師・空海が開基と伝えられる古社である。


大師はこの地の岩壁に一条の滝がかかり、その光景が唐天竺の大鷲山(だいじゅせん)の景観様相と酷似していて、そこでは奇跡が起こると信じられる場所でもあり、その奇跡の話に因んで、この滝を「清滝」と呼んだという。

その前に祠を建てて日光山の仏教擁護の守り神として祀り、後に清滝権現(せいりゅうごんげん)が勧請されたという。 


ただ、清滝権現は、単に当地に清い滝が流れるからとして命名したのではなく、元より仏教の守護神として日本に存在していたかみであった。

清滝権現は、竜王の3女にあたる女体の竜神とされ、空海によって唐(中国)長安の青竜寺の鎮守神が日本に勧請(かんじょう)されたのがはじまりで、雨ごいをおこなう場合はこの竜神に祈るとされていて、別名・清滝(せいりょう)大明神ともいわれる。


往時の清滝は、二荒山登拝の要路として、地形的にも霊山である男体山、女峰山の中間地点にあたっていて、密宗修験の霊場として大いに栄えたという。

お滝の御神水は、古来、生命保全の霊水として広く信仰されており、又社前の池は、応永12年(1406年)、鎌倉官領の追討を受けた常陸国小栗城城主・小栗判官満重を恋慕する美女・照手姫が、判官の無事息災祈願の際に洗面したところから、照手姫の化粧池と伝えている。


小栗判官はその昔、常陸の国(現在の茨城県真壁郡協和町)に、城を構える小栗氏と言う一族が居た。 
今からおよそ600年前の室町中期、関東で上杉禅秀が乱を起こした際、小栗氏は上杉方に味方したが、鎌倉公方・足利持氏に敗れた。 
城主満重(小栗判官)は、小栗一族の住む三河の国を目指して逃れようとしたが、相模の国に潜伏していたとき、権現堂にて盗賊に毒を盛られた。 

しかし、照手姫 に救われ、荒馬に乗って藤沢に逃れ、遊行上人に助けられる。 

その後、病が重くなり、遊行上人の導きと照手をはじめ多くの人々の情けを受けて熊野に詣で、権現の加護と湯の峰の薬湯(現在の湯の峰温泉)の効き目により全快し、小栗城15代当主となるが、後に、足利成氏との戦いに敗れ滅亡する。


次回、清滝神社




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世界遺産 日光大紀行(70)日光清滝 「古河電工」

2013-06-05 17:48:36 | 日光の名所




 世界遺産 日光大紀行(70)日光清滝 「古河電工」 






古河電工発電所の跡






日光市街地から高所地である中禅寺湖、中宮祠方面へ向かうには基部にあたる清滝から、有名な「いろは坂」を登るようになる。 
清滝へは、日光宇都宮道路の終着点でもあり、市内からだと120号線で向かうことになる。


ここ清滝には、アイスホッケーでも有名だった古河電工がある。(現在は休部:事実上の廃部) 元より、古河財閥の中核企業で、隣地の足尾銅山とも同系グループである。

元祖は、明治初期の1875年に創業者・古河市兵衛が着手した銅山経営にルーツがあり、日本の近代化とともに銅山の経営が事業の中心になってゆき、海外から最新の鉱山機械を導入し、技術革新に努め、足尾銅山は産出量で国内一の銅山に躍進させた。

その発展の過程で、多くの古河グループ企業が生み出され、特に、古河電工は足尾に隣接していて、当初は足尾から銅の供給を受けて精銅、伸銅、電線電線部門に確固たる地位を築き、その後、海底ケーブル、アルミニウム、電池製造などを端緒として多角化を繰り返し発展してきた。

現在では、事業領域は、光・情報システム、エレクトロニクス、新素材、自動車関連にまで及び、超伝導の研究開発では世界をリードする地位を築いている。


はじめ、足尾銅山を基盤に事業の近代化・企業の多角化を推進してきたもので、グループとしては鉱山開発(古河機械金属)→電線製造(古河電工)→電気機器製造(富士電機)→通信機器製造(富士通)などと裾野を広げ、古河グループ各社が様々な産業へと分社・独立していった。

尚、富士電機や富士通の「富士」は、無論、日本一の富士山をイメージしたものであるが
、元は、古河の頭文字「ふ」とドイツ社シーメンスの「じ」に由来するとも言われる。 


次回、日光清滝 「清滝権現」





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世界遺産 日光大紀行(69)日光の自然 「霧降高原ハイキング・歩道コース」

2013-06-02 14:44:12 | 日光の自然




  世界遺産 日光大紀行(69)日光の自然 「霧降高原ハイキング・歩道コース」 



 

霧降高原歩道コース




見晴台にかけての木は、ほとんどが植林されたカラマツ樹林です。
カラマツは明るい場所を好む代表的な陽樹で、針葉樹のなかでは珍しく落葉する。 
シラカンバと同じく風に弱く、コース近辺でも倒木が見られる。


野生のサルとシカが頻繁に見られるのもこの地域である。
近辺に皮のむかれた木を見ることができ、高い枝先までむかれているのは、サルが冬に樹皮を食べたもので、1.5メートル以下の場合は、シカが角をこすったものとされる。

コース沿いに生えている丈の低いミヤコザサは、シカの重要な食料となっている。


この地域の特徴的なのが雲竜渓谷であろう。

女峰山直下の大峡谷で、一見、氷河が削ったような様相であるが、実は火山の噴火の火口なのである。 

元より、この山域は日光火山群で、早い時期に噴火した成層火山でもあり、長い年月をかけて浸食が進んだものである。 

その雲竜渓谷の源流部は、山域の頂上付近の爆裂火口によってつくられたもので、今でも浸食が最も激しい場所である。
順路に沿って歩き、稲荷川近辺は荒れたところも有る。 

紅葉は10月下旬~11月上旬。



日光駅から高原歩道入口までは霧降高原行きのバスを利用することになり、始点には駐車場がないので、バスを利用したコースとなる。


問い合わせは東武バス日光営業所に。

コースタイム ( )は逆路
高原歩道入口⇒1時間(1時間)⇒見晴台⇒1時間20分(1時間50分)
サブコースは見晴台⇒30分(50分)⇒稲荷川車道合流点⇒1時間(1時間15分)⇒滝尾神社(ここからは史跡探勝路・神橋~滝尾神社コースへ出る)
所要時間:2時間20分(順路)、2時間50分(逆路) 距離:5.5キロ




次回、清滝へ




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