引き続き滋養ダイエット中の我が家です。
が!
ジム通いが趣味のバーテンダーから、最近あまりにも草食過ぎて、
今まで軽々と上がっていたウェートが上がらなくなったので、何とかして頂きたい。
と、申し入れが有りました。
話しは少し逸れますが、私にとってステーキでゲストを招くことは、
ある意味ギャンブル。
ステーキは、こちらではおもてなしの定番と申せましょう。
人数分のステーキ肉を用意し、それぞれご自慢のスパイスで調味し、火で焼く!
極めてシンプルなステップで、ゴージャスなディナーとなります。
しかも焼くのは男の仕事と相場は決まっておりますので、
何時間もキッチンに立って悪戦苦闘する必要も無い、女性に優しいディナーのはず。
ですが、ステーキの成功を握る鍵は味付けでも、焼き加減でもなく、肉選び。
これを失敗しますと、惨憺たる結果になります。
正しい肉選びが出来ていたか?結果が出るのは焼き上がって、口に入れた瞬間。
その時失敗に気付いても、もう手の施し様が有りません。
ですのでステーキでお客様をおもてなしするのは、と~っても怖いのです。
必ず成功する秘訣は試食、これに付きます。
同じ部位でもその時によって肉質や味が異なるナマモノですから、
まずは少し買って、合格ならもっと買うという訳には行きません。
試食の際は人数分買うしか無いのです。
そのようないきさつで、我が家の冷凍庫には、
時々ステーキとしては不合格なお肉が眠っています。
本日はバーテンダーの為にそれを煮込みます。
いくらでもある、分厚いニューヨークステーキを、
三等分にしてきつめの塩こしょうを致します。
フライパンで両面にしっかりと焼き色を付けます。
このとき中まで火を通す必要は有りませんので、強火です。
焼けたお肉を煮込み鍋で待機させます。
フライパンには旨味の成分がしっかり残っておりますので、
そこに赤ワイン、バルサミコをどぼどぼと注いで、
沸騰して来たら、フライパンの底をこそげるようにしながら煮込み様のソースを作ります。
そこに、以前ご紹介した私のお宝、ソフリットを投入。
ビーフブロスを少々加えまして、煮込み様ソースの完成です。
ステーキを待機させておいたお鍋にソースを入れます。
肉を覆うように、ニンジンとマッシュルームを乗せます。
これが、落としぶたの変わりをしてくれますので、混ぜたりしません。
ローリエを3枚程入れまして、
蓋をして、鍋の中がはしゃがない程度の火加減でひたすら煮込みます。
この日は2時間煮込みました。
その間にサイドディッシュのジャガイモの香味焼きの準備。
一口大のジャガイモを電子レンジにて1分半程加熱した後、
オリーブオイル、ニンニクのみじん切り、塩こしょう、タイムをまぶします。
トップにローズマリーを乗せてオーブンへ。
こんがりと焼きます。
こちらはチェバタブレッド。
バゲットより、更に気泡が大きく、ソースを絡めて頂きたい時にはこちら。
バターを薄く塗って、ガーリックパウダーを少々。
こんがり焼きます。
煮込みステーキの完成です
堅くてどうしようもなかったステーキが、
フォークでほろほろ崩れます。
うまし!
翌日は、お肉をほぐし、少し手を加えてハヤシライスとして登場。
付け合わせだったポテトの香味焼きは、
マヨネーズとヨーグルトのソースで和えて、サラダに。
箸にも棒にも掛からなかった、悲しみのステーキが、
美味しすぎて笑いの止まらない、2日間楽しめる煮込み料理となりました~。
さ、明日からはまた、滋養ダイエットに戻りますぞ。
では。