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世界遺産 日光大紀行

織内将男のブログ; 世界遺産の日光寺社を中心に、大地域の日光を巡ります

21、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺大護摩堂」(Ⅱ)

2014-05-18 21:23:19 | 日光山輪王寺



21、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺大護摩堂」(Ⅱ)



http://image.mapple.net/ospot/photol/09/00/11/9001190_1780_1.jpg
大護摩堂の不動明王




五大明王とは、仏教における信仰対象であり、密教(真言、天台の宗派)特有の尊格である明王、(仏、如来の変身とされる)のうち、中心的役割を担う5名の明王を組み合わせたもので、本来は別個の尊格として起こった明王たちが、中心となる不動明王を中心にして配置されたものである。
不動明王(不動尊)は、俗に言う「お不動さん」のことで、○○不動で御馴染みである。
一般に不動尊は、現在でも地域によって不動尊信仰が盛んであり、「お不動さん」でお馴染みである。 
関東の有名どころでは「成田不動」、「高幡不動」、小生の地元に近い「大山不動」などで、少し変わったところで鎌倉の「成就院」(弘法大師開祖)などであろう。
又、中禅寺湖湖畔の中禅寺(立木観音)の五大堂は、不動明王を中心とした「五大明王」を本尊として祭っている。

不動尊は、密教(深遠で、凡夫にうかがいえない秘密の教えとも言われる)の根本尊である大日如来の化身とされ、あるいはその内証(内心の決意)を表現したものとして崇められている。
悪魔を下し、仏道に導きがたいものを畏怖せしめ、煩悩を打ちくだき、菩提心の揺るがないことから「不動」といわれる由縁である。
「お不動さん」の名で親しまれ、大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)、無動明王、無動尊、不動尊などとも呼ばれ、アジアの仏教圏の中でも特に日本において根強い信仰を得ている。

尚、普通一般の仏像は、人々の心を打ち溶かす柔和な表情をしているが、不動明王仏は悪魔を降伏するためとして、物凄い形相、姿をしている。 
姿は目を怒らせ、右手に宝剣を持ち、左手には縄を持つ大変恐ろしい姿をしているが、それは、すべての障害を打ち砕き、おとなしく仏道に従わないものを無理矢理にでも導き救済するという役目を持っていて、厳しくもやさしい慈悲に満ちているとされる。
今でも多くの仏像の造作例が多い。

序ながら、鎌倉成就院の本尊は不動明王で、縁結びにご利益があるといわれ、現在、若い女性に人気があると言う。 縁結びというと男女の関係という感じであるが、男女の関係に限らず仕事や人間関係の縁結びにもご利益があるといい、特に携帯電話の待受にするとさらに運気がアップすると言うのだが・・?。








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20、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺大護摩堂」

2014-05-17 17:06:16 | 日光山輪王寺





  20、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺大護摩堂」


http://ts3.mm.bing.net/th?id=HN.607994196186301821&pid=1.7


http://image.mapple.net/ospot/photol/09/00/11/9001190_1780_1.jpg
大護摩堂の不動明王





三佛堂を出るとすぐ裏手にあるのが「大護摩堂」である。

平安時代の不動明王などの仏像が祀られていて、天井絵の昇り龍も見事である。
この建物は1998年に完成した鉄筋コンクリート造りなのだが、圧倒される大きさである。 こちらは近年建築のため、世界遺産にはなっていない。 


すぐ隣に建つ朱塗りの「護法天堂」は、元和5年(1619)に建てられた日光で随一の護摩祈願所で、桁行5間、梁間3間、寄棟造り、銅瓦葺きのお堂ある。
神仏混合の名残で当初は内権現堂と称していて、須弥壇には本尊の五大明王をはじめ、七福神、十二天などの仏像や祖師像などが祀られてる。

又、天井には2年半かけて完成したとされる「大昇竜」が描かれている。
国の重要文化財、世界遺産に指定された建物であり、大護摩堂に祀られる毘沙門天・大黒天・弁財天の三天は、元は、ここに祀られていたという。

大護摩堂の前庭には建つ相輪棠とう(そうりんとう;世界遺産)は、法華経を始めたくさんの経典が納められている塔で、鋳銅製で高さは、約13メートル、江戸初期の1643年将軍・家光公の発願によって天海大僧正によって建造されたものという。


大護摩堂は、三仏堂が国家安泰の大がかりな祈祷を修すのに対し、個人の願い事をかなえるために、護摩を焚いて祈祷するところである。 
元より、護摩というのは、炉に細長く切った薪木を入れて燃やし、炉中に種々の供物を投げ入れ(護摩焚き)、火の神が煙とともに供物を天上に運び、天の恩寵にあずかろうとする素朴な信仰から生まれたものである。 火の中を清浄の場として仏を観想するものである。

大護摩堂では、祈祷が1日3回行われている。
又、毎月3日と18日(正月3日は休み、18日が日曜日の場合は翌日)に写経会が催されている。 
これには一般人の参加が可能なので、般若心経-を写して心を清めたいと思う人は、輪王寺に問い合わせてみよう。

大護摩堂の内陣には、本尊の不動明王を中心とした「五大明王」(ごだいみょうおう・平安中期作)を守るように、十二天、七福神、天海大僧正の祖師像など30尊が安置されている。
天井には、故「吉原北宰」氏(国指定彩色保存選定技術保持者)が、2年半の歳月を費やして完成された「大昇竜」(だいしょうりゅう)が描かれています。


引き続き、大護摩堂に不動尊







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19、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺三仏堂の平成の大修理」

2014-05-16 16:34:10 | 日光山輪王寺




19、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺三仏堂の平成の大修理」



http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-e7-07/kassy1946/folder/1796569/86/66720186/img_8?1374936353


http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-e7-07/kassy1946/folder/1796569/86/66720186/img_10?1374936353

日光山輪王寺の本堂、平成の大修理




日光山輪王寺の本堂(三仏堂)では、平成19年度から3年計画で、部分・塗装修理をしている最中、柱や梁の表面に痕跡を残さず、部材の中心部を食い荒らす「オオナガシバンムシ」(日本語で死番虫とも書き、甲虫の仲間。基本的に枯死植物に依存する食性であり、乾燥木材を主に食べる食材性がある)という珍しい害虫による柱の破損が発見され、平成21年度より、修理方針を大幅に変更され、半解体修理という「レベル4」に変更された。

その為、平成32年度までの10年間の大修理が行われることになり、東日本最大の木造建築の三仏堂を覆い隠す「素屋根」が、先月完成した。
現在、本堂は三仏堂は平成32年度までの予定で進行中の「本堂(三仏堂)平成大修理」の第一段階として、東日本最大の木造建築である三仏堂の大伽藍を覆う「素屋根」が無事完成し、特設の「展望見学通路」(天空回廊)が4月29日(金・祝)にオープンしている。

この建物は、高さ約37m、幅約66m、奥行き約40mの鉄骨造、最上部には天井クレーンを備える近代的設備である。


工事期間中も本尊の木彫三仏座像は従来通りお参りできます。

又、地上約26m(ビルの7階に相当)には「天空回廊」(展望見学通路)があり、三仏堂の屋根頂上と同じ高さから修理現場を見学でき、更に、幅の広い現場用の鉄階段を上ると、7階(地上26メートル)には、三仏堂と周囲の風景が見学出来る、

展望見学通路が設けられていて、そして、普段見ることが出来ない、三仏堂の屋根が目の前に見れる。
更に、窓からは日光の門前町を見下ろせて、日本建築の屋根の美しさを再認識出来、ここから東西に広がる日光門前町の眺望を見渡せる「日光山の新名所」ともいえる施設です。


○オープン日  平成23年4月29日(金・祝)
○場   所  日光山輪王寺 三仏堂(日光市山内2300)
○料   金  入場には「三仏堂券」(大人400円、子供200円)が必要です。
          ※二社一寺共通拝観券では入場できません。
          ※入場希望者多数の場合は、安全のため入場を一時制限する
           ことがあります。

○交通ガイド  電 車:JR・東武日光駅から東武バスで7分「西参道」下車
              徒歩10分
        車  :日光宇都宮道路日光ICから7分


○問い合わせ  日光山輪王寺
        TEL 0288-54-0531 
    http://www.rinnoji.or.jp/








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18、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺三仏堂の諸行事」

2014-05-15 16:48:31 | 日光山輪王寺



18、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺三仏堂の諸行事」




http://www.rinnoji.or.jp/gyouji/gohan/gohan3.jpg
名物;輪王寺三仏堂の強飯式




ここで、1200余年の歴史をもつ輪王寺の行事は数多くあるが、そのなかで一般の人たちも参加できる、三仏堂における伝統行事をいくつか紹介してみよう。


越年護摩(えつねんごま)
12月31日の夜、三仏堂の前に祭壇が設けられ、修験者たちによって野天採灯大護摩(のてんさいとうおおごま)が勇壮かつ厳かに修される。


歳旦会(さいたんえ) 
除夜の鐘が響き始めてから1月1日の朝まで、三仏堂で歳旦会がおこなわれる。
この国家安泰と人々の息災を願う正月の儀式は、7日まで続けられる。


節分会(せつぶんえ)
正式には節分会追儺式(せつぶんえついなしき)といい、2月3日の節分の日に催される。輪王寺門跡を大導師として一山の僧侶が三仏堂にそろい、この席には100人を超す年男年女が裃(かみしも)-姿で参列する。


延年舞(えんねんのまい)
毎年5月17日に天下泰平、延年長寿を祈願して舞われる儀式で、三仏堂内に設けられた舞台でおこなわれる。


強飯式(ごうはんしき)
テレビなどでも御馴染みである「強飯式」は、日光山輪王寺に伝わる古い儀式で、江戸時代には徳川将軍も受けたという神聖なものである。

式は、修験者の姿をした強飯僧が、3升の飯が入った山盛りのお椀を、信者から募った強飯頂戴人に差し出し、「75杯1粒残さず食べろ」と責め立てるもの。
強飯頂戴人になって儀式を受けると、無病息災、家運長久などの運を授かるといわれている。
現在では毎年4月2日に三仏堂で催されている。

その他にも、輪王寺境内内の各御堂において、其々の伝統的年中行事が行われている。



次回、日光山輪王寺の本堂、平成の大修理








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17、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺・三仏堂(本堂)」

2014-05-14 17:37:19 | 日光山輪王寺





  17、日光の世界遺産;二社一寺 「輪王寺・三仏堂(本堂)」




http://www.jguide.net/resort/nikko/photo/480t_P1010309~WM.jpg
写;輪王寺三仏堂(本堂)


http://rinnoji.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2012/12/sanbutsu_honzon.jpg
写;三仏堂の三仏(中央の阿弥陀如来と、馬頭、千手の観音像)





境内で一番目立つ巨大な建物が、朱塗りの二層式入母屋風の造りである、輪王寺本堂の「三佛堂」である。
重要文化財に指定されていて、その名の通り三体の大きな木造の仏像が祀られている。

平安時代に慈覚大師・円仁が入山した時に、仁明天皇のお願いによって建てられたという、数少ない天台密教形式のお堂で、比叡山延暦寺の根本中堂を模して建立したと伝えられている。

当初は滝尾神社附近に建立されたらしいが、その後、幾度か移動を繰り返し、現在の建物は正保2年(1645)に三代将軍徳川家光が再建したものを、明治14年(1881)に二荒山神社附近から移築したもの。


日光山輪王寺の本堂でもあり、重層入母屋造りの日光山最大の伽藍である。
平安朝の初期に、慈覚大師が来山されたおりに、仁明天皇の勅願によって創建されたもので、天台密教形式の伽藍。
馬頭観音、阿弥陀仏如来、千手観音の三仏が安置されていて、坐像仏でありながら、それぞれ高さ8・5メートルの高さがあり、木造金箔の寄木造りの像である。
各仏像は、仏が神の姿で現れるという本地仏とされている。
堂内に入ると三体の仏像の真下まで行って参拝する事ができる。



元より、輪王寺には「輪王寺」という仏堂建物はない。
日光山にある、仏教に関係するお寺やお堂などの建物をまとめて、輪王寺というのであって、その中心が大本堂で、三仏堂と呼ばれている。
三仏堂という呼び名の由来は、三体の本地仏を祭っている事による。

寺伝によれば、慈覚大師円仁が入山したときに、古来の山岳信仰にもとづき、日光の三山、つまり男体山、女峰山、太郎山を神体とみて、その本地仏である千手観音(男体山)、阿弥陀如来(女峰山)、馬頭観音-(太郎山)の三仏をまつった。

現在、三仏堂で拝観できる本尊は江戸時代初期のもので、当時の優れた技法がうかがわれ、本邦屈指の木彫大座像仏といわれている。
東日本では最も大きな木造の建物で、重要文化財、世界遺産に指定されている。


次回、本堂の諸行事








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